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2020-06-27

ボクの女に手を出すな

★★★(3.0)
wボクの女に手を出すな
鑑賞No:00338
製作:1986年/日本/95分
監督:中原俊
出演:小泉今日子/石橋凌/河原崎次郎/金子美香

孤児院育ちで不良娘だった黒田ひとみは盗みを働いて刑事に追われた際、若い弁護士の加島に救われる。そして、彼の紹介で彼の紹介で信州の大富豪、米倉家の進の家庭教師をすることになる。進は手のつけられない我侭っ子だが、徐徐にひとみと心を通わしていく。そんなある日、知り合いの佑介と徹に出会ったことで誘拐事件に巻き込まれていく・・・・。

小泉今日子主演2作目。今でこそアイドルから見事に女優として転身したキョンキョンだが、本作の頃はまだ経験不足からくる未熟さから素人っぽさが目立っていた。ただ、作品的には恵まれていたのか、そこそこ楽しめる作だし、意外にも本作で毎日映画コンクール主演女優賞を受賞している。キョンキョン主演作としては「怪盗ルビイ」の方が好きだが、本作もキョンキョンの魅力は満開で悪くない。ただ、ストーリーはありきたりなのか、キョンキョンの映像は記憶に残っているが、ストーリーはすっかり記憶から消えてしまった。ちなみに主題歌「木枯らしに抱かれて」も好きな曲の一つ。

劇場公開日 1986年12月13日





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2020-06-26

北斎漫画

★★★★(4.0)
w北斎漫画
鑑賞No:00337
製作:1981年/日本/119分
監督:新藤兼人
出演:緒形拳/西田敏行/田中裕子/樋口可南子

定職を持たない鉄蔵(のちの葛飾北斎)は毎日絵を描いてぶらぶら暮らすていたらくで、鉄蔵には娘のお栄がいたが二人は佐七(のちの滝沢馬琴)の家に居候していた。ある日、鉄蔵はお直と名乗る魔性の女と出会い、その虜になってしまう。しかし彼女を描くことで現状を打破しようとするが上手くいかず、お直を養父の伊勢に紹介することで彼女と別れ、さらにお金をせびることにした。しかし、お直の魔性にとり憑かれた伊勢は首をくくって死んでしまう・・・・・。

歴史上の人物として、あるいはその作品の名前はよく聞くが、生身の人間としての人物像までは詳しく知らない葛飾北斎と滝沢馬琴。もちろん史実とは違ったフィクションでしょうが、生身の人間として身近に感じられる作品となっている。北斎の生き様には色々意見が出るとは思いますが、春画にかける情熱は強く感じられるような表現になっています。緒形拳、西田敏行という配役もよく、エンターテイメント作品としても面白く仕上がっています。もちろん当時話題となった樋口可南子や田中裕子の脱ぎっぷりのよさも評価したい作品です。

劇場公開日 1981年9月12日

(予告編なし)

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2020-06-24

復活の日

★★★★(4.0)
w復活の日
鑑賞No:00336
製作:1980年/日本/156分
監督:深作欣二
出演:草刈正雄/夏木勲/多岐川裕美/永島敏行

198×年、東ドイツの陸軍細菌研究所から新種のウイルスが盗まれるが、逃走した犯人たちの飛行機が墜落、ウイルスが飛散してしまう。そしてこの細菌が原因と思われる病気で世界中の人々が次々と死んでいくことに。やがてこのウイルスの感染を逃れた南極にいた863人を除いて世界の人々は死滅してしまう。生き残った人々だけで南極での生活が始まるが、彼らに第二の危機が迫っていた。アメリカに直下型地震が襲うと予知されるが、もし地震が起こると米ソ互いの報復ミサイルが発射され、そのうちの一つは南極にも向けられていた・・・・。

原作は「日本沈没」の小松左京。「日本沈没」も当時衝撃な作品だったが、さらに邦画にしては珍しい地球規模の作品になっている。小松左京作品はスケールが大きく、一見突拍子もないような設定だが、まんざら非現実的でもないような説得力もあり、ついつい引き込まれてしまう。絶滅モノとしては高評価できる作品で、草刈正雄の好演も光った。結局、南極に863人の人が生き残ることになるが、そのうち女性は8人。彼らの生存を脅かすのは米ソ対立の象徴である自動報復ミサイルだが、もはや彼らには米ソも人種も性別もなく、ただ人類の存続という使命を託された責任感が芽生えざるを得ない状況に追い込まれていく。そのあたりの人々の機微が、なんか悲しくせつなくもあり、感動的でもあった。そんな南極の白く美しい景色が、ここに住んでいる人々を象徴するかのごとく映って印象的だった。

劇場公開日 1980年6月28日



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2020-06-23

復讐するは我にあり

★★★★+(4.5)
w復讐するは我にあり
鑑賞No:00335
製作:1979年/日本/140分
監督:今村昌平
出演:緒形拳/三國連太郎/ミヤコ蝶々/倍賞美津子

タバコ集金人の柴田種次郎、馬場大八の惨殺死体が発見され、現金41万円余が奪われていた。かつてタバコ配給に従事した運転手榎津厳が容疑者として浮かぶが、数日後、宇高連絡船甲板に遺書等自殺の痕跡を残して消えた。その後、浜松に現れた榎津は、行きずりで知り合った弁護士を殺し、その弁護士になりすます・・・・。

実際に起きた連続殺人事件を題材にした映画。専売公社職員を強盗目的で惨殺した榎津巌の78日間の逃走劇を描く。逃走中も弁護士などに変装して詐欺を繰り返しながら、さらに殺人を犯していく。史上最大の重要指名手配をかいくぐって逃亡を続けるが、最後は子供に見破られて・・・・。緒形拳の鬼気迫る演技も見もの。原作は佐木隆三の同名小説だが、原作も一読の価値あり。

劇場公開日 1979年4月21日



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2020-06-21

病院へ行こう

★★★★(4.0)
w病院へ行こう
鑑賞No:00333
製作:1990年/日本/118分
監督:滝田洋二郎
出演:真田広之/薬師丸ひろ子/大地康雄

コピーライターの公平は、妻が自宅に見知らぬ男を連れ込んでいる現場に鉢合わせし、その男ともみ合いの上、階段から落ちて骨折し入院することに。しかし病室は大部屋で変人が多く、なおかつその隣のベッドには妻の不倫相手がいた。さらには担当になった医者は新米研修医で、点滴すらうまく刺せない始末だった・・・。

