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2020-01-20

ターミネーター ニュー・フェイト

★★★★(4.0)
wターミネーター ニュー・フェイト
鑑賞No:02954
原題:Terminator: Dark Fate
製作:2019年/アメリカ/129分
監督:ティム・ミラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/リンダ・ハミルトン

人類滅亡の日である「審判の日」は回避されたが、まだ危機は去っていなかった。メキシコシティで父と弟とごく普通の生活を送っていた21歳の女性ダニーのもとに、未来から最新型ターミネーター「REV-9」が現れ、彼女の命を狙う。一方、同じく未来からやってきたという女性戦士グレースが、ダニーを守るためにREV-9と壮絶な戦いを繰り広げる。何度倒しても立ち上がってくるREV-9にダニーとグレースは追いつめられるが、そこへ、かつて人類を滅亡の未来から救ったサラ・コナーが現れる・・・・。

シリーズ6作目となる「ターミネーター」シリーズだが、1作目、2作目の正当な続編として製作された本作。これにより、長年不評により続編としてあからさまに無視され続けてきた「ターミネーター3」は正式に続編ではなくなった。本作は、正式な続編を名乗るとおり、シュワちゃんやリンダ・ハミルトンの登場でその雰囲気を出している。単純に観る限りは結構楽しめた。しかし、内容がチグハグで、これが興行成績の悪さにも出ているよう。特にシリーズ人気を決定づけた2作目をかなり意識してか、至る所で2作目の焼き回しのようなシーンが目立つ。年配者には懐かしく、若い人には新鮮だったかもしれないが、作品としては続編というより、リメイク感が強かった。とはいえ、CG技術は群を抜いていた。CG技術のすごさを肌で感じた最初の作品が「ターミネーター2」だったが、本作もその驚きは再現された。全編に及ぶCGシーンもすごいが、特に驚いたのが冒頭のシーン。ジョン・コナーがサラの前でターミネーターに殺されるシーンだが、この3人、最初はよく似た俳優(もしくは一般人)にメイクやCGでそれらしく見せて撮影したのかと思いきや、3人ともフルCGと聞いて超ビックリ!CG技術もここまできたかと驚嘆した。ただ、これまでストーリーの核だった「ジョン・コナーを守ること」がオープニングであっさり否定されてしまうのはいかがなものであろうか?それによって未来は変わり、本作に繋がるストーリーになるわけだが、タイムパラドックスではないかと思われるシーンがいくつかあり、ちょっと納得がいっていない作品である。

劇場公開日 2019年11月8日



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2020-01-12

引っ越し大名!

★★★+(3.5)
w引っ越し大名!
鑑賞No:02952
製作:2019年/日本/120分
監督:犬童一心
出演:星野源/高橋一生/高畑充希/山内圭哉

姫路藩書庫番の片桐春之介は人と接するのが苦手で、いつも書庫にこもり書物にあたっていた。幕府から豊後(大分県)の日田への国替を言い渡された藩主の松平直矩は、度重なる国替からの借金と、これまでにない遠方への引越し、さらに減棒と、国の存亡が危うくなるほどのピンチに頭をかかえていた。この国難を乗り切れるかは、国替えを仕切る引っ越し奉行の腕にかかっていたが、前任者は激務が原因ですでに亡くなり、国替のノウハウも失われていた。そんな中で、書物好きなら博識だろうという理由から、春之介が引っ越し奉行に任命されてしまう・・・・。

昔の時代劇というと、正義と悪がはっきりしていて、最後は正義が悪を倒すというのが常套手段だったが、最近の時代劇はこれまでにない側面から切り取って作るというのが流行っているみたいだ。特に「武士の家計簿」「利息でござる」「決算!忠臣蔵」といった金銭面をテーマにしたものが増えている。本作は国替えを1つのプロジェクトとして扱っているが、大事な予算管理、スケジュール管理といった側面から描かれている。もはや時代劇というよりは、ビジネス映画と言ってもよいのではないだろうか。テーマは斬新で期待も膨らむところだったが、ストーリーはあまり起伏のない展開で、大変なプロジェクトの割には思ったほどの苦労が感じられず、割とすんなり国替えが行われてしまうので、チョット拍子抜けする。

