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2022-03-21

騙し絵の牙

★★★+(3.5)
w騙し絵の牙
鑑賞No:03020
製作:2021年/日本/113分
監督:吉田大八
出演:大泉洋/松岡茉優/宮沢氷魚/池田エライザ

出版不況の波にもまれる大手出版社「薫風社」では、創業一族の社長が急逝し、次期社長の座をめぐって権力争いが勃発。そんな中、専務の東松が進める大改革によって、売れない雑誌は次々と廃刊のピンチに陥る。カルチャー誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされるが・・・・。

「罪の声」などで知られる作家の塩田武士が大泉洋をイメージして主人公を「あてがき」した小説を、大泉の主演で映画化した作品。ストーリーとしては、ある出版社における権力闘争と出版不況下における改革による生き残りを賭けた大泉演じる編集長を中心に挑戦するさまを描いたものだが、それなりに内容は面白かったものの、見慣れた内容で新規性は乏しかった。ただ、観ていて期待していたのは予告編による宣伝内容だった。2015年製作の松田翔太・前田敦子主演の「イニシエーション・ラブ」の予告編を彷彿させるような本作の予告編で、全員が嘘つき、ラスト15分での大ドンデン返しがあるかの如くPRしていたが、「イニシエーション・ラブ」のような衝撃のラストはなく、想定内の結末。映画で騙されたというよりは予告編に騙されたといった感じが強い作品だった。なお、大泉演じる速水のもとで新人編集者・高野を演じた松岡茉優は本作で第45回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を獲得している。(この年の最優秀主演女優賞は「花束みたいな恋をした」の有村架純)

劇場公開日 2021年3月26日




クラウドソーシング「ランサーズ」

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  1. 邦画-た

2021-09-20

マスカレード・ホテル

★★★★(4.0)
wマスカレード・ホテル
鑑賞No:02931
製作:2019年/日本/133分
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉/長澤まさみ/小日向文世/渡部篤郎

都内で3件の殺人事件が発生した。現場にはいずれも不可解な数字の羅列が残されていたことから、連続殺人事件として捜査が開始される。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介は、その数字が次の犯行場所を予告していること、そしてホテル・コルテシア東京が4件目の犯行場所になることを突き止める。犯人を見つけるためホテルのフロントクラークに成りすまして潜入捜査に乗り出した新田は、教育係である優秀なフロントクラーク・山岸尚美と衝突を繰り返しながら、事件の真相に近づいていく・・・・。

三谷幸喜が監督・脚本を務めた「THE 有頂天ホテル」を彷彿させる、ホテルを舞台にした豪華キャストによる群像劇に連続殺人事件捜査を絡めたミステリードラマ。原作は東野圭吾の「マスカレード」シリーズ第1作の「マスカレード・ホテル」。犯行予告された超一流ホテルでホテルマンに扮した刑事が潜入捜査をするというのがストーリーの軸だが、犯人の手掛かりが全くないという、雲をつかむような状態。そんなホテルにやってくる人々はどいつもこいつも一癖も二癖もある客ばかり。「全員が容疑者」という触れ込みで観客にも犯人探しと殺人トリックを見破れるかという挑戦状をたたきつけている。主演は木村拓哉演じる刑事と、長澤まさみ演じるホテルマンのコンビで、二人は事あるごとに対立しながらも次第に打ち解けていき、信頼し認め合う仲になっていく。ホテルを舞台にして次々と繰り広げられるさまざまなエピソードが飽きない。

劇場公開日 2019年1月18日



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  1. 邦画-ま
  2. TB(0)

2021-05-01

さらば、わが愛/覇王別姫

★★★+(3.5)
wさらば、わが愛/覇王別姫
鑑賞No:00433
原題:覇王別姫
製作:1993年/香港/172分
監督:チェン・カイコー
出演:レスリー・チャン/チャン・フォンイー

身を持て余した遊廓の母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆。淫売の子といじめられる彼を弟のようにかばい、辛い修行の中で常に強い助けとなる石頭。やがて成長した二人は、それぞれ“程蝶衣”、“段小樓”と名を変え、京劇界きってのスターとなっていた・・・・。

第46回カンヌ国際映画祭で「ピアノ・レッスン」とともにパルムドールに輝いたチェン・カイコー監督作品。独特の雰囲気を醸し出した作品で見応えはあるものの、内容は重い。主演のレスリー・チャンは役と実生活がかぶって見えたのもその一因。ちなみに“段小樓”役を演じたチャン・フォンイーは「レッドクリフ」で曹操を演じた俳優。

劇場公開日 1994年2月11日



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  1. 洋画-さ

2021-04-21

サウンド・オブ・ミュージック

★★★
wサウンド・オブ・ミュージック
鑑賞No:00432
原題:The Sound of Music
製作:1965年/アメリカ/174分
監督:ロバート・ワイズ
出演:ジュリー・アンドリュース/クリストファー・プラマー

1938年、オーストリア・ザルツブルグ。古風で厳格な教育方針のトラップ家に家庭教師としてやってきた修道女マリアは、子どもたちに音楽や歌うことの素晴らしさを伝えていこうとするが、子どもたちの父親であるトラップ大佐とは事あるごとに衝突してしまう。やがて、自分がトラップ大佐にひかれていることに気付いたマリアだったが、そんな折、トラップ大佐は再婚が決まってしまう・・・・。

リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタインのヒットミュージカルをロバート・ワイズ監督が映画化した作品。歌う修道女と7人の子供たちという、一見明るく爽やかな設定のようだが、ザルツブルグを襲ったナチスの台頭という大きな脅威がこの家庭を襲う。また家庭内にも問題はある。しつけの厳しすぎる父親の存在だ。しかし、そんな暗いムードを吹き飛ばすかのような数々の曲と歌う場面は印象的だ。

劇場公開日 1965年6月26日



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  1. 洋画-さ

2021-04-19

ええじゃないか

★★★(3.0)
wええじゃないか
鑑賞No:03011
英題:Eijanaika
製作:1981年/日本/151分
監督:今村昌平
出演:桃井かおり/泉谷しげる/緒形拳/露口茂

慶応二年、日本は激動期の真只中にあった。源次はそんな江戸へ六年ぶりにアメリカから帰って来た。上州の貧農の出の源次は横浜港沖で生糸の運搬作業中に難破し、アメリカ船に救けられ、そのまま彼の地に渡ったのだ。その間、妻のイネは、病身の父に売られ、現在、東両国の“それふけ小屋”(ストリップ劇場)で小紫太夫と名乗って出演している。源次はなんとかイネを発見、六年ぶりの再会を果たすが・・・・。

「ええじゃないか」は江戸時代末期の慶応三年八月から一二月にかけて実際に近畿、四国、東海地方で発生した騒
動。本作では、貧農民、侍くずれ、琉球人、娼婦、チンピラなどの社会の底辺でたくましく生きている人々が幕末の動乱期に先行き不安になり、体制・権力に対しての反発エネルギーが爆発した様が描かれているようだが、やや源次夫婦に焦点が当たりすぎて庶民の、「ええじゃないか」に繋がる思いがイマイチ感じられなかった。キャストは豪華だが、その中でも一際存在感を出していたのが金蔵役を演じた露口茂。露口茂といえば、TVドラマ「太陽にほえろ!」の山村刑事役の印象が強いが、そのイメージを一部は保ちつつも、イメージとは違った、ワルだが憎めない親分肌の人物像を演じており、意外名設定と最初は思われたが最後は実にハマっていた印象に残る演技だった。

劇場公開日 1981年3月14日



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  1. 邦画-え

2021-04-18

日本一のホラ吹き男

★★★+(3.5)
w日本一のホラ吹き男
鑑賞No:00431
製作:1964年/日本/92分
監督:古沢憲吾
出演:植木等/飯田蝶子/浜美枝/曽我廼家明蝶

東京オリンピックを目指して、日本期待の三段跳びのホープ初等は、今日も猛トレーニングに励んでいた。がアキレス腱切断の重傷を負い入院中、祖先の伝記を手に入れた。“大ボラ吹けど、必ず実現して、浪人から一万石の大名に三段出世……”という伝記に勇気づけられた、初等は日本一の大会社「増益電機」に入社を決心するが・・・・。