個人的にはアイドル女優というイメージが強かった薬師丸ひろ子のイメージを一変させた映画。彼女のとぼけた迷演技が、とかく暗くなりがちな病院を舞台にしながら、大いに笑っても不謹慎とは思わせない雰囲気を形作っていた。(この作品以降、チョットとぼけた、ほのぼの系のおかあさん役はハマリ役のような女優になったのではないかと思うのは私だけ?)同様に二枚目俳優の真田広之もコミカルな演技が板についており、間男役の大地康雄や彼らを取り巻く入院患者ら個性ある脇役陣のお陰で、最後まで退屈しない作品に仕上がっている。病院を舞台にしたコメディといえば、この映画がまずは思い浮かぶ傑作ではないだろうか。

劇場公開日 1990年4月7日

(予告編なし)

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2020-06-20

遙かなる山の呼び声

★★★★★(5.0)
w遥かなる山の呼び声
鑑賞No:00332
製作:1980年/日本/124分
監督:山田洋次
出演:高倉健/倍賞千恵子/吉岡秀隆/ハナ肇

北海道の中標津で酪農を営む母子・民子と一人息子武志がいた。ある日ここで働かせて欲しいという男がやってくる。夫を亡くし男手を必要としていた民子は、その男を雇うことにする。田島耕作と名乗る男は納屋に寝泊りしながら働き始め、武志もすぐに耕作になついていく。謎を秘めた感のある耕作だったが、次第に民子も惹かれ始め、耕作は母子にとって家族のような存在となっていくが・・・。

「幸福の黄色いハンカチ」の2年後に製作された本作だが、主演の二人が同じである「幸福の~」につながるかのようなストーリー展開で、「幸福の~」を思い出させる作品であった。耕作が警察に追われる身であることは途中から薄々感じられるが、観ていて何とかならないかとの思いでハラハラしっぱなしだった。何度観ても耕作が網走刑務所に向かう電車内でのラストシーンは涙なしでは観れない映画。

劇場公開日 1980年3月15日



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2020-06-17

八甲田山

★★★★+(4.5)
w八甲田山
鑑賞No:00331
製作:1977年/日本/169分
監督:森谷司郎
出演:高倉健/北大路欣也/丹波哲郎/三國連太郎

明治34年末、日露戦争を直前に陸軍は寒冷地教育の一環として冬の八甲田山雪中行軍を行うことにする。演習は、大部隊で自然を克服しようとする部隊と、少数精鋭で自然に逆らわずに進もうとする部隊の2つで行われるが・・・。

新田次郎の原作「八甲田山死の彷徨」の映画化。1902年(明治35年)に実際に起こった雪中行軍演習中の199名凍死事件が題材になっている。まず豪華なキャストに驚かされる作品。2つの隊を率いる大尉にそれぞれ高倉健、北大路欣也を演じる他、丹波哲郎、三國連太郎、加山雄三、小林桂樹、森田健作、緒形拳、島田正吾、大滝秀治などなど。また女優陣も栗原小巻、加賀まりこ、秋吉久美子と豪華。雪中行軍が始まってからは、ひたすら雪の恐ろしさを痛感し、極限状態における人間の生態をまざまざと見せつけられる。この作品は原作を読んだ後に鑑賞したが、原作で感じた悲惨さ・壮絶さを見事に映像化し観る者に伝えていると感じられた。冬山、そして雪と風の怖さを痛感させられた映画。なお、本作の撮影は実際に真冬の八甲田山で行われている。ロケは過酷を極め、このロケに耐えられず、俳優数名が脱走したという話が残っている。

劇場公開日 1977年6月18日



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2020-06-15

白昼の死角

★★★★★(5.0)
w白昼の死角
鑑賞No:00330
製作:1979年/日本/154分
監督:村川透
出演:夏木勲/竜崎勝/中尾彬/岸田森/島田陽子

昭和二十三年、現役東大生たちによって設立された金融会社「太陽クラブ」はその信用度と金利の高さで急成長を遂げる。しかし代表の隅田が闇金融容疑で逮捕されたことから太陽クラブは崩壊する。その結果、隅田は焼身自殺し、同僚だった鶴岡七郎は法の盲点をついた完全犯罪をもくろむようになる・・・。

高木彬光の同名小説の映画化。戦後実在した東大出身者の集団・光クラブをモデルといている。映画そのものは必ずしも評価の高い作品とはいえない。しかしながら原作があまりにも面白く素晴らしいため、その欠陥を大いに補っている。とても2時間30分そこらで語れる原作ではないため、原作を読んで映画を観ると欲求不満が溜まるが、それでも面白い。鶴岡七郎が企てる完全犯罪は大きく3つ描かれる。手形犯罪の舞台としてホンの一瞬、架空の会社を作り上げたり、綿密な脚本・演出と心理戦で大金を騙し取ったり、果ては外国大使館を舞台に詐欺を働く・・・といった内容。でも実を言うと本当にオススメは映画ではなく、TVドラマの方が描き切れており面白く、何よりもいいのは原作を読むことです。なお、配役は意外と豪華です。

劇場公開日 1979年4月7日





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2020-06-13

バカヤロー!3 へんな奴ら

★★(2.0)
wバカヤロー!3 へんな奴ら
鑑賞No:00329
製作:1990年/日本/94分
監督:鹿島勤/長谷川康雄/黒田秀樹/山川直人
出演:平田満/清水美砂/中村雅俊/永瀬正敏

「こんな混んでどうするの」
家族で来ていた国道のドライブインで秀樹は用を足そうとするが、行列ができていたため諦めて車に乗り込む。だが、出発してすぐ、渋滞に会い、秀樹の頭の中はトイレのことでいっぱいになってしまうが、横を走る車にはイチャつくアベックがいたり、おかしな二人組の車に追い越されたりしてしまい・・・・。
「過ぎた甘えは許さない」
夜のショーパブでダンサーをやっているひかるは、両親と三人で平和に暮らしていた。そんなある日、離婚した姉のみどりが息子を連れて家に戻って来た。元々わがままに育てられたみどりはやはり家でもわがまま放題。“出戻り”ということを気にする両親はみどりにいいように丸め込まれ、ひかるにつらくあたり・・・。
「会社をナメるな」
就職情報誌の営業課長・中島は、次々と退職していく部下に頭を悩ませていた。家庭訪問による原因調査をするもはっきりしない。そこで彼は、社内での温泉旅行を決行する。宴会は盛り上がり、皆が一つにまとまったと喜ぶ中島。だが、翌朝会社に行ってみると部下達は揃って二日酔い。すっかりだらけきっていて・・・。
「クリスマスなんか大嫌い」
さびれた下町の大黒銀座商店街に住む若者達にとってクリスマスは店を手伝わなければならないという悲劇の運命があった。今年こそはオシャレにクリスマスを過ごそうとこっそり街を抜け出す若者達。だが、その中でたったひとり街に残る薬屋の息子・正は、商店街のイメージチェンジを画策していた・・・・。