劇場公開日 2019年8月30日



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2020-01-05

パラレルワールド・ラブストーリー

★★★+(3.5)
wパラレルワールド・ラブストーリー
鑑賞No:02951
製作:2019年/日本/108分
監督:森義隆
出演:玉森裕太/吉岡里帆/染谷将太/筒井道隆

脳の研究を行うバイテック社で働く幼なじみの敦賀崇史と三輪智彦は、親友でもあり互いを尊敬し合う良きライバルだ。ある日、智彦が紹介したいと連れてきた女性は、崇史が学生時代に密かに思い続けていた津野麻由子だった。そしてある朝、崇史が目を覚ますと麻由子が崇史の恋人として朝食を作っていた・・・・。

東野圭吾の異色恋愛小説の映画化。原作は読んでいないが、タイトルから勝手にSFラブロマンス的な内容かと思っていたが、蓋を開けてみるとチョット違っていた。SFラブロマンスというよりは、どちらかというとホラー・サスペンスに近いような感じ。というのも、タイトルに惑わされたからだ。「パラレルワールド」の個人的な理解としては、「現実のある時点から現実とは違う世界が現実と同じ時間軸で並行して存在するもの」というものであり、端的に言えば、「この時、〇〇をしていれば・・・・」といったIF(もしも~)に対する答えの世界というものを想像していた。冒頭のシーンでいうと、並走する電車の窓から見える女性に対して「告白できる・告白できない」という結果の分岐によるパラレルワールドの存在を期待して観ていたが違った。また、本作のストーリー展開において時間軸の説明がなく、時間軸がコロコロ変わるという分かりにくさがあった。これも、本作がホラー・サスペンス映画に変貌していく布石なのだが、それは途中までわからない。ただ、最後にわかるのは、決してホラー・サスペンス映画ではなく、友情・愛情をテーマにした作品ということだ。

劇場公開日 2019年5月



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2020-01-04

ザ・ファブル

★★★★(4.0)
wザ・ファブル
鑑賞No:02950
製作:2019年/日本/123分
監督:江口カン
出演:岡田准一/木村文乃/山本美月/福士蒼汰

超人的な戦闘能力を持つ伝説の殺し屋ファブルは、育ての親であるボスから、1年間殺し屋を休業して普通の人間として生活するよう命じられる。もし誰かを殺したらボスによって処分されてしまうという厳しい条件の中、「佐藤アキラ」という偽名と、相棒ヨウコと兄妹という設定を与えられ、大阪で暮らしはじめたファブルは、生まれて初めての日常生活に悪戦苦闘。そんな中、偶然知り合った女性ミサキがある事件に巻き込まれたことから、ファブルは再び裏社会に乗り込んでいく・・・・。

2017年度講談社漫画賞を受賞した南勝久原作の人気コミックの実写映画化。相手を6秒以内に倒すという超人的な殺人能力がある天才的な殺し屋ファブルが殺しを封印し、一般社会に溶け込んで生活するというミッションを体験するストーリー。恐るべき殺人能力を持ちながら、一般社会のことは何も知らないというギャップが面白い。よく似た設定の作品としては殺し屋ではないが、ポール・ホーガン主演の「クロコダイル・ダンディー」が近いだろうか。ともかく強い。ただ面白いのはそんな超人的な強さを誇るファブルが実は猫舌だったり、時給800円のアルバイトをしていたり、三流芸人・ジャッカル富岡のファンだったりと、殺し屋とは思えない横顔があること、さらにそんなジャッカルを、これまではクールな役どころが多かった岡田准一が演じているという更なるギャップである。脇を固める俳優陣も豪華で、福士蒼汰や向井理のワル役も見もの。

劇場公開日 2019年6月21日



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2020-01-02

ジョーカー

★★★★(4.0)
wジョーカー
鑑賞No:02948
原題:Joker
製作:2019年/アメリカ/122分
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス/ロバート・デ・ニーロ