東宝「日本一の男」シリーズの第2作。本シリーズは計8作製作されている。主演はシリーズ通してクレージーキャッツの植木等務めている。植木等のもつキャラが遺憾なく発揮されたシリーズで、いかにも昭和30年代の高度成長期の映画だなと思わせる作品。今とは違って終身雇用が当たり前でサラリーマンは会社に忠誠を尽くしてがむしゃらに働いていた時代に、こんな社員がいたら痛快だろうなと思わせる男を生き生きと描いている。このシリーズも面白いが、「無責任」シリーズは植木等の代表作である。

劇場公開日 1964年6月11日



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  1. 邦画-に

2021-04-09

幸福の条件

★★★(3.0)
w幸福の条件
鑑賞No:00430
原題:Indecent Proposal
製作:1993年/アメリカ/117分
監督:エイドリアン・ライン
出演:ロバート・レッドフォード/デミ・ムーア

ダイアナとデイヴィッド夫婦は深く愛し合い、それぞれ仕事でも成功を収めていた。そしてマイホームを建てるために土地を買ったりもした。ところが、不況が訪れ事態が急変した。2人はデイヴィッドの父親からお金を借りてラスベガスへと向かった。初日、そこでの賭けは大成功となり大金を手にした。しかし次の日、2人はルーレットで全財産をすってしまう。そこに現れたのが億万長者のジョン。彼は、ダイアナにひと目惚れをし、彼女と一夜を過ごせられれば100万ドルを2人にあげようと申し出る・・・・。

一晩100万ドルって、どんなに金持ちなんだ?と変な意味でスケールの大きい初老の大金持ちの無駄遣い話かな。ただ、大金持ちにとって100万ドルが妥当かどうかは貧乏庶民には分からないが、ダイアナ役のデミ・ムーアは一番輝いている時だろうか、美しかった。「愛は金で買えるか」とよく言われるが、実際買えるんだろうね。それをリアルに示す作品ではないだろうか。そんな女性の真理にジョンは醒めたのではないだろうか。まずあり得ないシチュエーションの作品ながら、リアルにシビアなお金にまつわる内容である。

劇場公開日 1993年5月22日



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  1. 洋画-こ

2021-04-07

スペシャリスト

★★★(3.0)
wスペシャリスト
鑑賞No:00429
原題:The Specialist
製作:1994年/アメリカ/110分
監督:ルイス・ロッサ
出演:シルベスター・スタローン/シャロン・ストーン

かつてCIAの爆破工作員であったレイ・クックは、今はフロリダでフリーの爆破作業請負人として孤独な日々を送っていた。そんなある日、レイはメイ・マンローという女性から復讐のために3人の人間を爆破で殺してほしいという仕事の依頼を受ける。自分は殺し屋ではないと一度は依頼を断ったレイだったが、彼女の熱意と魅力的な声に惹かれ、調査を開始する・・・・。

スタローン作品なので当然アクション映画ではあるが、役どころが爆破工作員ということで爆破シーンは核力あれど、全体的にはスタローンらしい派手さはない。その代わり、シャロン・ストーンが共演ということでスタローン作品らしくない濡れ場が観れるという、ちょっと一見の価値がある。ただストーリーはごくありふれている。

劇場公開日 1995年3月4日



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  1. 洋画-す

2021-04-06

パルプ・フィクション

★★★★+(4.5)
wパルプ・フィクション
鑑賞No:00428
原題:Pulp Fiction
製作:1994年/アメリカ/154分
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ジョン・トラボルタ/サミュエル・L・ジャクソン

ギャングのビンセントとジュールスは組織を裏切った青年の家を訪れ、盗まれたトランクを取り返す。また、ボスから愛妻ミアの世話を頼まれたビンセントは彼女と2人で夜の街へ繰り出すが、帰り際にミアが薬物を過剰摂取し昏睡状態に陥ってしまう。一方、落ち目のボクサーであるブッチは八百長試合を引き受けるが裏切って勝利を収め、恋人とともに街から逃亡を図り・・・・。

クエンティン・タランティーノ監督作品の中で本作が最初に観た作品。その時の衝撃は凄かった。すべてが今まで観たことがない新鮮さを感じ、全く新しい映画時代を迎えた感に浸ってしまった。得意の時系列の入れ替えも凄い。出演者も豪華で、当時低迷していたトラボルタは本作で一気に再ブレイク。その他にも、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ブルース・ウィリス、ハーベイ・カイテル、ティム・ロス、クリストファー・ウォーケンと主役級が目白押し。作品自体も第67回アカデミー賞作品賞にノミネートされている。残念ながら、作品賞は逃したが、受賞した「フォレスト・ガンプ 一期一会」や「ショーシャンクの空に」と作品賞を争ったのはこれまた凄い。タランティーノ作品を観るなら一見の価値あり。

劇場公開日 1994年10月8日



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  1. 洋画-は

2021-04-05

スターゲイト

★★★(3.0)
wスターゲイト
鑑賞No:00427
原題:Stargate
製作:1994年/アメリカ/121分
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:カート・ラッセル/ジェームズ・スペイダー

若き考古学者ダニエルは、70年前の謎の遺跡で発掘された巨大な《環》へと案内される。軍の依頼により、長年解読不可能だった石板に刻まれた古代文字を説き明かした途端、凄まじい轟音と光の渦の中で何千年もの間封印されていた《環》の力が解き放たれた・・・・。

作品内容は平凡ながら、見せ所がうまく、ついつい最後まで観てしまう。王道ゆえ安心して観れたというのが正直なところかもしれない。1990年代の作品だけれど、今観ても迫力は十分伝わってくる。特に冒頭の部分は魅力的で、設定も面白い。ただ、その設定をイマイチ活かせていないのがチョット残念。

劇場公開日 1995年4月1日



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  1. 洋画-す

2021-04-04

父の祈りを

★★★★(4.0)
w父の祈りを
鑑賞No:00426
原題:In the Name of the Father
製作:1993年/イギリス、アメリカ/133分
監督:ジム・シェリダン
出演:ダニエル・デイ=ルイス/エマ・トンプソン

1974年、北アイルランド。定職にも就かず遊んでいる青年ジェリー・コンロンは、IRAを挑発したために彼らから目をつけられてしまう。父ジュゼッペはほとぼりが冷めるまで、ジェリーをロンドンへ行かせることに。やがて、ロンドンから約50キロ離れたギルフォードで爆破テロ事件が発生。久々にアイルランドに帰ったジェリーは、爆破テロをIRAの犯行と考える警察に容疑者として逮捕され、父ジュゼッペも連行されてしまう。ジェリーは厳しい尋問の末に白紙の供述書に署名し、父子は同じ刑務所に投獄され・・・・。

1970年代のロンドンで起きた実在の冤罪事件「ギルフォード・フォー事件」を基にした作品。冤罪事件は実際数多くあるし、また実際の冤罪事件を元にした映画もまた多くあるが、こんなにも酷い冤罪事件はあるだろうか?ここまで来ると単なる警察の隠蔽工作だけで済まされず、極悪犯罪に等しい。それだけに裁判で無罪を勝ち取るシーンは感動もの。その感動を呼び起こす親子の愛情がよい伏線となっている。

劇場公開日 1994年4月16日



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  1. 洋画-ち

2021-04-03

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

★★★(3.0)
wインタビュー・ウィズ・バンパイア
鑑賞No:00425
原題:Interview With The Vampire
製作:1994年/アメリカ/124分
監督:ニール・ジョーダン
出演:トム・クルーズ/ブラッド・ピット

カリフォルニア州サンフランシスコ。とある建物の一室で、野心的なライターの青年ダニエル・マロイは用意したテープを回し、黒髪の青年紳士ルイへインタビューを始める。「私はヴァンパイアだ」と名乗るルイは、200年というその驚くべき半生を語り始める・・・・。