シリーズ3作目。総指揮・脚本は「キッチン」の森田芳光。シリーズ3作目にもなってくると、マンネリ化というか、1作目のような新鮮さが薄れてきている。また、本来発するべく「バカヤロー」のタイミング(叫びどころ)もいかがなものか?といった作品もあり、基本から外れてきているような気がする。もっと日常的であるある的なシチュエーションを検討すべきではないか、と感じた。

劇場公開日 1990年10月20日

(予告編なし)

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2020-06-12

羊とオオカミの恋と殺人

★★★(3.0)
w羊とオオカミの恋と殺人
鑑賞No:02983
製作:2019年/日本/103分
監督:朝倉加葉子
出演:杉野遥亮/福原遥/江野沢愛美/江口のりこ

大学受験に失敗し、絶望した毎日を送る黒須は、壁につけたフックで首吊り自殺を図るが失敗し、そのはずみで部屋の壁には穴があいてしまう。その穴からは隣に住む美人で清楚な宮市さんの生活が丸見えとなり、その日から穴をのぞくことが黒須の生きがいとなり、宮市に夢中になっていく。いつものように穴から宮市をのぞいていた黒須は、彼女が部屋で殺人行為をおこなっているのを目撃してしまう。目撃行為を見つかってしまった黒須は宮市に愛を告白し、2人は付き合うこととなる。2人の交際は順調に進み、黒須は幸せの絶頂にいた。しかし、宮市は黒須とのデート中も構わず殺人を犯していく・・・・。

部屋の壁に穴があいて、隣人の生活が丸見えになるという設定は昔からありがちな設定ながら、掴みとしては悪くない。問題はこの設定からの展開が問題だったが、隣人の見た目からは想像のつかない殺人行為を見てしまうという展開。これも実はよくあるパターンで、ミステリーに発展していくというもの。普通ならこのあと、殺人の謎を主人公が追っていくというパターンだろうが・・・・。本作は、このあとからが全く予想のつかなかった展開となっている。これ以上書くとネタばれになってしまうのでここまでにするとして、主人公は仕事にも就かず、生きる価値も見出せなくて自殺未遂まで起こすダメ男ながら、妙にモテる設定になっているのはチョット違和感あり。

劇場公開日 2019年11月29日



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2020-06-11

バカヤロー!2 幸せになりたい

★★(2.0)
バカヤロー!2 幸せになりたい
鑑賞No:00328
製作:1989年/日本/98分
監督:本田昌広/鈴木元/岩松了/成田裕介
出演:小林稔侍/堤真一/藤井郁弥/山田邦子

前年に公開されヒットしたオムニバス映画「バカヤロー! 私、怒ってます」の続編。本作も以下の4話で構成。
「パパの立場もわかれ」
旅行代理店社員の岡田良介は、お得意様の苦情処理係。日曜日もお詫びに回っている。家に帰れば妻の夏子と娘の亜矢子に「どこへも連れてってくれない」と文句を言われるが、ある日社員特典で南太平洋、ニューカレドニアの切符を3枚予約し、家族旅行の約束をしたが・・・・。
「こわいお客様がイヤだ」
梶木丸男は深夜のコンビニエンス・ストアでアルバイトしている。ある日可愛い女の子がやって来て、梶木は一目惚れするが、そのうち彼女を意識するあまり幻想をみるようになり・・・・。
「新しさについていけない」
郊外の建売り住宅に引っ越してきた新婚カップルの秋男とむら子。二人はユーミンのレコードをかけようとしたが針がないので買いに出かけた。しかし、CD時代の電気屋はなかなか針を売ってくれない。音のうるさい旧型の掃除機や洗濯機も買い替えたが、隣の電気に詳しい青年がいろいろ文句をつけてきて・・・・。
「女だけトシとるなんて」
26歳の理恵は結婚式で、自分より若そうな新婦の表情を感慨深げに見ていた。恋人は煮え切らず、理恵は東京の会社を辞めて故郷へ帰った。しかし、地元の会社は東京帰りを煙たがり、親は見合いを勧める。夫を交通事故で失した友達を見て再就職を決意するが、面接で年齢や結婚のことばかり問題にされ・・・・。

「パパの立場もわかれ」は同じサラリーマンとしてよくある話で、この当時は現在よりももっと酷かったはず。今の人の方が自由気ままに発言できるのでは? 「こわいお客様がイヤだ」は現実離れし過ぎていて、ついて行けなかった。 「新しさについていけない」は今でこそ納得。若い頃は私も知ったかぶりする側だったかもしれないが、今はまさに新婚カップル側。操作が分からない電化製品が増えた。気持ちがよく分かる1話。逆に「女だけトシとるなんて」は私は男性なので真には分からないと思うけど、今ほどセクハラなどうるさくなかった時代なので、女性にとってはつらい時代だったように思われる。是非はあるけど、この時代は今よりおおらかで自由で、懐かしい。なお、映画作品としては物足らない内容。(TVドラマレベル)

劇場公開日 1989年7月8日

(予告編なし)

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2020-06-10

バカヤロー!私、怒ってます

★★★(3.0)
wバカヤロー!私、怒ってます
鑑賞No:00327
製作:1988年/日本/99分
監督:渡辺えり子/中島哲也/原隆仁/堤幸彦
出演:相楽晴子/安田成美/大地康雄/小林薫

四話からなるオムニバス映画で、森田芳光が総指揮・脚本を務めた映画。
「食べてどこがいけないの?」
婚約した彼が実に神経質で、食事のマナーや体型など文句をつけてくる。そこで必死でダイエットを試みるが報われず・・・・。
「遠くてフラれるなんて」
自宅と会社が遠い上、父親が厳しいため恋人・大石守とのデートも終電で帰らなければならない佐恵。ある日彼のためにホテルを予約するが、時は遅く大石は別れ話を持ち出した・・・・。
「運転する身になれ!」
気の弱いタクシー運転手の益子は、毎晩酔っ払いなど嫌な客を乗せてストレスがたまっていた。ある晩美人ホステスを乗せてアパートまで送り届けたが、突然男が現われて・・・・。
「英語がなんだ!」
会社からシカゴ勤務を命じられた向坂は日夜英語の勉強に励んでいた。ある晩会社のパーティでグラマンというシカゴのVIPと知り合うが、彼は無類の女好きで嫌がるコンパニオンを口説いていたため・・・・。