アーサー・フレックはコメディアンを夢見る心優しい男。母親から「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」と教わった彼は、大都会で大道芸人として暮らしながら、いつの日か世界中に笑顔を届けようと心に誓う。しかし、周囲から冷たい反応や暴力を受け、しだいに精神を病んでいった彼は、自ら施したピエロメイクの悪“ジョーカー”へ変貌を遂げる・・・・。

「バットマン」の適役としてこれまでジャック・ニコルソンやヒース・レジャーなどが演じてきたジョーカーの誕生秘話を描いた作品。DCコミックス作品としては初めてベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞している。母親思いで、コメディアンを目指して大道芸人として細々と生きているアーサーが次第に狂気を帯びていく様子が克明に描かれているのだが、何といってもその狂気ぶりを主演のホアキン・フェニックスが恐るべき演技力で演じ切っている。「バットマン」のスピンオフ作品のような形だが、雰囲気や作風は「バットマン」とは違う。「バットマン」も陰のある、全体的に暗い作品ではあるが、本作は暗いというより得体のしれない恐怖が常に付きまとう作品である。ただ、ラストで「バットマン」ストーリーにつながるようになっている。

劇場公開日 2019年10月4日



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2020-01-01

泣くな赤鬼

★★★★(4.0)
w泣くな赤鬼
鑑賞No:02947
製作:2019年/日本/111分
監督:兼重淳
出演:堤真一/柳楽優弥/川栄李奈/竜星涼

日に焼けた赤い顔、鬼のような熱血指導から、かつては「赤鬼」と呼ばれていた城南工業野球部監督・小渕隆。しかし、甲子園出場の夢はかなうことなく、10年の歳月が流れた。あの頃のような野球への熱い思いは衰え、身体にもガタがきている50代の疲れた中年となった赤鬼は、診察を受けた病院でかつての教え子、斎藤智之=愛称ゴルゴと偶然再会する。類まれなる野球センスを持ちながら、努力もせずに途中で挫折し、高校を中退したゴルゴも、今では20代半ばとなり、妻と息子の3人で幸せな家庭を築く、一人前の大人に成長していた。しかし、ゴルゴが若くして末期がんにより余命半年であることを知った赤鬼は、ゴルゴのためにあることを企画する・・・・。

重松清の同名短編小説の映画化。赤鬼役の堤真一とゴルゴ役の柳楽優弥の見事な配役に尽きる作品。一方は若い頃熱血教師だった男が草臥れた中年教師となり、もう一方は高校生の頃は自分の才能にうぬぼれてツッパっていた少年が立派な大人となっていた。そんな二人が再会し、次第に打ち解けていく様子を描いている。ただ、物語はそれだけではなく、ゴルゴが末期がんということで、生きた証をどう幼い我が子に残すかということを模索する姿が並行して描かれる。全体的にはありふれたストーリーだが、二人の苦悩する姿には心打たれる。ちょっとしたボタンの掛け違い、コミュニケーション不足が人生を変えてしまう一例である。長い年月を経て心打ち解け、真実を吐露すると、何てことはなかったことが分かるのに・・・といった感じかな。

劇場公開日 2019年6月14日



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2019-12-10

コンフィデンスマンJP

★★★★(4.0)
wコンフィデンスマンJP
鑑賞No:02944
製作:2019年/日本/116分
監督:田中亮
出演:長澤まさみ/東出昌大/小日向文世/小手伸也

天才的な知能を持つが詰めの甘いダー子と、彼女に振り回されてばかりのお人よしなボクちゃん、百戦錬磨のベテラン詐欺師のリチャードの3人の信用詐欺師は、香港マフィアの女帝ラン・リウが持つと言われる伝説のパープルダイヤを狙い、香港へ飛ぶ。3人がランに取り入るべく様々な策を講じる中、天才詐欺師ジェシーも彼女を狙っていることが判明。さらに以前ダー子たちに騙された日本のヤクザ・赤星の影もちらつきはじめ、事態は予測不可能な方向へ展開していく・・・・。