カルト的人気を誇る「夜明けのヴァンパイア」の映画化決定の際、熱狂的な愛読者が主演のトム・クルーズに反対運動を起こし、原作者本人も彼の配役に不満を示し、撮影が始まるとマロイ役のリバー・フェニックスが急逝するなどいわく付きの作品。ただ、トム・クルーズ、ブラッド・ピット、クリスチャン・スレイター、アントニオ・バンデラス・・・・と、出演者はかなり豪華。しかし、彼らを押しのけて注目なのが、当時12歳のキルステン・ダンストの存在感は見もの。タイトルから分かるとおり、いわゆるヴァンパイアものではあるが、いつものホラーものとは一線を画す作品。

劇場公開日 1994年12月10日



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  1. 洋画-い

2021-04-01

ミセス・ダウト

★★★(3.0)
wミセス・ダウト
鑑賞No:00424
原題:Mrs. Doubtfire
製作:1993年/アメリカ/125分
監督:クリス・コロンバス
出演:ロビン・ウィリアムズ/サリー・フィールド

7色の声を使い分ける声優のダニエルは仕事中にボスともめ、クビになる。インテリアデザイナーの妻ミランダは、子供と遊ぶしか能のない夫にうんざりしていた。長男クリスの12歳の誕生パーティで子供や動物たちとバカ騒ぎをしたダニエルに、ついにミランダの怒りが爆発し、離婚を宣言する。裁判の結果、養育権はミランダのものとなり、ダニエルは週に1度しか彼らに会えなくなり・・・・。

ロビン・ウイリアムズ持ち前のキャラが遺憾なく発揮されたコメディ。女装もチョット怪しいおばさんながら見事に外観を変えて他人になりすましているところも凄い。TVバラエティ番組の「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」でも同じように変装して家族の前に現れて気づくかどうかを見るコーナーがあったが、まさにそのはしりと言うべきか。本作から20年の時を経て続編の企画が持ち上がったらしいが、主演のロビン・ウイリアムズの突然の自殺により中止になったのは残念。

劇場公開日 1994年4月9日



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  1. 洋画-み

2021-03-29

ブラック・ウィドー

★★★(3.0)
wブラック・ウィドー
鑑賞No:00423
原題:Black Widow
製作:1987年/アメリカ/102分
監督:ボブ・ラフェルソン
出演:デブラ・ウィンガー/テレサ・ラッセル

その美貌を生かし独身の資本家たちを魅惑し結婚、その後相手を殺し遺産と共に姿を消す謎の女キャサリン。一方、連続して起る富豪たちの死亡事件に疑いを持った司法省の美人職員アレックスは上司の反対を押し切り単独調査を開始、やがてキャサリンの影に追いつくが・・・・。

日本で起きればすぐに怪しいと疑いたくなるようだが、戸籍制度のないアメリカでは発覚が容易ではない事件なのだろうか?日本人にとってはやや違和感が感じられる事件がテーマだが、アメリカでは盲点を突いた目新しい犯罪だったのだろうか?あまり思い入れのない作品のため、ストーリーもうろ覚えだが、正義対悪の女の対決のような構図の作品だったように思う。主演のデブラ・ウィンガーは「愛と青春の旅だち」でのインパクトが強いが、一方、本作での司法省の職員や「夜霧のマンハッタン」でのやり手の弁護士などの役柄がよく似合うようだ。

劇場公開日 1987年5月23日



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  1. 洋画-ふ

2021-03-28

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

★★★★(4.0)
w家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
鑑賞No:03010
製作:2018年/日本/115分
監督:李闘士男
出演:榮倉奈々/安田顕/大谷亮平/野々すみ花

サラリーマンのじゅんが仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を流して倒れていた! 動転するじゅんだが、「ククク……」と笑うちえの傍らにはケチャップ。ちえは死んだふりをしていたのだ。それからというもの、家に帰ると必ず死んだふりをするようになった。ある時は、ワニに喰われ、ある時は銃で撃たれ、またある時は頭で矢が射抜かれ・・・・。次第にエスカレートしてゆく‘死んだふり’。最初は呆れるじゅんだったが、何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める。寂しいだけなのか、何かのSOSのサインなのか――。ちえの謎の行動には、秘密があった・・・・。

タイトルからしてチョットふざけた感が漂いまくり、リアリティのないラブ・コメディといった予感で観始めた。最初は予想通りで、チョットしたいたずらレベルではなく、本格的なコスプレや夫婦らしからぬ敬語での会話に違和感というか、リアリティのなさが感じられたが、じゅんの会社の同僚夫婦やちえのバイト先のクリーニング店主のエピソードがリアルに絡んできて、全体的にはいい感じにまとまっていたようだ。謎めいたちえの言葉も最期に謎解きがあり一応納得。あと全体的によかったのは、悪者が登場せず、気分よく観れた点。あと、悲しくなるような急転直下の展開もなかったこと。敢えて言うなら、会社の同僚・佐野夫婦の離婚問題が残念な結果に終わった事ぐらいか。そして何よりもこの作品を微笑ましくさせたのが、安田顕演じるじゅんの、とぼけているがちえに対する優しさ、さらに本作でのちえを演じる榮倉奈々の超可愛さによるところが大きい。

劇場公開日 2018年6月8日



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  1. 邦画-い

2021-03-24

コーン・ヘッズ

★★★+(3.5)
wコーン・ヘッズ
鑑賞No:00422
原題:Coneheads
製作:1993年/アメリカ/90分
監督:スティーブ・バロン
出演:ダン・エイクロイド/ジェーン・カーティン

“ご挨拶(グリーティングス)!”とあいさつする奇天烈な、とんがり頭の宇宙人夫婦。彼らは地球から26光年離れたコーン星雲にあるレミュラク星からやって来ていた。本当は地球征服の偵察が目的だったのに、すっかりこの原始的な星が気に入ってしまい、身分証を偽造、アメリカ合衆国の移民として定住、娘も生まれるが・・・・。

何といってもとんがり頭のこの宇宙人見た目が奇天烈で、これだけで笑えて憎めない。地球制服が目的という壮大な使命を与えられたとは思えないおバカなこの宇宙人夫婦は、地球での生活が気に入り、定住しようとあれこれと画策し、自分たちに目を付けた移民局の追跡を何度も逃れようとする様はいじらしい。宇宙人を通して地球や人類の良さを再認識できる作品。

劇場公開日 1994年3月5日



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  1. 洋画-こ

2021-03-23

クール・ランニング

★★★★(4.0)
wクール・ランニング
鑑賞No:00421
原題:Cool Running
製作:1993年/アメリカ/98分
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:レオン/ダグ・E・ダグ

88年のジャマイカ。陸上短距離でオリンピック出場を目指していたデリスは予選会で隣コースの選手の転倒に巻き込まれて敗退し、オリンピック出場が夢と消えてしまう。それでもオリンピックに出たいデリスは冬季オリンピックのボブスレー競技のことを知り、幼馴染や同じ夢破れた仲間を巻き込んで練習を開始するが・・・・。

1988年のカルガリー・オリンピックにおける実話を元にしたスポーツコメディ。オリンピックに出たい一心でボブスレーに取り組む主人公たちだが、真剣なのにも関わらず、彼らが巻き起こす滑稽さに思わず笑ってしまいます。雪なんか見たこともない常夏の国ジャマイカでの冬スポーツであるボブスレーという競技が大きなギャップとなっているからでしょう。でも次第に彼らの真剣さが伝わってくるようになり、最後は感動させられるドラマとなります。実話ゆえより感動の大きい1本です。なお、このボブスレー・チームのコーチ役として好演していたジョン・キャンディはこの映画の公開直後に心臓発作のため急死してしまいました。デブ・コメディアンとして存在感のあったキャンディの43歳という若すぎる死には残念でしょうがありません。

劇場公開日 1994年2月19日



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  1. 洋画-く
  2. TB(0)

2021-03-22

ディスクロージャー

★★★(3.0)
wディスクロージャー
鑑賞No:00420
原題:Disclosure
製作:1994年/アメリカ/128分
監督:バリー・レビンソン
出演:マイケル・ダグラス/デミ・ムーア