初めて観たときは色んな意味で意外性があり面白いというよりも、こんな映画もありか!?と思った。短編オムニバスということで1話1話のストーリーに深みはないが、小市民が織りなす日常的な出来事の中で抑圧された怒りを「バカヤロー!」の一言で吹き飛ばすといった発想は面白い。四話の中では大地康雄が主演を演じた「運転する身にもなれ!」が一番面白く共感できた。

劇場公開日 1988年10月15日



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2020-06-08

HOUSE ハウス

★★+(2.5)
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鑑賞No:00326
製作:1977年/日本/88分
監督:大林宣彦
出演:池上季実子/大場久美子/松原愛/神保美喜

中学生のオシャレは、イタリアから帰国した父親に新しい母を紹介され、ショックを受ける。そのショックを吹き飛ばすため、夏休みにオバチャマの羽臼邸に仲間たち6人と行くことにする。オバチャマもみんなを歓迎してくれ、都会育ちの7人にとってはオバチャマの家がある田舎の雰囲気は新鮮で大喜びするが、実はオバチャマは数年前に死んでいた・・・・。

「転校生」「時をかける少女」などの尾道3部作で有名な大林宣彦監督の初監督作品。ホラー映画だが、ファンタジックさのある映像が大林監督らしさがにじみでているともいえるが、人を食べる屋敷と化した妖怪が少女たちを次々と食べていくという、コミカルながら残酷な内容。ストーリーや映像はもう何でもアリの世界で、ハチャメチャといえなくもないが、サービス精神も多分に窺える。映画としての品位や品質は必ずしも高いとはいえないが、なぜか印象に残る映画でした。(そこがカルト映画たる所以でしょうか・・・?)

劇場公開日 1977年7月30日



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2020-01-12

引っ越し大名!

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02952
製作:2019年/日本/120分
監督:犬童一心
出演:星野源/高橋一生/高畑充希/山内圭哉

姫路藩書庫番の片桐春之介は人と接するのが苦手で、いつも書庫にこもり書物にあたっていた。幕府から豊後(大分県)の日田への国替を言い渡された藩主の松平直矩は、度重なる国替からの借金と、これまでにない遠方への引越し、さらに減棒と、国の存亡が危うくなるほどのピンチに頭をかかえていた。この国難を乗り切れるかは、国替えを仕切る引っ越し奉行の腕にかかっていたが、前任者は激務が原因ですでに亡くなり、国替のノウハウも失われていた。そんな中で、書物好きなら博識だろうという理由から、春之介が引っ越し奉行に任命されてしまう・・・・。

昔の時代劇というと、正義と悪がはっきりしていて、最後は正義が悪を倒すというのが常套手段だったが、最近の時代劇はこれまでにない側面から切り取って作るというのが流行っているみたいだ。特に「武士の家計簿」「利息でござる」「決算!忠臣蔵」といった金銭面をテーマにしたものが増えている。本作は国替えを1つのプロジェクトとして扱っているが、大事な予算管理、スケジュール管理といった側面から描かれている。もはや時代劇というよりは、ビジネス映画と言ってもよいのではないだろうか。テーマは斬新で期待も膨らむところだったが、ストーリーはあまり起伏のない展開で、大変なプロジェクトの割には思ったほどの苦労が感じられず、割とすんなり国替えが行われてしまうので、チョット拍子抜けする。

劇場公開日 2019年8月30日



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2020-01-11

ポリスアカデミー5/マイアミ特別勤務

★★(2.0)
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鑑賞No:00223
原題:Police Academy 5: Assignment Miami Beach
製作:1988年/アメリカ/90分
監督:アラン・マイヤーソン
出演:ババ・スミス/マイケル・ウィンスロー

定年を間近に控え、失意の日々を過ごしているラサール校長の姿に見かねたハイタワーたちポリス・アカデミーの卒業生は、永年勤続の表彰をうける校長に同行し、マイアミへ向かうことになった。一行は、ラサール校長の甥である刑事部長ニックに出迎えられるが、空港で校長はトニーを主犯とするダイヤモンド強奪一味と自分のバッグを取り間違えてしまう・・・・。

シリーズも5作目となり、本作の顔だったスティーヴ・グッテンバーグが降板したというチャレンジ精神には一定の評価はするものの、その代わりになるべきキャラクターが不在のため、作品としてはもう纏まりのないグダグダなものになっている。やはり、シリーズ4作目でレビューした通り、マンネリ化のツケが回ってきた感じ。

劇場公開日 1988年7月2日



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2020-01-10

ポリスアカデミー4/市民パトロール

★★★(3.0)
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鑑賞No:00222
原題:Police Academy 4: Citizens on Patrol
製作:1986年/アメリカ/88分
監督:ジム・ドレイク
出演:スティーヴ・グッテンバーグ/ババ・スミス

パトカーで警備中のマホニーとジョーンズ。ポリス・アカデミーの校長ラサールから、突然の集合命令がかかった。定年近いラサールは、往年の夢である市民の自警団を組織するというのである。ポリアカ・メンバーに課せられた使命は、自警団員の募集だ。タックルベリーとキャラハンは老人ホームヘ、マホニーとジョーンズは札付きの悪童たちを、ゼッドは女性サークルへと、それぞれ勧誘しに行くことになったが・・・・。

やはりシリーズ1作目が新鮮で一番面白く、その後はその余波で観ていた感があるが、シリーズも4作目にもなると、新鮮さもかなり薄れ、ストーリーもマンネリ化し、ギャグもわざとらしくさえ見えてくる。過去のキャラクターに依存しすぎており、新たなキャラクターの積極的な登場をしなかったツケが本作当たりから見られ出した感じ。舞台は警察学校なんだから、毎回新たなキャラクターで製作するぐらいのチャレンジ精神があってもよかった。

劇場公開日 1987年6月13日



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2020-01-05

パラレルワールド・ラブストーリー

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02951
製作:2019年/日本/108分
監督:森義隆
出演:玉森裕太/吉岡里帆/染谷将太/筒井道隆