人気テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版。別名「コンフィデンスマンJP ロマンス編」。悪徳な方法で巨額の富を築いた悪者から大金を騙し取る詐欺師たちを描いた作品だが、何と言っても計画から実行までの情報収集や仕込みなどの謎解きが見ものである。ただし、TVドラマと違って映画となるとスケールが大きくなっている分、仕込みもスケールアップし、リアル感が薄くなりすぎている感は否めない。本作も一人や二人だけでなく、丸ごとフェイクという設定はちょっとあり得なさすぎて呆れてしまった。が全体的に面白かったのは間違いない。ラストの謎解きは、「イニシエーション・ラブ」風だったが、「イニシエーション・ラブ」はヒントのシーンをあらかじめ見せておいての謎解きだったが、本作はヒントはあまり見せずに謎解きで真相を初めて見せるといったシーンが多く、後出しジャンケンのようでドンデン返し感が少し萎えた。後は出演者の多彩さ。メイン以外にもちょい役で有名俳優が多く出ているので注意して観たい。

劇場公開日 2019年5月17日




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2019-12-02

居眠り磐音

★★★★+(4.5)
w居眠り磐音
鑑賞No:02943
製作:2019年/日本/121分
監督:本木克英
出演:松坂桃李/木村文乃/芳根京子/柄本佑

3年間の江戸勤番を終えた坂崎磐音は幼なじみの小林琴平、河井慎之輔とともに九州・豊後関前藩に戻った。琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、磐音もまた、琴平と舞の妹である奈緒との祝言を控えていた。しかし、妻の舞が不貞を犯したという噂を耳にした慎之輔が舞を斬ってしまい、それに激高した琴平が慎之輔に噂を吹き込んだ人物と慎之助本人をも斬るという事態に発展。磐音は罰せられた琴平を討ち取るよう命じられてしまう。2人の友を1日にして失う悲劇に見舞われた磐音は、許婚の小林奈緒を残したまま関前を後にし、たどり着いた江戸の長屋で浪人に身をやつすこととなる。昼は鰻割きとして働き、夜は両替商・今津屋で用心棒稼業を始めた磐音だったが・・・・。

佐伯泰英の人気時代劇小説「居眠り磐音 決定版」シリーズの映画化。最近、「不能犯」や「孤狼の血」「娼年」などでこれまでのイメージを大胆に変えてしまった演技を見せた松坂桃李。演技の幅の大きさを見せつけ、次はどんな役にチャレンジにするのかと期待していたところ、これまた意外にも本来の(個人的に思い込んでいる)イメージに近いというか、イメージそのものの役柄を好演していた。脇を固める俳優陣は豪華で勿体ない使い方をされている人もいた中、坂崎磐音役は松坂桃李の代表的なキャラクターになりそう。

劇場公開日 2019年5月17日



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2019-11-23

うちの執事が言うことには

★★★(3.0)
wうちの執事が言うことには
鑑賞No:02941
製作:2019年/日本/103分
監督:久万真路
出演:永瀬廉/清原翔/神宮寺勇太/優希美青

社交界の名門として名高い烏丸家第27代当主・烏丸花穎が留学先の英国から帰国した。しかし、彼を迎えたのは、花穎が絶大な信頼を寄せる老執事・鳳ではなく、まったく見ず知らずの仏頂面の青年・衣更月だった。突如行方をくらました花穎の父・真一郎が残した命令によって、花穎は不本意ながら衣更月と主従関係を結ぶ羽目になってしまう。新たに執事として仕える衣更月との微妙な空気が流れる中、花穎に上流階級の陰謀が降りかかる・・・・。