昇進を見送られ、別会社との合併問題で困惑していたトムの元に新任の女上司が配属されてくる。その上司は10年前、激しく愛し合った元恋人だった。ある日、彼女の誘惑を拒否したのをきっかけに、巨大な陰謀の影に気づき始めた彼のもとに、差出人不明のダイレクトメールが送られて来た・・・・。

当時、まだ聞きなれなかった逆セクハラが話題となった作品。男社会におけるセクハラは社会問題化し、立場の低かった女性への社会的立場の改善が図られる中、男性諸氏も意識改革していただけに逆セクハラという新語にゾォーとした記憶がある。そしてこの新語を見事に体現したのが、マイケル・ダグラスとデミー・ムーアの演技だった。まさに絶妙のキャスティング。ただ、逆セクハラ自体は本作の導入部分に過ぎず、さらに社会の闇に踏み込んでいくところはなかなか良い。

劇場公開日 1995年2月25日



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  1. 洋画-て
  2. TB(0)

2021-03-19

ビバリーヒルズ・コップ3

★★★(3.0)
wビバリーヒルズ・コップ3
鑑賞No:00419
原題:Beverly Hills Cop III
製作:1994年/アメリカ/103分
監督:ジョン・ランディス
出演:エディ・マーフィ/ジャッジ・ラインホルド

上司を殺されたデトロイト市警のアクセル・フォーリー刑事は、犯人を追って三度ビバリーヒルズにやって来た。今や個室オフィスを与えられるまでに昇進した旧友のローズウッド刑事の協力を得て、怪しいと睨んだ巨大テーマパーク・ワンダーワールドに潜り込むと、そこでは偽造紙幣を製造している一味がいることを突き止め・・・・。

7年ぶりに製作されたシリーズ第3作。人気絶頂だった前作の頃から比べると、勢いや人気が落ちた感は否めない。また本シリーズの大きな特徴だった軽妙なしゃべりやスピード感あふれる展開、そして巻き込まれ型のストーリーのように、主人公のハチャメチャな捜査に振り回される地元の刑事たちのアタフタぶりが今回はすっかり影を潜めていた。シリーズ共通の出演者もほぼラインホルド一人になってしまい、シリーズ感も薄い。

劇場公開日 1994年9月23日



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  1. 洋画-ひ
  2. TB(0)

2021-03-16

プリズン・エンジェル/女囚たちの夜

★★(2.0)
wプリズン・エンジェル
鑑賞No:00418
原題:Caged Fury
製作:1986年/アメリカ/95分
監督:ビル・ミリング
出演:エリック・エストラーダ/ロザンナ・マイクルス

キャットはハリウッドを夢見て大都会へ出てきた。彼女はスクリーン・テストを受けるが、それはいかがわしいビデオのオーディションだった。逃げ出したが捕えられ、訳も分からないまま刑務所に入れられる。そこは実は、奴隷を作り出すために作られた偽の女子刑務所だった・・・・。

いわゆるよくある「女囚」モノ。設定もこれまたよくある女子刑務所内でのリンチやレズ。この手の映画が好きな人がいるからでしょうね。ただ、本作は本物の女子刑務所ではないというちょっと捻った設定。そのため、ここから彼女を救おうと彼氏が奮闘するアクション映画でもある。ただ悲しいかな、イマイチ魅了に乏しい二人のため、見応えがないのが残念。

劇場公開日 1990年9月7日



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  1. 洋画-ふ
  2. TB(0)

2021-03-15

ヌードの夜

★★+(2.5)
wヌードの夜
鑑賞No:00417
製作:1993年/日本/110分
監督:石井隆
出演:竹中直人/余貴美子/椎名桔平/根津甚八

広瀬にプロポーズされた名美はホストクラブの支配人・行方との腐れ縁を断ち切るために、ある計画を思いつく。そして、“何でも代行屋”紅次郎(実は“村木”)を訪ね、福岡から上京してきたと偽り、東京案内を依頼する。ホテルに戻った名美は行方を部屋に招き入れ計画を実行するが・・・・。

それなりの有名俳優をキャストに据えて、俳優陣も個々の演技はよかったと思うが、作品自体は全体的に暗いのでチョット分かりにくい。ネットでの本作の評価も大きく分かれており、ハマる人には嘘でしょう?というぐらい高評価だが、ハマらない人にはかなり低評価となっている。個人的には低評価まではいかないまでも、感動やスッキリ感は感じられなかった。

劇場公開日 1993年12月18日



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  1. 邦画-ぬ
  2. TB(0)

2021-03-14

ばるぼら

★★+(2.5)
wばるぼら
鑑賞No:03009
製作:2019年/日本・ドイツ・イギリス/100分
監督:手塚眞
出演:稲垣吾郎/二階堂ふみ/渋川清彦/石橋静河

異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介は、新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会い、自宅に連れて帰る。大酒飲みで自堕落なばるぼらだが、美倉は彼女に奇妙な魅力を感じ追い出すことができない。彼女を近くに置いておくと不思議と美倉の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのだ。あたかも芸術家を守るミューズのような存在のばるぼらだったが・・・・。

手塚治虫原作の大人向け漫画「ばるぼら」を稲垣吾郎と二階堂ふみの共演で実写化した官能映画として公開前から大きな話題となった作品。
ただ、全体を通してかなり分かりにくく、主人公の稲垣吾郎や二階堂ふみにも感情移入できなかった。官能映画というよりホラー映画もしくはオカルト映画の様相が強く、稲垣吾郎演じる美倉の度重なる妄想も唐突で意味が分からない。ただ、官能映画としては稲垣吾郎と二階堂ふみの大胆なラブシーンには高い評価が上げられ、二人の本作に対する意気込みの強さがうかがわれた。

劇場公開日 2020年11月20日



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2021-03-13

OK牧場の決斗

★★★(3.0)
wOK牧場の決斗
鑑賞No:00416
原題:Gunfight at the O.K. Corral
製作:1956年/アメリカ/122分
監督:ジョン・スタージェス
出演:バート・ランカスター/カーク・ダグラス

牛泥棒のクラントン一家を追ってフォート・グリフィンにやって来たダッジ・シティのマーシャル、ワイアット・アープは、町民からリンチされそうになっていた賭博師ドク・ホリデイを、彼の情婦ケイトの協力で救い出す。ダッジ・シティで女賭博師ローラと出会ったワイアットはやがて彼女と共に第二の人生を歩もうと決意するが、そこへトゥームストンの町で保安官をしている兄バージルから救援の報が届けられ・・・・。

1881年10月26日に行われた、アリゾナ州トゥームストーンにおけるワイアット・アープとクラントン一味との対決の映画化。この有名な決闘の映画化は他にジョン・フォード監督の「荒野の決闘」があるが、豊富な資金、最高の技術、恵まれた俳優陣による本作は内容的にも事実にかなり正確である。バート・ランカスターが、威厳はあるが、どこか冷たいワイアット・アープを好演している。

劇場公開日 1957年7月3日



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2021-03-12

ホット・ショット2

★★+(2.5)
wホット・ショット2
鑑賞No:00415
原題:Hot Shots! Part Duex
製作:1993年/アメリカ/89分
監督:ジム・エイブラハムズ
出演:チャーリー・シーン/ロイド・ブリッジス

厳重な警備体制のサダム・フセインの別荘に、アメリカ海軍のシールズ部隊が侵入する。しかし隊員たちは密告により全員捕虜になってしまった。折しもアメリカは大統領選の最中で、中東の捕虜問題で現大統領タッグ・ベンソンの人気は急落し、再選は危ぶまれていた。ホワイト・ハウスでは、ウォルターズ大佐、CIAの中東問題責任者で美人のミシェル・ハドルストンらが大統領と共に対策を検討していた。ミシェルの提案で捕虜奪回作戦の最適任者としてトッパー・ハーレーが選ばれるが・・・。

チャーリー・シーン主演のパロディ映画「ホット・ショット」の2作目。今回はメインで「ランボー」をパロっており、その他にも「氷の微笑」や「ターミネーター2」などお馴染みの作品のパロディも惜しみなく含まれている。ただ、ストーリーはほとんどなく、ギャグもアメリカ的なので、日本人には爆笑コメディというよりは、「クスッ!」と笑いがこぼれるような地味なコメディ。逆にコメディ映画ながらアクションは派手。