脳の研究を行うバイテック社で働く幼なじみの敦賀崇史と三輪智彦は、親友でもあり互いを尊敬し合う良きライバルだ。ある日、智彦が紹介したいと連れてきた女性は、崇史が学生時代に密かに思い続けていた津野麻由子だった。そしてある朝、崇史が目を覚ますと麻由子が崇史の恋人として朝食を作っていた・・・・。

東野圭吾の異色恋愛小説の映画化。原作は読んでいないが、タイトルから勝手にSFラブロマンス的な内容かと思っていたが、蓋を開けてみるとチョット違っていた。SFラブロマンスというよりは、どちらかというとホラー・サスペンスに近いような感じ。というのも、タイトルに惑わされたからだ。「パラレルワールド」の個人的な理解としては、「現実のある時点から現実とは違う世界が現実と同じ時間軸で並行して存在するもの」というものであり、端的に言えば、「この時、〇〇をしていれば・・・・」といったIF(もしも~)に対する答えの世界というものを想像していた。冒頭のシーンでいうと、並走する電車の窓から見える女性に対して「告白できる・告白できない」という結果の分岐によるパラレルワールドの存在を期待して観ていたが違った。また、本作のストーリー展開において時間軸の説明がなく、時間軸がコロコロ変わるという分かりにくさがあった。これも、本作がホラー・サスペンス映画に変貌していく布石なのだが、それは途中までわからない。ただ、最後にわかるのは、決してホラー・サスペンス映画ではなく、友情・愛情をテーマにした作品ということだ。

劇場公開日 2019年5月



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2019-12-28

花戦さ

★★★(3.0)
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鑑賞No:02945
製作:2017年/日本/127分
監督:篠原哲雄
出演:野村萬斎/市川猿之助/高橋克実/佐藤浩市

織田信長が本能寺で倒れ、天下人が豊臣秀吉へと引き継がれた16世紀後半。戦乱の時代は終わりを告げようとしていたが、秀吉による圧政は次第に人々を苦しめていた。そんな中、町衆の先頭に立った花僧の池坊専好は、花の美しさを武器に秀吉に戦いを挑んでいったが・・・・。

主演の野村萬斎は能楽師だけあって、時代劇には全く違和感がない上、演じる人物が「陰陽師」では安倍晴明、「のぼうの城」では成田長親、そしてこの「花戦さ」では池坊専好と、みな実在はしているが、必ずしも知名度が高いとは言えない歴史上の人物のため、その人物になりきってしまっている。これは、その人物に対するイメージが観客に無いためでもあるが、野村萬斎の演技力によるところも大きい。作品自体は戦国時代を舞台にしているが、茶道・華道がテーマのため、戦争シーンは無く、全体的に大人しい内容のため、ややテンポにかける嫌いはある。

劇場公開日 2017年6月3日



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2019-12-16

プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角

★★(2.0)
wプリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角
鑑賞No:00204
原題:Pretty In Pink
製作:1986年/アメリカ/97分
監督:ハワード・ドゥイッチ
出演:モリー・リングウォルド/ハリー・ディーン・スタントン

母親のいない家庭で父ジャックとつましい生活を送っている女子高生アンディ。彼女は、アルバイト先の客で同じ高校に通うブレーンに恋していた。そんなある日、アンディはなんとブレーンの方からデートを申し込まれる。その一方、アンディに恋心を抱く同級生のダッキーは心配で落ち着かない。ブレーンは、友人宅でのパーティーへアンディをエスコートした。だがこの時、彼女はブレーンたちが裕福な家庭の育ちであることを目の当たりにし、自分の貧しい身の上を痛感してしまう。それでもブレーンから卒業パーティーに誘われ、喜ぶアンディだったが・・・・。

貧乏人の娘と金持ちの息子の恋愛を描いたラブ・コメディ。普通なら、あるいは今の年代なら観ない分野の作品になるが、本作を観たときはまだ私も二十代。彼ら高校生とは若干世代は異なるかもしれないが、共感を得られたというのはやはり世代の近さによるものだろうか。それに主演のモリー・リングウォルドが等身大の高校生を自然体で演じていたのがよかった。決してずば抜けた美人でもない、どこにでもいそうな女の子だが、それがかえって自分たちにも手が届きそうな、高嶺ではない花として男の心をしっかり掴んだ。まさに、モリー・リングウォルドのための作品。

劇場公開日 1986年11月15日



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2019-10-29

美人が婚活してみたら

★★★(3.0)
w美人が婚活してみたら
鑑賞No:02939
製作:2019年/日本/89分
監督:大九明子
出演:黒川芽以/臼田あさ美/田中圭/中村倫也

不倫の恋ばかりしてきた30代の美人デザイナー・タカコは、ある大きな恋を終えた途端に燃え尽き症候群に陥ってしまう。親友の漫画家ケイコに後押しされて自分を変えるべく一念発起したタカコは、勢いで婚活サイトに登録。やがて知り合った2人の男性の間で揺れ動くが、結婚そのものが目的となっているタカコに、ケイコは怒りを募らせていく。タカコの婚活を面白がっているように見えたケイコは、実は自分自身が結婚に苦しんでいたのだった。そしてついに、タカコとケイコはケンカしてしまい・・・・。

漫画アプリ「Vコミ」で長期間ランキング1位を獲得し続けた人気コミックの映画化。美人な主人公が本気で婚活する姿をコミカルに描いた作品で、序盤は婚活の現状や美人であるが故の苦労も描かれており、結構面白く観ていた。特に、真面目だがちょっと変な若者・園木と、離婚歴のある医師・矢田部の2人に候補が絞られてからはどちらを選ぶのか、興味深く観ていた。だが、予想を反し、コミカルな雰囲気もだんだん消えて重い空気が漂う雰囲気となって来た。また、主人公に同情・共感する部分もあったが、園木との結末が決定的に主人公に対する不快感がピークに達した。まさに、ケイコとの喧嘩シーンでケイコがタカコに言った言葉が正解だと思った。前半は面白かっただけに、私としてはこれを最後まで貫いて欲しかった。

劇場公開日 2019年3月23日



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2019-07-08

ハード・コア

★★★+(3.5)
wハード・コア
鑑賞No:02925
製作:2018年/日本/124分
監督:山下敦弘
出演:山田孝之/佐藤健/荒川良々/石橋けい

あまりにも純粋で不器用なために世間になじめずに生きてきた男・権藤右近。群馬の山奥で怪しい活動家の埋蔵金堀りを手伝って日銭を稼ぐ彼にとって、心優しい仕事仲間・牛山だけが心を許せる相手だった。右近の弟でエリート商社マンの左近は、そんな2人の無為で自由な日々を歯がゆい気持ちで見守っている。ある日、右近と牛山は、牛山が暮らす廃工場で、古びた1体のロボットを見つける。その分野に詳しい左近が調べると、実は現代科学すらも凌駕する高性能なロボットであることが判明。彼らはロボットと不思議な友情を築いていく一方で、その能力を使って巨額の埋蔵金を密かに発見してしまう・・・・。