高里椎奈の人気小説シリーズの映画化。タイトルから勝手に想像して、昔観た「謎解きはディナーのあとで」の続編かと思って観たが、出だしから違っていた。そもそも若くはない私にとって、メインの若手出演者は全く知らない俳優ばかりで、わずかに脇を固める奥田瑛二、吹越満、原日出子といった数名の熟年俳優が何とかわかる程度。主人公の烏丸花穎を演じる永瀬廉や執事役の清原翔、赤目役の神宮寺勇太などみんな初めて見る俳優ばかりだった。鑑賞後、永瀬廉と神宮寺勇太は人気アイドルグループ「King & Prince」だと知ったが、このグループの名前すら知らない始末だった。よって、最初からあまり期待せずに観たのが良かったのかもしれない。まだ経験が少ないのか、皆演技もイマイチだが、この若き当主と執事の着いたり離れたりの関係が結構面白い。ただ、理解もし難い。そもそも執事という制度というか、そんな家柄に生まれていないので、この尽くし方の異常さが理解できないし、そもそも小説も読んでいないせいか、映画ではそもそもの烏丸家の凄さがよく伝わってこない。
内容は一応勘違いした謎解きだが、すぐ犯人が分かる程度のミステリーレベル。

劇場公開日 2019年5月17日



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2019-10-29

美人が婚活してみたら

★★★(3.0)
w美人が婚活してみたら
鑑賞No:02939
製作:2019年/日本/89分
監督:大九明子
出演:黒川芽以/臼田あさ美/田中圭/中村倫也

不倫の恋ばかりしてきた30代の美人デザイナー・タカコは、ある大きな恋を終えた途端に燃え尽き症候群に陥ってしまう。親友の漫画家ケイコに後押しされて自分を変えるべく一念発起したタカコは、勢いで婚活サイトに登録。やがて知り合った2人の男性の間で揺れ動くが、結婚そのものが目的となっているタカコに、ケイコは怒りを募らせていく。タカコの婚活を面白がっているように見えたケイコは、実は自分自身が結婚に苦しんでいたのだった。そしてついに、タカコとケイコはケンカしてしまい・・・・。

漫画アプリ「Vコミ」で長期間ランキング1位を獲得し続けた人気コミックの映画化。美人な主人公が本気で婚活する姿をコミカルに描いた作品で、序盤は婚活の現状や美人であるが故の苦労も描かれており、結構面白く観ていた。特に、真面目だがちょっと変な若者・園木と、離婚歴のある医師・矢田部の2人に候補が絞られてからはどちらを選ぶのか、興味深く観ていた。だが、予想を反し、コミカルな雰囲気もだんだん消えて重い空気が漂う雰囲気となって来た。また、主人公に同情・共感する部分もあったが、園木との結末が決定的に主人公に対する不快感がピークに達した。まさに、ケイコとの喧嘩シーンでケイコがタカコに言った言葉が正解だと思った。前半は面白かっただけに、私としてはこれを最後まで貫いて欲しかった。

劇場公開日 2019年3月23日



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2019-10-14

夜明け

★★★+(3.5)
w夜明け
鑑賞No:02938
製作:2019年/日本/113分
監督:広瀬奈々子
出演:柳楽優弥/小林薫/YOUNG DAIS/鈴木常吉

ある日、川辺を歩いていた初老の哲郎は、水際に倒れていた1人の青年を見つける。哲郎の自宅で介抱された青年は自ら「シンイチ」と名乗った。哲郎とシンイチは徐々に心を通わせ、哲郎は自身が経営する木工所でシンイチに技術を教え、周囲もシンイチを受け入れていった。しかし、シンイチは本名を明かすことができないある秘密を抱えており、哲郎もまた決して忘れることができない過去があった・・・・。

初老の男と若者のひょんなことからの出会い。初老の男は8年間、あることで罪悪感と後悔に苛まれてきた。そんなところに誰かの救いが必要な若者が現れる。若者にはどこか暗い影があり、訳有りの様子。しかし、「シンイチ」と名乗ったその若者に初老の男はなぜか親近感を持つのである。それは罪悪感と後悔の元凶である、死んだ息子と同じ名前だったからだ。それ以来、初老の男は実の息子と変わらぬ面倒をその若者に対して見せる。そうすることが初老の男にとって贖罪になるのではないかと思った。一方、若者にも、誰にも言えない秘密があった。それに気づいた初老の男は敢えてそのことに触れずにいた。そうすることが、若者に対する最大の優しさと思ったからだ。やがて、若者は耐えきれず、背負いきれない十字架を降ろすが如く、初老の男に真実を語る。誰かに秘密を漏らすことで、どうにかして今の苦境から脱したい若者の精一杯のもがきだった。その手段を知りたかった。しかし、初老の男は2人だけの秘密にしようと言った。再び、十字架を背負うことになり、さらに自分に対して身内以上に親身に世話をしてくれた初老の男にも十字架を背負わせることになった。それに耐えきれなくなったのであろう。ラストは予想外の展開だったが、これが若者の、初老の男に対する優しさだったのだ。結局、お互いを想う気持ちが強過ぎて、うまく噛みあわなかったのであるが、本当の優しさとは何か、考えさせられた。