劇場公開日 1993年6月26日



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2021-03-11

沈黙の要塞

★★★(3.0)
w沈黙の要塞
鑑賞No:00414
原題:On Deadly Ground
製作:1994年/アメリカ/102分
監督:スティーブン・セガール
出演:スティーブン・セガール/マイケル・ケイン

アラスカのエイジス石油会社で炎上事故が起こる。石油火災消火のエキスパートとして知られるフォレスト・タフトはこの事故被害を最小限に留め、最悪の危機から守った。しかしこの事故に不審を抱いたタフトの同僚が何者かに殺されてしまう。利権のために手段を選ばない社長のジェンイングスの陰謀を知ったタフトはひとり戦いを挑んでいく・・・。

スティーブン・セガールの“沈黙”シリーズ第2弾。ただし、シリーズとなっているが、「沈黙の戦艦」や「沈黙の断崖」と関係があるわけではない。設定やストーリーは違うものの代表的な勧善懲悪もの。主人公を演じるスティーブン・セガールがあまりにも強すぎ、スキがないためハラハラドキドキ感は少ない。ストーリーは割と単純なので、暇つぶしに観てパッとスッキリしたい人にはお勧めの映画。

劇場公開日 1994年5月21日



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2021-03-09

水のないプール

★★★+(3.5)
w水のないプール
鑑賞No:03008
製作:1982年/日本/103分
監督:若松孝二
出演:内田裕也/MIE/中村れい子/藤田弓子

昼は地下鉄の駅員としてキップ切りや駅の清掃をし、夜は口やかましい女房の相手と、単調で退屈な日々を送るしがない男。男はある日、息子が昆虫の標本作りで使う注射器を見てあることを思いつく。さっそく薬局で大量のクロロホルムを購入、夜、若い女の住む部屋の窓からクロロホルムを吹き込むと予想通り女を眠らせることに成功するが・・・・。

監督が若松孝二、主演が内田裕也という、一筋縄ではいかない男たちによる作品は予想通り、理解に苦しむシーンが多々あり、よく言えば難解な作品、悪くいえば訳の分からない映画ということになる。と思っていたら、本作は1980年に仙台で実際に同様の手口で起こった性犯罪「仙台クロロホルム連続暴行魔事件」をヒントに製作していると知って少し見方が変わった。実際の事件については詳細が分かる記事がネット上にも少なく、本当のことは分からないが、被害者が70人にものぼっているのに最悪の事件として記憶されていない不思議さがこの作品に漂う訳の分からなさに通じているのだろうか。キャストも豪華だが、ほとんどがチョイ役での出演で、まさに内田裕也のための内田裕也の映画である。

劇場公開日 1982年2月20日



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2021-03-08

エコエコアザラク -WIZARD OF DARKNESS-

★★(2.0)
wエコエコアザラク
鑑賞No:00413
英題:Wizard of Darkness
製作:1995年/日本/81分
監督:佐藤嗣麻子
出演:吉野公佳/菅野美穂/周摩/高橋直純

猟奇的な殺人事件が続発する中、聖華学園に一人の少女・黒井ミサが転校してくる。やがてミサの周囲に何者かの想念が渦巻きはじめる。それは彼女の存在を疎ましく思う、もう一人の魔女の仕業であった・・・・。

古賀新一原作の同名人気オカルト漫画を実写化。少年時代、週刊少年チャンピオンを読んでいたので、とても懐かしかった。本作は別に続編シリーズや後日譚、TV版など多く派生しているが、主人公の黒井ミサ役はTV版の佐伯日菜子が一番のはまり役だろう。ところでタイトルの「エコエコアザラク」とは何だろうか? 主人公の黒井ミサが使う呪文の一つだが、意味は諸説あって確かではない。ただ、バスク語で「ここにいる」という意味らしい。

劇場公開日 1995年4月8日



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2021-03-07

ジュラシック・パーク

★★★★(4.0)
wジュラシック・パーク
鑑賞No:00412
原題:Jurassic Park
製作:1993年/アメリカ/127分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:サム・ニール/リチャード・アッテンボロー

古代の琥珀の中の蚊から抽出したDNAを使って恐竜を再生し、夢のテーマパーク“ジュラシック・パーク”がコスタリカ近くの小島に建設された。モニターとして3人の学者と2人の子供が園内を巡るが、コンピュータトラブルによってパークは制御不能となり、恐竜たちが人間に襲いかかってくることに・・・。

マイケル・クラントンの原作をスティーブン・スピルバーグが映像化した恐竜ワールド。まずもって驚かされたのは、当時のCG技術による恐竜のリアルな再現でした。ストーリー自体はなんと言うこともないものですが、ともかくCG技術のすごさを再認識させられた作品だと思います。以降、恐竜ブームがおこったり、映画でやたらCGが多用されるようになった気がしますが、それも納得できます。ただ、最近のハリウッド映画はCGに頼りすぎる感もあり、少し残念です。

劇場公開日 1993年7月17日



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2021-03-06

ロボコップ3

★★(2.0)
wロボコップ3
鑑賞No:00411
原題:Robocop 3
製作:1993年/アメリカ/105分
監督:フレッド・デッカー
出演:ロバート・ジョン・バーク/ナンシー・アレン

未来都市デルタシティ建設のため旧市街の撤去にかかるオムニ社と、地下に潜った住民との戦いが繰り広げられているデトロイト。オムニ社私設部隊リハッブによって傷つけられた所を救われたロボコップは、ゲリラと化した住民と共にオムニの野望に立ち向かうが・・・。

「ロボコップ」も1作目は新鮮で面白かったけど、3作目になるともはや当初のロボコップとは全く違う設定になっていて、「なんだこれ?」といった感じ。1作目がヒットすると、その味が忘れられず2作目を作る。2作目までは1作目の余韻があったり、たまには1作目よりも好作品が生まれることもあるけど、さすがに3作目となるとなかなか出来のいい作品に当たらない。本作もそのよい例。

劇場公開日 1993年4月17日



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2021-03-04

トゥルーライズ

★★★+(3.5)
wトゥルーライズ
鑑賞No:00410
原題:True Lies
製作:1994年/アメリカ/141分
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェイミー・リー・カーティス

アメリカ政府の最高機密機関の謀報員ハリーは相棒のギブとともにスイスの兵器商人からコンピュータファイルの情報の奪取に成功し、さらにそのファイルからアラブ系テロリスト集団の調査を行うことに。ただ、ハリーがスパイであることは家族には内緒で、妻のヘレンも娘のデイルも、ハリーはコンピュータのセールスマンだと信じていた・・・・。

「ターミネーター2」のコンビであるシュワちゃんとジェームズ・キャメロン監督が組んだアクション大作。スパイ・アクションながらコメディテイスト満載で、随所に笑いをとるようなサービス満点さ。(9.11テロ以降だとこうはいかないと思いますが・・・・)それには設定の面白さがあるでしょう。実は優秀なスパイでありながら、普通のサラリーマンを装う夫と、そんな夫に退屈気味な妻は、普通のカー・セルスマンなのにスパイであるかの如く振舞う男と浮気しているところにもあるし、テロ集団も完全なワルでないところなど、ともかく観るものを楽しませようとする気持ちが伝わってきます。もちろん、シュワちゃん映画に欠かせない派手なアクションシーンも健在の映画です。

劇場公開日 1994年9月10日



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2021-03-03

毎日が夏休み

★★★(3.0)
w毎日が夏休み
鑑賞No:00409
製作:1994年/日本/94分
監督:金子修介
出演:佐野史郎/佐伯日菜子/高橋ひとみ/益岡徹

東京郊外の新興住宅地に住む林海寺家は義父・成雪、母・良子、中学2年の娘・スギナの3人家族。母も父も再婚同士の言わばスクラップ家族なのだが、父は一流企業のエリート・サラリーマン、娘は名門女子中学の優等生と近所でも評判。だが、実はスギナはいじめにあって登校拒否、成雪も出社拒否をしていたことが分かり大騒動になり・・・・。