作・狩撫麻礼、画・いましろたかしによる伝説的コミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」の実写映画化。しかし、この映画のジャンル分けは難しい映画。社会の底辺で生きる男の社会派ドラマかと思えば、エログロ映画の様相も呈し、人間ドラマかと思えば突然ロボットが出てきて様相が一変し、ファンタジー映画になったかと思うと、いきなり空を飛んでしまうというSFっぽい映画に変貌してしまう。最終的には殺人事件の犯人に仕立て上げられそうになるといったミステリーの要素も加味され、一見、脈絡のないストーリーのようにみえるが、どこか観る者を惹きつける麻薬のようなエッセンスを含んでいる作品。冒頭に松たか子が出演しているが、本作のメインストーリーとは一切関係ないという意味の分からない俳優の使い方をしているかと思うと、逆に山田孝之と佐藤健の似ても似つかないが絶妙の兄弟設定や、荒川良々のどこか足らない牛山役は最適の配役。

劇場公開日 2018年11月23日



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2019-06-24

ビブリア古書堂の事件手帖

★★★★(4.0)
wビブリア古書堂の事件手帖
鑑賞No:02924
製作:2018年/日本/121分
監督:三島有紀子
出演:黒木華/野村周平/成田凌/夏帆

五浦大輔は祖母の遺品から夏目漱石の直筆と思われる署名が入った「それから」を見つけ、鑑定してもらうため北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れる。店主である若い女性・篠川栞子は極度の人見知りでありながら本に対して並外れた情熱と知識を持っており、大輔が持ち込んだ本を手に取って見ただけで、大輔の祖母が死ぬまで隠し通してきた秘密を解き明かしてしまう。そんな栞子の推理力に圧倒された大輔は、足を怪我した彼女のために店を手伝うことに。やがて大輔は、栞子が所有する太宰治「晩年」の希少本をめぐり、大庭葉蔵と名乗る謎の人物が彼女を付け狙っていることを知る・・・・。

三上延原作のベストセラーミステリー同名小説を、黒木華と野村周平の主演で実写映画化した作品。監督は「幼な子われらに生まれ」「しあわせのパン」の三島有紀子。ほのぼのとしたラブ・ストーリーと、ミステリーが過去と現代にまたがって展開する。ラブ・ストーリーもミステリーもやや中途半端感は否めない。犯行をほのめかす犯人は直ぐわかってしまう。ただ、ストーリー全体はどういう展開になるのか、予想がつかないので最後まで見入ってしまう。主演の二人はまずまずだったが、意外な配役が、過去の不倫カップルを演じた夏帆と東出昌大。名前だけ聞くとミスキャストのような感じだが、意外とハマっていた。そして最もハマっていたのが成田凌。少し前に「スマホを落としただけなのに」を観ていたが、この人のこの手の役はピカ一と思える。題材も実在の小説、主題歌も好きなサザンオールスターズと興味は尽きない。本作を観ると、改めて漱石や太宰治を読んでみたくなった。

劇場公開日 2018年11月1日



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2019-02-27

富美子の足

★★(2.0)
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鑑賞No:02917
製作:2018年/日本/81分
監督:ウエダアツシ
出演:片山萌美/淵上泰史/武藤令子/山田真歩

デリヘルで見つけた富美子を愛人にした富豪の老人・塚越は、富美子の美しい足を偏愛的に慈しみ、愉悦を覚える毎日を送っていた。塚越は甥でフィギュア作家の野田に富美子の等身大フィギュアの製作を依頼するが、出来上がったフィギュアは塚越を満足させるものではなかった。業を煮やした塚越は「富美子の足を理解するために舐めてみろ!」と野田に命令するが・・・・。

文豪・谷崎潤一郎の短編を3人の映画監督が現代劇として映像化するシリーズ「谷崎潤一郎原案 TANIZAKI TRIBUTE」の1作。谷崎の世界というと、どうも理解しがたい面が多いが、この作品もそのうちの一つ。あまりにもマニアックな塚越老人とその甥の野田。そんな得体の知れない、どこか狂気じみた二人に、無感情で応じる富美子。お金のためとはいえ、そこまで従順になれるのかと思いきや、野だと二人っきりになった富美子の豹変ぶりの方がはるかに狂気じみている。一時期、悪人の出ない、皆いい人ばかりが登場する邦画が流行ったことがあり、観終わった後も気分が良かったが、この作品の登場人物は、富美子や塚越、野田だけでなく、塚越の娘や富美子の母、近所の老人など、出演者全員、変な奴らばっかりで、観終わった後もスッキリしない、後味の悪い映画。

劇場公開日 2018年2月10日



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2018-11-11

blank13

★★(2.0)
wblank13.jpg
鑑賞No:02903
製作:2017年/日本/70分
監督:齊藤工
出演:高橋一生/松岡茉優/斎藤工/リリー・フランキー

13年前に突然失踪した父親の消息が判明した。しかし、がんを患った父の余命はわずか3カ月。父と家族たちの溝は埋まることなく、3カ月後にこの世を去ってしまう。葬儀に参列した人びとが語る家族の知らなかった父親のエピソードの数々によって、父と家族の13年間の空白が埋まっていく。

多額の借金をして、借金取りに毎日取り立てにあう父親が突然失踪し、13年後、消息が分かるが余命3か月という設定。そして父が死に、葬儀の場で父の借金の理由を家族が知るというストーリーで、当然、その真実の意外さを期待して本作を観た。結論は、意外性なしの一言。ネタバレになるので詳細は書かないが、ありがちな結論で、期待していただけに落胆も大きかった。また、70分という短尺なので、もっとスピーディに進行してもいいはずなのに、無意味にスローテンポ。そのため、気だるい感じが終始否めなかった。結局、何を言いたい映画なのか分からないまま終わった作品。(冒頭、同姓の故人の葬儀が目と鼻の先であり、次々とくる弔問客が受付を間違えるというシーンがある。主人公の父の弔問客は少ないながら、生前の父親の人柄を愛し、行いに感謝しているが、逆に弔問客は多いが表向きや世間体だけで集まっているだけという現実ありがちな光景を皮肉っている作品に見えた。)