劇場公開日 2019年1月18日



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2019-09-25

七つの会議

★★★★★(5.0)
w七つの会議
鑑賞No:02937
製作:2019年/日本/119分
監督:福澤克雄
出演:野村萬斎/香川照之/及川光博/片岡愛之助

都内にある中堅メーカーの東京建電。定例の営業会議では営業部長・北川の激しい檄が飛び、厳しい叱責にみなが震え上がる中、のんきにイビキをかいている万年係長のぐうたら社員・八角民夫。そんな彼が年下のエリート課長・坂戸をパワハラで社内委員会に訴えた。すると委員会が下した裁定は意外にも左遷という厳しいものだった。北川の信頼も厚いエースへの思いがけない処分に、社員たちの間に動揺が広がる。そんな中、新課長に着任した原島は、一連の不可解な人事の裏に何があったのか、その真相を探り始めるのだったが・・・・。

人気作家・池井戸潤のベストセラー企業小説の映画化。池井戸作品はあの有名なテレビドラマ「半沢直樹」しか見たことないが、内容は「半沢直樹」に大いに通じるものがあった。ただ根底にあるものは復讐ではなく、不正がテーマとなっていたのが大きく違うところ。キャストも、役どころは色々と違ったが「半沢直樹」の顔馴染の役者が多数起用されていた。ただし、主演は堺雅人ではなく、野村萬斎。原作は読んでいないので、実のところは何とも言えないが、まさに八角民夫イコール野村萬斎といえるハマり役だった。それだけでなく、何とも八角のミステリアスな言動は観ていてドンドン期待感が膨らんで行った。その謎も徐々に解けていく展開で2時間まったく飽きさせない見事な内容である。

劇場公開日 2019年2月1日



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2019-09-23

翔んで埼玉

★★★+(3.5)
w翔んで埼玉
鑑賞No:02936
製作:2019年/日本/107分
監督:武内英樹
出演:二階堂ふみ/GACKT/伊勢谷友介/京本政樹

かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都知事の息子で、東京のトップ高校である白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美は、ある日、アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗と出会う。百美は麻実に淡い恋心を抱き、互いに惹かれあっていく。しかし、麻実が埼玉県出身であったという衝撃の事実を百美が知ってしまい、2人は東京と埼玉の県境で引き裂かれることとなってしまうが・・・・。

人気コミック「パタリロ!」の作者である魔夜峰央の人気漫画の実写映画化。バカバカし過ぎる映画だが、それを出演者たちが真面目にやっていることに面白さがある。そしてこのギャグ満載の映画で演じている俳優たちが、GACKT、伊勢谷友介、京本政樹といったニヒルな役者というギャップが面白いのかもしれない。「ダ埼玉」などの造語もいくつも出てくるが、これらは原作の発表時期と重なるが、30年以上前の流行語で30年以上の時を経て聞くのは懐かしい。ストーリーの中心となる千葉VS埼玉については昔から話には聞くが、所詮、関東での話であり、私のように関東以外の地方在住者にはどうでもいいことだが、よく似た対立図はどこの地方にもあるので意外にも共感を呼び、ヒットしたのかもしれない。主人公の壇ノ浦百美は男役にも関わらず、二階堂ふみが演じていることにちょっと違和感は感じた。また、演技の上手さには定評のある二階堂ふみだが、本作では妙に素人っぽい演技で、いつものような演技ではなかった。これが意図した演技なら恐るべき女優である。