佐伯日菜子といえば「エコエコアザラク」の印象が強く、ホラーっぽい女優のイメージがあったが、本作では物憂げな感じだが何とも可愛かった。この父娘の関係もよい。父はエリート、娘は優等生との評判で休みもないくらい忙しそうな毎日を送っているのかと思いきや、父は出社拒否の失業者、娘も登校拒否というまさに「毎日が夏休み」状態。それだからこそ何故か心が通じ合い、いい関係となっていく父娘。何という訳ではないストーリーだが、なぜか心が和む作品。

劇場公開日 1994年6月11日



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2021-03-02

俺はまだ本気出してないだけ

★★★★(4.0)
w俺はまだ本気出してないだけ
鑑賞No:02447
製作:2013年/日本/105分
監督:福田雄一
出演:堤真一/橋本愛/生瀬勝久/山田孝之

42歳でバツイチ子持ちの大黒シズオは、「本当の自分を探す」という理由で会社を辞めるが、毎日朝からゲームをしてばかり。高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発するダメダメな日々を送っていたシズオは、ある日、本屋で立ち読み中に突然ひらめき、漫画家になると宣言するのだったが・・・・。

堤真一の3枚目なダメダメ親父ぶりを好演した作品。シリアスな役どころも多い彼だが、キャラ的には「ALWAYS 三丁目の夕日」の役をさらにハチャメチャにしたような感じ。生瀬勝久演じる宮田の息子が、終盤、涙ながらに自分の父親が堤真一演じるシズオのようになって欲しくないと訴えるシーンはどこかせつない。それでも、全く根拠のない自信で前向きに生きるシズオからは、悩み迷いながら生きる中年男への応援讃歌のようなメッセージが伝わってくる気がした。説得力のない生き方をしているシズオだが、時々いいことも言うので要注目。

劇場公開日 2013年6月15日



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2021-02-28

フランケンシュタイン

★★★(3.0)
wフランケンシュタイン
鑑賞No:00408
原題:Mary Shelley's Frankenstein
製作:1994年/アメリカ/123分
監督:ケネス・ブラナー
出演:ロバート・デ・ニーロ/ケネス・ブラナー

18世紀後半。船で北極を目指す探検隊が、瀕死の男を救出。その男ヴィクター・フランケンシュタインは、船長のウォルトンに自らの半生となぜ自分がここにいるかを語り出す。フランケンシュタインは大学で生命を創造する研究に明け暮れていて、縫い合わせた死体に刺激を与えることでついに死体は甦るが、その醜い容姿を目の当たりにして自分がしたことに恐怖し、逃げ出してしまう・・・・。

古典ホラーの大作をフランシス・F・コッポラが映画化。同じく古典ホラーの「ドラキュラ」(1992年)のヒットを受けての映画化となっている。ただしコッポラは製作のみで、監督はフランケンシュタイン博士を演じたケネス・ブラナーが演じ、クリーチャー(怪物)を何とロバート・デ・ニーロが演じている。ちなみにフランケンシュタインというのはクリーチャーを生み出した博士の名前であって、クリーチャー(怪物)の名前ではない。本作は「ドラキュラ」同様、原作を忠実に再現しており、ただ単なるホラーではなく、悲しいラブストーリーでもある。「ドラキュラ」「フランケンシュタイン」と来れば、三大怪人の一人「狼男」は無いの?と思ったが、コッポラの「狼男」は製作されていなかった。奇しくも同年にジャック・ニコルソン主演でこれもまた原作に忠実に狼男を描いた「ウルフ」が製作されていたからだろうか。

劇場公開日 1995年2月11日



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2021-02-27

ダイ・ハード3

★★★+(3.5)
wダイ・ハード3
鑑賞No:00407
原題:Die Hard with a Vengeance
製作:1995年/アメリカ/131分
監督:ジョン・マクティアナン
出演:ブルース・ウィリス/ジェレミー・アイアンズ

ニューヨーク5番街のビルが爆破され、犯人からご指名でマクレーン刑事をハーレムに立たせるよう指示がくる。犯人の要求通りハーレムに立ったマクレーンは危うく黒人の集団に襲われかけるが、家電修理店の店主ゼウスによって救われる。署に戻った2人に犯人から地下鉄に爆弾を仕掛けたとの連絡がある・・・。

ブルース・ウィリス主演の人気シリーズ第3弾。超高層ビル、空港に続いて今度はニューヨークの街全体が闘いの場となる。回を重ねるごとに舞台となるエリアが広がる分、緊張感やアクションも分散されたような気になり、その分面白味が減ってきているように感じる。もともと本作は船上が舞台になるはずだったが、先にスティーブン・セガールの「沈黙の戦艦」が公開されたため、脚本の変更を余儀なくされたとか。
船上でのストーリーになっていれば、1作目のような緊張感が味わえたかもしれない。またシリーズものとはいえ、1~2作目と様々な点で異なっている点も多い。閉鎖空間ではないことをはじめ、マクレーンの奥さんが出てこない、相棒がいる、クリスマスではなく夏、などなど。でも一番大きな点は、前2作は目的を遂行するための計画的犯罪にマクレーンがたまたま巻き込まれているが、本作は目的を遂行しながらマクレーンへの復讐も行うとしていること。復讐するのなら本気でやって欲しかった。下手なゲーム仕立ての展開が本作の面白味を半減させたようにも思える。

劇場公開日 1995年7月1日



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2021-02-26

地獄の警備員

★+<(1.5)
w地獄の警備員
鑑賞No:00406
製作:1992年/日本/97分
監督:黒沢清
出演:久野真紀子/松重豊/長谷川初範/由良宜子

警備員として雇われた元力士の富士丸。彼は過去に殺人を犯しながらも精神鑑定により無罪となっていた。一方で、絵画取引のために雇われた元学芸員の秋子は忙しい毎日だった。そんな中、富士丸は同僚を殺害、徐々に狂気をあらわにして行く・・・・。

ストーリーも画面も粗いB級ホラー。過去に殺人を犯していながら無罪となっていた元力士の殺人鬼が、警備員として雇われた会社で次々と殺人を犯していく話。ただ、なぜ殺人を犯すのか、イマイチ説明がない。そもそも、殺人鬼が元力士という設定の意味も分からない。怪力であることを強調するためか?その割には元力士役が松重豊なので、違和感がありすぎ。画面も暗く、B級テイストぷんぷんの作品だが、出演者は松重豊、長谷川初範、大杉漣、内藤剛志と、意外と有名どころが出ていて驚いた。

劇場公開日 1992年6月13日



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2021-02-25

恋に落ちたら…

★★+(2.5)
w恋に落ちたら・・・
鑑賞No:00405
原題:Mad Dog and Glory
製作:1993年/アメリカ/97分
監督:ジョン・マクノートン
出演:ロバート・デ・ニーロ/ユマ・サーマン

ある夜、スーパーで強盗の人質となっているギャングのボスの命を助けたシカゴの臆病者刑事ウェイン。それが縁で一目置かれた彼は、やがて世話役として送られてきたボスの情婦と恋に落ちてしまうが・・・・。

刑事とギャングのボスの情婦との恋愛話なので、シリアスとまではいかないまでもハッピーエンドでは終わらないぞ、と覚悟して観始めたが、意外とコミカルで爽やかな作品。ロバート・デ・ニーロがギャングのボスで、ビル・マーレイが臆病な刑事という配役であればコミカルな展開も予想できたが、逆だったので展開自体が想定外で逆に面白かった。

劇場公開日 1993年5月29日



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2021-02-24

ギルティ/罪深き罪

★★★(3.0)
wギルティ/罪深き罪
鑑賞No:00404
原題:Guilty as Sin
製作:1992年/アメリカ/107分
監督:シドニー・ルメット
出演:レベッカ・デモーネイ/ドン・ジョンソン

敏腕の美人弁護士ジェニファーは妻殺しの罪に問われているデビッドの弁護を請け負うことに。デビッドの魅力に惹きつけられたジェニファーは調査を進めるが、疑惑は深まるばかり。そして、ついには何もかもが彼の仕組んだ罠であることが明らかになる。デビッドを告発しようとするが、証拠も消されてしまい・・・・。