劇場公開日 2018年2月3日



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2018-07-27

不能犯

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02898
製作:2018年/日本/106分
監督:白石晃士
出演:松坂桃李/沢尻エリカ/新田真剣佑/間宮祥太朗

都会のど真ん中で連続変死事件が発生し、現場では必ず黒スーツの男が目撃されていた。その男・宇相吹正はSNSで「電話ボックスの男」と噂される人物で、とある電話ボックスに殺人の依頼を書いた紙を貼ると実行してくれるのだという。彼に狙われた者は確実に死亡するが、その死因は病死や自殺、事故など、いずれも殺人が立証できないものだった。警察はようやく宇相吹正の身柄を確保して任意聴取を始める。宇相吹正の能力にベテラン捜査官たちも翻弄される中、女性刑事・多田だけが彼にコントロールされないことが判明し・・・。

個人的には、沢尻エリカが普通にその美貌と魅力を見せた作品。ただ、作品全体は普通とは言えない内容。原作は人気コミックらしいが、読んだことが無いため何とも言えないが、謎が多すぎてフラストレーションが溜まる作品ではある。また、沢尻エリカ演じる多田刑事の周辺でばかり事件が起こるという、狭すぎる人間関係にも世界観の無さを感じざるを得なかった。そもそも、松坂桃李演じる宇相吹正って何者? 「ウソウフキマサ」⇒「「うそをふきます」⇒「嘘をつきます」と言った感じに、ダジャレ世代の私には読み換えられ、「ダジャレかよ?」と突っ込みたくなるほど、真面目なのかギャグなのかすら分からない。結局、何もわからないまま、解説も結論もないまま、あの終わり方では消化不良感が残るのは私だけだろうか? 設定は面白かっただけに満足のいくラストが欲しかった。どうも続編を意識しての終わり方としか思えない。松坂桃李はこれまでの役どころとは全く異なった役柄を好演している。

劇場公開日 2018年2月1日



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2018-06-01

僕と妻の1778の物語

★★★(3.0)
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鑑賞No:02118
製作:2011年/日本/139分
監督:星護
出演:草なぎ剛/竹内結子/谷原章介/吉瀬美智子

SF作家の朔太郎と妻・節子は結婚16年を迎える仲睦まじい夫婦だった。そんなある日、節子は不意に腹痛に襲われ、もしや妊娠かと期待を膨らませて病院に行くが、急遽手術となり、大腸がんに冒されていることが判明する。余命1年と宣告されるが、医者から「笑うことで免疫力が上がることがある」と聞かされた朔太郎は、節子のために1日1編、笑える小説を書くことを決意するが・・・・。

SF作家の眉村卓と2002年にガンで逝去した夫人との実話を基にした作品。余命1年と宣告された夫人だったが、夫の毎日1編書く短編の効果もあり、5年もの間、余命を延ばす結果となるのだが、基本的に重い内容であるにも関わらず、主演のキャラにもよるのか、また意図的な描き方にもあるのか、あまり深刻さは伝わってこない。また、途中途中で、代表的な短編のイメージが描かれているが、どうも笑えないものばかりだし、オチもないようで、ただただ映画全体を軽薄なものにしてしまっているような感じが否めなかった。それ故、泣ける映画かと思いきや、泣けなかった作品。



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2018-05-21

薄桜記

★★★(3.0)
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鑑賞No:02897
製作:1959年/日本/109分
監督:森一生
出演:市川雷蔵/勝新太郎/真城千都世/三田登喜子

丹下典膳は高田馬場での決闘へ向かう途中の中山安兵衛と出会った。安兵衛の相手が自分と同門の知心流と知りその場を離れる典膳だったが、同門を見捨てたとして師匠から破門を言い渡される。典膳は千春という女性と結ばれるが、留守中に知心流の門弟五人により千春を陵辱されてしまう。五人組に復讐するため、典膳は浪人となり千春と離別し、千春の兄に斬られ片腕を失った。安兵衛は主人である浅野内匠頭の仇討ちのため吉良邸への討ち入りを計画。一方、典膳は吉良家に迎え入れられていた・・・・。

五味康祐の産経新聞連載小説の映画化で、赤穂浪士の仇討を背景とした時代劇。背景は赤穂事件ではあるが、赤穂事件を描いているわけではないので忠臣蔵ファンには物足らない内容。ただ、主人公の丹下典膳に関するストーリーは壮絶。名前が丹下で、片腕を失うことから途中、「丹下左膳」の話かと間違うような展開だったが、ラストの片腕での殺陣は緊張感があってハラハラした。顔と名前が分かる俳優が勝新だけで、キャストの設定も最初よく分からなかったので、初めて観るのなら役どころを予習して観た方がより楽しめる。

劇場公開日 1959年11月23日



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2018-05-15

蛇のひと

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02245
製作:2010年/日本/101分
監督:森淳一
出演:永作博美/西島秀俊/板尾創路/劇団ひとり

三辺陽子が朝出社すると、部長の伊東が自殺したということで会社は大変な騒ぎになっていた。しかも課長の今西まで行方不明になっていたのだ。今西に一番近い部下だった陽子は副社長に呼び出され、今西が横領で逃げている疑いがあると聞かされる。しかもその証拠を伊東部長が握っていたというのだ。そして、陽子は会社の命令を受けて、今西を探しに行くのだが・・・・。

冒頭からとても興味をひく展開で、次々と明らかになっていく事実に引き込まれていく秀逸のサスペンス映画。失踪の謎だけでなく、今西課長の秘められた過去が丁寧に暴かれていき、失踪の謎へとつながっていくストーリーの展開もよくできている。2時間にも満たない映画だが、十分見ごたえがある。ただ、ラストの今西課長の行動は不可解。最後に何をしようとしたのか?意味不明な終わり方には疑問が残る。

劇場公開日 2010年9月25日



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2018-03-19

ホワイトアウト

★★★★(4.0)
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鑑賞No:00969
製作:2000年/日本/129分
監督:若松節朗
出演:織田裕二/松嶋菜々子/佐藤浩市/中村嘉葎雄

新潟県奥遠和ダムの運転員・富樫は遭難者救助に向った際にホワイトアウトに見舞われ、同僚の吉岡を失くしてしまう。2ヵ月後、吉岡のフィアンセ・千晶がダムを訪れるが、時を同じくしてダムと発電所がテロリストに占拠される。テロリストはダムの職員と千晶を人質に、政府に50億円の身代金を要求するが・・・・。

この映画を観ると、まず思い浮かぶのが「ダイ・ハード」。まさに日本版「ダイ・ハード」といえる内容である。ハリウッド映画の向うを張ったアクション邦画というのはあまりない中、敢えて挑戦した姿勢は評価したい。そしてかなり酷評されている作品だが、アクション邦画としては結構楽しめる出来になっていると思う。ただ、「ダイ・ハード」の主人公は警官で、なおかつ人質に妻がいるという設定から、主人公単独の人質救出はすんなり入っていけるが、単なるダムの職員がただの正義感でテロリストに挑むというシチュエーションはちょっと違和感があり、テロリストも海外のテロリストのイメージにはほど遠かったのが残念。
ダムを出てからの展開があまりにあっけなかっただけに、最後までダム内の闘いにした方が緊張感があってよかったのでは!?