劇場公開日 2019年2月22日




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2019-08-12

十二人の死にたい子どもたち

★★★★(4.0)
w十二人の死にたい子どもたち
鑑賞No:02932
製作:2019年/日本/118分
監督:堤幸彦
出演:杉咲花/新田真剣佑/北村匠海/高杉真宙

それぞれに事情を抱え、廃病院の一室に集まった12人の未成年たち。彼らの目的は集団安楽死をすること。ところが12人だけのはずのその部屋には、すでに死体となった13人目がいた。彼は何者で、なぜここにいるのか。そして一体誰が殺したのか。互いに議論を重ねる中で、次第にそれぞれの死にたい理由が明らかになっていくとともに、疑心暗鬼を募らせていく12人だが・・・・。

テーマからして、途中のストーリーは別にして結論(エンディング)は観る前から一目瞭然。しかし、結論は明白でも観ていて最後まで飽きさせなかった。集団安楽死を希望する12人の若者たちの動機はそれぞれあって、同情するべき点もあり、それが13人目の死体の存在の謎も加わって謎解きの様にストーリーが展開(解明)されていく新鮮さの連続によるものかもしれない。しかし、動機自体はどれもありがちなものばかりで意外性には乏しい。観ていて一番困ったのは出演俳優が若手ばかりでよく分からないため、役どころと名前の区別がつかず最初は混乱し、最後の方でやっと違いが分かってきたこと。エンディングで経緯を時系列に整理して親切に見せてくれるが、謎めいた設定にするためのわざとらしさのある個所があることも否めなかった。

劇場公開日 2019年1月25日



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2019-08-11

マスカレード・ホテル

★★★★(4.0)
wマスカレード・ホテル
鑑賞No:02931
製作:2019年/日本/133分
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉/長澤まさみ/小日向文世/渡部篤郎

都内で3件の殺人事件が発生した。現場にはいずれも不可解な数字の羅列が残されていたことから、連続殺人事件として捜査が開始される。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介は、その数字が次の犯行場所を予告していること、そしてホテル・コルテシア東京が4件目の犯行場所になることを突き止める。犯人を見つけるためホテルのフロントクラークに成りすまして潜入捜査に乗り出した新田は、教育係である優秀なフロントクラーク・山岸尚美と衝突を繰り返しながら、事件の真相に近づいていく・・・・。

三谷幸喜が監督・脚本を務めた「THE 有頂天ホテル」を彷彿させる、ホテルを舞台にした豪華キャストによる群像劇に連続殺人事件捜査を絡めたミステリードラマ。原作は東野圭吾の「マスカレード」シリーズ第1作の「マスカレード・ホテル」。犯行予告された超一流ホテルでホテルマンに扮した刑事が潜入捜査をするというのがストーリーの軸だが、犯人の手掛かりが全くないという、雲をつかむような状態。そんなホテルにやってくる人々はどいつもこいつも一癖も二癖もある客ばかり。「全員が容疑者」という触れ込みで観客にも犯人探しと殺人トリックを見破れるかという挑戦状をたたきつけている。主演は木村拓哉演じる刑事と、長澤まさみ演じるホテルマンのコンビで、二人は事あるごとに対立しながらも次第に打ち解けていき、信頼し認め合う仲になっていく。ホテルを舞台にして次々と繰り広げられるさまざまなエピソードが飽きない。

劇場公開日 2019年1月18日



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2019-08-05

サムライマラソン

★★(2.0)
wサムライマラソン
鑑賞No:02930
製作:2019年/日本/104分
監督:バーナード・ローズ
出演:佐藤健/小松菜奈/森山未來/染谷将太

。外国の脅威が迫る幕末の世。安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、15里の山道を走る遠足を開催することに。しかし行き違いによって幕府への反逆とみなされてしまい、安中藩取り潰しを狙う刺客が藩士不在の城に送り込まれる。遠足参加中に藩の危機を知った安中藩士の唐沢甚内は、計画を阻止するべく走り出す・・・・。