主演は1991年製作の「ゆりかごを揺らす手」のレベッカ・デモーネイ。この時は復讐に燃える悪女を見事に演じていたが、今回は立場が逆転してサイコパスな男の罠にはまっていく女弁護士を演じている。裁判モノというのもあるが、全体的に静的な印象が強く、淡々とストーリー(裁判)が進行するといった感じ。依頼人の告白によって、法と正義の狭間で苦悩する弁護士をよく演じている。

劇場公開日 1993年9月23日



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2021-02-23

炎のランナー

★★★(3.0)
w炎のランナー
鑑賞No:00403
原題:Chariots of Fire
製作:1981年/イギリス/123分
監督:ヒュー・ハドソン
出演:ベン・クロス/イアン・チャールソン

1919年、ケンブリッジ大に入学したハロルド・エイブラハムズは、自分がユダヤ人であることを強く意識していた。アングロ・サクソンの有形無形の差別に反発し、その鬱憤を発散するため走った。同じ頃、スコットランドでは宣教師のエリック・リデルが駿足を謳われていた。2人は周囲の重圧や雑音をはねのけ、1924年のパリ・オリンピックにイギリス代表として出場するが・・・・。

1924年のパリ・オリンピックに出場した二人のイギリス青年の実話を描いた作品。よって、感動的なスポーツドラマというよりは、リアリズムを追求したドキュメンタリー作品としての要素が強く、まさに「オリンピックの歴史」を描いた作品ともいえる。ただ、主人公2人の対照的なエピソードを描くことで2人の性格の違いを強調し、ドキュメンタリー形式の中でうまくドラマ仕立てをしていた。

劇場公開日 1982年8月14日



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2021-02-22

あの夏、君を忘れない

★★(2.0)
wあの夏、君を忘れない
鑑賞No:00402
原題:The Last Prostitute
製作:1991年/アメリカ/93分
監督:ルー・アントニオ
出演:ソニア・ブラガ/ウィル・ウィートン

1960年代初頭のアメリカ・テキサスの二人の高校生ダニーとバートが夏休みを利用してヒッチハイクで4日ほどの小さな町へ旅行する。ダニーが叔父から聞いた元・高級娼婦のロアを訪ねて「男にしてもらう」のが旅行の目的だった。しかし途中、あくどい男の車に乗ったばっかりに所持金をすべて奪われてしまい・・・・。

高校生版の「スタンド・バイ・ミー」のような感じの映画かと思って観ていたが、青春映画の様相を呈していたのは前半だけで、後半は少年たちの成長物語ではあるが、内容がすこし重くなってくる。ロアの昔の職業がバレて、これまで順調に来ていたことが次第に崩れていく。結局、牧場を手放すことになるロアだが、なんとかしたいと思うダニーの諦めない気持ちの奮闘と言葉が光る。


劇場未公開



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2021-02-21

硝子の塔

★★+(2.5)
w硝子の塔
鑑賞No:00401
原題:Sliver
製作:1993年/アメリカ/108分
監督:フィリップ・ノイス
出演:シャロン・ストーン/ウィリアム・ボールドウィン

離婚したばかりのキャリア・ウーマン、カーリーはマンハッタンのとある高級高層マンションに引っ越してくる。しかしそのマンションはハイテク装置に制御させた隠しカメラが全室に仕掛けられ、尚かつ彼女の部屋は以前、謎の殺人事件が起こった所だった。そんな事を知らない彼女はある日、二人の男に出会う・・・・。

1993年製作の「氷の微笑」で一躍エロティックな女優として有名になったシャロン・ストーンが「氷の微笑」の次回作として主演した本作によって彼女のセクシー女優としての方向性が決まった作品。作品自体は正統派のミステリーだが、主演のシャロン・ストーンの主演によって、別の期待が強くなりすぎ、ミステリーの方に力が発揮されていない気がしたのが残念。

劇場公開日 1993年10月30日



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2021-02-20

冷たい月を抱く女

★★★(3.0)
w冷たい月を抱く女
鑑賞No:00400
原題:Malice
製作:1993年/アメリカ/106分
監督:ハロルド・ベッカー
出演:ニコール・キッドマン/アレック・ボールドウィン

ある町で、女子大学生ばかりが襲われる連続レイプ事件が起きる。被害者が在籍している大学の若き学長補佐アンディ・セイフィアンはこの事態に頭を悩ませていた。一方、大学病院に赴任して来たばかりの天才医師ジェッド・ヒルが被害者の手術を担当し、瀕死だった被害者は一命を取り留める。これをきっかけにジェッドと出会ったアンディは、ジェッドが高校時代の同窓で地味だった自分と対照的に人気者だったことを思い出すが・・・・。

原題のMiliceは「悪意、敵意」といった意味だが、これがどうして「冷たい月を抱く女」という邦題になったのか悩む作品。でも作品自体はそこそこ楽しめる。巻き込まれ型のサスペンスだが、ラストにどんでん返しもあるストーリーだが、ただ若かりし頃のニコール・キッドマンはさすがに綺麗だが、若すぎたのか悪女役には凄みが感じられなかった。

劇場公開日 1994年6月25日



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2021-02-19

アウトブレイク

★★★★(4.0)
wアウトブレイク
鑑賞No:00399
原題:Outbreak
製作:1995年/アメリカ/128分
監督:ウォルフガング・ピーターゼン
出演:ダスティン・ホフマン/レネ・ルッソ

アフリカの小さな村に派遣された米国陸軍伝染病医学研究所のサムは、村人が未知のウィルスで次々と死んでいくのを目の当たりにする。一方、カリフォルニア州の町でも同じ症状の伝染病が発生し、かけつけたサムはペスト以上のウィルスであることを知る。しかし陸軍が提供した血清が、ウィルスに感染した猿に奇跡的な効果を示したことから、サムはある疑問を抱いた・・・。

恐るべき伝染力と死亡率を持つ新型ウィルスの脅威を描くサイエンス・スリラー。公開時にエボラ出血熱がはやっていたせいもあり、新型ウィルスの恐怖はより現実性を持って迫ってきた。本作はエボラ・ウィルスそのものではないが、エボラよりも致死性が高い設定のモタバ・ウィルスは容易に現実のエボラ出血熱を想像させた。新型ウィルスに感染された町という閉鎖空間、ウィルスという見えない敵、次々と死んでいく住民、そして解決方法は町の殲滅しかないという絶望感とタイムリミット、スリリングなパニックものに必要な要素が十分用意されたサスペンスである。

劇場公開日 1995年4月29日



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2021-02-18

ザ・シークレット・サービス

★★★(3.0)
wザ・シークレット・サービス
鑑賞No:00398
原題:In the Line of Fire
製作:1993年/アメリカ/128分
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:クリント・イーストウッド/ジョン・マルコビッチ

ケネディ大統領暗殺の瞬間、その現場にいながら大統領を守れなかったことを今でも悔やんでいるシークレットサービス・エージェントのホリガン。定年間近となった彼のもとに大統領暗殺を予告する1本の電話が入る・・・・。

イーストウッドはいいのだけど、やはりこの歳では無理があったか?もっと若い頃に演じていればもう少しよかったのかもしれないが、演じる年齢が間違っていたように思う。それに内容もイマイチ。年齢故、アクションが少ないのはしょうがないとして、ミステリー性やサスペンス性がないのはつまらない。逆にマルコビッチはまさにはまり役。サイコな犯人役はバッチリだった。

劇場公開日 1993年9月15日



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2021-02-17

恋はデジャ・ブ

★★★(3.0)
w恋はデジャ・ブ
鑑賞No:00397
原題:Groundhog Day
製作:1993年/アメリカ/101分
監督:ハロルド・ライミス
出演:ビル・マーレイ/アンディ・マクダウェル

テレビの人気天気予報官フィルはある日、仕事で訪れた町パンクスタウニーで同じ日を繰り返し体験していることに気づいた。彼は“過去”の経験を活かして、同行していた愛する女性のリタに告白しようとするが・・・・。