日本のマラソンの発祥と言われる史実「安政遠足(あんせいとおあし)」を題材に執筆した小説「幕末まらそん侍」の映画化ということで歴史好きには期待が高まった。また、原作の土橋章宏は「超高速!参勤交代」で第8回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した脚本家・作家で、ついつい「超高速!参勤交代」のイメージでイメージが膨らんだ。ネット上では評価が分かれているそうだが、私は最初に勝手に作られた自己イメージの影響もあって、落胆させられざるを得なかった。特に前半はストーリーもブツ切りで分かりにくく、背景や登場人物についても説明が少ないので、何をゴールに今、何を描かれているのか、ぼんやりしたまま進行するのであまり映画に入り込めなかったのが正直な感想。

劇場公開日 2019年2月22日



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2019-07-08

ハード・コア

★★★+(3.5)
wハード・コア
鑑賞No:02925
製作:2018年/日本/124分
監督:山下敦弘
出演:山田孝之/佐藤健/荒川良々/石橋けい

あまりにも純粋で不器用なために世間になじめずに生きてきた男・権藤右近。群馬の山奥で怪しい活動家の埋蔵金堀りを手伝って日銭を稼ぐ彼にとって、心優しい仕事仲間・牛山だけが心を許せる相手だった。右近の弟でエリート商社マンの左近は、そんな2人の無為で自由な日々を歯がゆい気持ちで見守っている。ある日、右近と牛山は、牛山が暮らす廃工場で、古びた1体のロボットを見つける。その分野に詳しい左近が調べると、実は現代科学すらも凌駕する高性能なロボットであることが判明。彼らはロボットと不思議な友情を築いていく一方で、その能力を使って巨額の埋蔵金を密かに発見してしまう・・・・。

作・狩撫麻礼、画・いましろたかしによる伝説的コミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」の実写映画化。しかし、この映画のジャンル分けは難しい映画。社会の底辺で生きる男の社会派ドラマかと思えば、エログロ映画の様相も呈し、人間ドラマかと思えば突然ロボットが出てきて様相が一変し、ファンタジー映画になったかと思うと、いきなり空を飛んでしまうというSFっぽい映画に変貌してしまう。最終的には殺人事件の犯人に仕立て上げられそうになるといったミステリーの要素も加味され、一見、脈絡のないストーリーのようにみえるが、どこか観る者を惹きつける麻薬のようなエッセンスを含んでいる作品。冒頭に松たか子が出演しているが、本作のメインストーリーとは一切関係ないという意味の分からない俳優の使い方をしているかと思うと、逆に山田孝之と佐藤健の似ても似つかないが絶妙の兄弟設定や、荒川良々のどこか足らない牛山役は最適の配役。

劇場公開日 2018年11月23日



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2019-05-13

カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」

★★★★(4.0)
wカメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」
鑑賞No:02922
製作:2019年/日本/57分
監督:中泉裕矢
出演:真魚/濱津隆之/しゅはまはるみ/秋山ゆずき

アメリカ、ハリウッドのレストランでウェイトレスをしている千夏は、過去のある出来事から声が出なくなってしまい、髪を金色に染めてホリーと名乗り、新しい人生を歩もうとしていた。しかし、ある日ハリウッドにゾンビが現れ、人々を襲い始め・・・・。

口コミで大ヒットを記録し、社会現象ともなった「カメラを止めるな!」のスピンオフ作品。「カメラを止めるな!」で助監督を務めた中泉裕矢がメガホンを取っている。思いがけない大ヒットに欲が出たのか、はたまた安易な発想からか、前作の大ヒットに泥を塗るような作品かと思いながら何気なく観始めた。冒頭部分はまさにその予想的中だった。が、それは「カメラを止めるな!」同様、見事な仕掛けだった。57分という短尺ながら、出演者、長回しやどんでん返しのための伏線など、「カメラを止めるな!」らしさを凝縮した短編となっている。ラストの人文字による「HOLLY WOOD」には思わず拍手喝采。

劇場公開日 2019年3月21日



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