「デジャ・ブ」とは「実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じる現象」のことで、「既視感」とも言われる。現在から過去や未来に時空を超えて移動する「タイムスリップ」とは少々違う。この言葉を知ったのは本作を観てからのこと。以降、「デジャ・ブ」をテーマにしたタイム・ループ作品はいろいろとあるが、個人的には本作が先駆けの作品。主演はビル・マーレイということでコメディ色が強いのかと思ったが、人間の成長を描いたヒューマン・ドラマでもある。

劇場公開日 1993年10月2日



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  1. 洋画-こ
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2021-02-16

怖がる人々

★★★(3.0)
w怖がる人々
鑑賞No:00396
製作:1994年/日本/117分
監督:和田誠
出演:真田広之/原田美枝子/黒木瞳/佐野史郎

“恐怖”をテーマにした5話のオムニバス。
「箱の中」
深夜のエレベータ。男は美女と乗り合わせるが、エレベータが突然停止したことでその美女が豹変する・・・。
「吉備津の釜」
ふとしたきっかけで紹介してもらった仕事場に向う女が、子供の頃に聞かされた吉備津の釜のおじさんの話を思い出し、不気味に思って・・・・。
「乗越駅の刑罰」
久しぶりに里帰りした男が、無人駅と思って通り抜けようとして駅員に呼び止められ、イビリ始められる・・・・。
「火焔つつじ」
土砂降りの雨の中で知り合った男と女が宿に空きがないため一夜を共に過ごすことになるが、女には何か秘密が・・・。
「五郎八航空」
突然の豪雨のため無人島で男2人は足止めをくらうが、やってきた不定期の飛行機に乗ることに。しかし操縦していたのは事故で操縦できない操縦士の妻だった・・・。

ややコメディの入ったブラックホラーともいうべき作品。1作1作は深みはないが、5作オムニバスということで、バラエティに富んだエピソードが楽しめる。どれも「恐怖」をテーマに、現実ではないだろうがあったら怖いという話ばかり。それぞれのエピソードをより高めているかどうかは出演者の演技力によるところが大きい作品でもある。

劇場公開日 1994年4月23日

(予告編なし)

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  1. 邦画-こ
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2021-02-15

女帝/春日局

★★★(3.0)
w女帝 春日局
鑑賞No:00395
製作:1990年/日本/114分
監督:中島貞夫
出演:十朱幸代/名取裕子/鳥越マリ/草笛光子

天下分け目の関ケ原合戦の数年後の1604年、浪人・稲葉正成の妻ふくが夫の仕官を依頼すべく京都伏見城に徳川家康を訪ねた折のことだった。好色絶倫の家康に迫られたふくは、そのまま家康の子を身ごもってしまう。翌1605年の夏、江戸城では徳川大納言秀忠の正室・お江与が懐妊した。このことで江戸城は乳母を募った。この機を捉え、ふくは五人の幼な子と若い女中つめを連れ江戸へ出奔し、乳母役として最後の二人まで残るが・・・・。

大奥のドロドロした女の争いが描かれているのかと思いきや、内容はどちらかというと徳川家の相続争いのイメージの方が強い印象の作品。また徳川家康の好色差が前面に出ており、本格時代劇と言うよりもエロ時代劇に近い。出演者は豪華で演技も確かだけれど、主演の春日局のインパクトがイマイチ迫力に欠けた。

劇場公開日 1990年1月20日

(予告編なし)

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  1. 邦画-し
  2. TB(0)

2021-02-14

デーヴ

★★★+(3.5)
wデーヴ
鑑賞No:00394
原題:Dave
製作:1993年/アメリカ/110分
監督:アイバン・ライトマン
出演:ケビン・クライン/シガーニー・ウィーバー

大統領に瓜ふたつのデーヴは1晩だけの約束で影武者に雇われる。ところがその夜、大統領が倒れてしまい、契約は延長されることに。側近たちの言うまま大統領を演じていたデーブだが、ファーストレディ、エレンの福祉への思いを知り、政治改革に乗り出していくが・・・・。

映画などではよくありがちな入れ替え設定の作品。大統領が影武者と入れ替わるなんて一見リアリティがなさそうだが、ロシア大統領のプーチンにも同じような疑惑がまことしやかに囁かれているので、まんざらあり得ない設定ではないような気がしてきた。そんな気持ちで観ると分かりやすいストーリーだし、素直に感動できる。カメオ出演でシュワちゃんやオリヴァー・ストーンなども出演しているサービスシーンも見逃せない。二役を演じたケビン・クラインも名演だったが、大統領夫人を演じたシガーニー・ウィーバーは「エイリアン」で見せた派手な戦闘シーンのない本作でかなり抑えた地味な演技を見せているがそれが却って新鮮で微笑ましかった。

劇場公開日 1993年8月14日



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  1. 洋画-て
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2021-02-13

ロープ

★★★(3.0)
wロープ
鑑賞No:00393
原題:Rope
製作:1948年/アメリカ/80分
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・スチュワート/ジョン・ドール

舞台はマンハッタンにある、とあるアパートの一室。完全犯罪を完結させることにより、自分たちの優位を示すために殺人を犯したフィリップとブランドン。彼らは、殺人を犯した部屋に人を呼んでパーティを開く、というスリルを楽しみさえするが・・・・。

原作は「レオポルド&ローブ事件」をもとに書かれたパトリック・ハミルトンの戯曲。ヒッチコック監督は常に実験的な作品作りをするが、本作も特に特徴的で、カメラが広いアパートの室内で登場人物を追い回し、リアルタイムにストーリー展開するといった挑戦的な作品である。ただ撮影技術だけでなく、本作は登場人物の緊迫した丁々発止の心理的駆け引きも見もの。映画というよりも芝居を見ているような感じの作品。

劇場公開日 1962年10月12日



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  1. 洋画-ろ
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2021-02-12

顔のない天使

★★★★(4.0)
w顔のない天使
鑑賞No:00392
原題:The Man without a Face
製作:1993年/アメリカ/115分
監督:メル・ギブソン
出演:メル・ギブソン/ニック・スタール

1968年の夏、メイン州の高級避暑地にノースタッド家が恒例のバカンスにやって来た。姉と妹とはそれぞれ父親が違うという複雑な家庭に育った12歳の少年チャックの夢は、名門ホリフィールド士官学校に入学すること。家族から孤立している彼は、朝鮮戦争で死んだという父のわずかな記憶だけを心のよりどころにしていた。避暑地には事故で顔半分にやけどを負い、人目を避けるように暮らす、元教師のジャスティン・マクラドがいた。チャックは彼に自分の個人教師になってほしいと頼むが、マクラウドは誰も教える気はないと断る。だが、いつしか2人は心を通い合わせ、友情が芽生えるのだが・・・・。

メル・ギブソンの初監督作品。メル・ギブソンって「マッドマックス」の印象が強くてアクション俳優かと思っていたが、この作品を観てヒューマン・ドラマでも感動させる演技ができる名優であることを知らされた。なおかつ、演技だけではなく、監督としてもきめ細かい人の心理を場面場面によって変化を持たせて引き出している点からも監督としても才能を感じさせる。ラストのシーンは素晴らしい。

劇場公開日 1993年12月18日



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  1. 洋画-か
  2. TB(0)

2021-02-11

奇跡を呼ぶ男

★★★(3.0)
w奇跡を呼ぶ男
鑑賞No:00391
原題:Leap of Faith
製作:1992年/アメリカ/108分
監督:リチャード・ピアース
出演:スティーブ・マーティン/デブラ・ウィンガー

まるでサーカスのように各地を転々と巡るインチキ伝道師とその仲間たち。彼らがたまたま立ち寄った地で、足が悪く車椅子での生活を続ける少年と出会う。少年は一団を信じ込み、奇跡を願って彼らが開く、単なる金集めでしかない、いんちきショーに姿を現すが・・・・。

主演のスティーブ・マーティンといえば大好きな「サボテン・ブラザース」をまず思い出すが、悪意の有る無しはあるものの、騙すという点では同じような設定の作品。ドタバタコメディの部類に入る作品だが、しみじみとした感動を呼ぶ内容。スティーブ・マーティンが好演している。


劇場未公開



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  1. 洋画-き
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