劇場公開日 2000年8月19日



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2018-03-10

秘密

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02039
製作:1999年/日本/119分
監督:滝田洋二郎
出演:広末涼子/小林薫/岸本加世子/金子賢

スキーバスの転落事故に遭遇し、病院に運ばれた平介の妻・直子と高校生の娘・藻奈美。直子は亡くなるが、藻奈美は一命を取りとめる。しかし、意識が戻った藻奈美の人格は直子に変わっていた。戸惑いながらも父娘として暮らし始める平介と直子だったが、やがて17歳の高校生として新たな人生を歩み始めた直子は人生を満喫し始め・・・・。

なかなか面白い設定で楽しめた映画。私には娘がいないので、平介の気持ちは分かりにくいところもあるが、実際にこのようなことになったら複雑な気持ちになるだろうなとついつい考えてしまった。娘の身体に妻の人格が宿った状況での生活も慣れ始めた頃、やがて藻奈美の人格が徐々に戻ってきて、そしてついに直子との別れのシーンは感動的。それだけに意外なラストはちょっと衝撃的でもあり、なんか感動的な別れのシーンを台無しにされたような気にもさせられた。むしろラストの告白とでもいうべきシーンこそ“秘密”にして欲しかった・・・?

劇場公開日 1999年9月25日



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2018-03-03

バーバー吉野

★★★(3.0)
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鑑賞No:02168
製作:2003年/日本/96分
監督:荻上直子
出演:米田良/もたいまさこ/石田法嗣/大川翔太

どこにでもありそうな、とある田舎町。この町には理髪店が一軒しかなく、男の子は皆、その理髪店で“吉野ガリ”と呼ばれる髪型にするのが、町の掟だった。そんなこの田舎町にある日、東京から転校生がやってくる。その転校生の髪型に町の少年たちの心は騒ぐが・・・・・。

町の子供全員が“吉野ガリ”と呼ばれる、おかっぱ頭のような髪型をしている異様な町。どこか閉鎖的で、新興宗教を思わせる不気味さを感じながら観ていると、そこにその閉鎖的な慣習を打ち破ろうとする一人の少年が現れる。しかし保守的な大人たちは、この革新者を何とか排除しようとするが、一部の子供たちは町のおかしな慣習に疑問を持ち始める。過去の歴史において何度も繰り返されてきた、旧体制への革命がこの小さい町でも起こりそうな、そんなイメージを受けた。伝統とは何か? 時代の波と共に伝統が失われる寂しさがある一方、伝統を強制的に押し付けるのもどうかと思う。そんな感想を持った作品。

劇場公開日 2004年4月10日



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2018-03-01

半次郎

★★+(2.5)
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鑑賞No:02191
製作:2010年/日本/121分
監督:五十嵐匠
出演:榎木孝明/AKIRA/白石美帆/津田寛治

幕末、薩摩藩。貧しい下級武士の中村半次郎は、若い侍たちの中心的存在である西郷吉之助が京に上ると聞き、自分もその一員に加えてほしいと願い出る。上京後は、人並み外れた度胸のよさと剣の腕前が評判となり、半次郎の名前はたちまち世間に知れ渡っていく。そんな中で出会った煙管屋の村田伊兵衛の一人娘さとと互いに心通わせる間柄になるが・・・。

幕末、人斬り半次郎の異名をとった、中村半次郎(のちの桐野利秋)を描いた映画だが、どこに力点を置いて描きたかったのかよく分からず、全体的に薄っぺらい内容になっている。メインは西南戦争だと思うが、西郷隆盛との関係も描き切れていない気がするし、そもそも準主役級であるべき西郷隆盛を演じていた俳優は誰? 無名?の俳優であるため、存在感がイマイチ。その割に存在が気になったのが白石美帆演じる女性。淡いロマンスを描くのはいいが、西南戦争で戦死する半次郎を、京都からやってきて戦場で見届けるシーンはちょっとやりすぎで興醒め。

劇場公開日 2010年10月9日



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2018-02-26

ハッピーフライト

★★★★(4.0)
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鑑賞No:01756
製作:2008年/日本/103分
監督:矢口史靖
出演:田辺誠一/時任三郎/綾瀬はるか/吹石一恵

機長昇格を目指す副操縦士の鈴木和博。実機での最終試験となるホノルル行き1980便のフライトに挑むことに。だがその試験教官として同乗したのは堅物で威圧感のある機長の原田だった。一方、同じ便に乗り込んだ国際線デビューの新人キャビンアテンダントの斎藤悦子。鬼チーフ・パーサーが同乗するということでテンパリ気味で、次々と失敗を連発するのだった・・・・。

もともとはパニック映画として描く予定だった映画らしいが、内容的には乗務員および空港関係者の群像劇になっており、なおかつコメディテイストの強い作品となっている。そのため後半は、機体に異常が発生し、いわゆるパニックものの様相を呈してくるが、前半の雰囲気からあまり緊張感は感じられない内容となっている。ただ、緊張感がない分、お笑い要素は多々あり、結構楽しめる。さらに現場で働く人々の裏側が色々描かれていて、へぇーという話もあって面白いです。

劇場公開日 2008年11月15日



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2018-02-16

発狂する唇

★+(1.5)
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鑑賞No:02164
製作:1999年/日本/82分
監督:佐々木浩久
出演:三輪ひとみ/鈴木一真/由良宜子/下元史朗

女子中学生の首が切られる猟奇的な連続殺人事件が発生。容疑者の倉橋美智夫は失踪し、残された母と二人の妹はマスコミや近隣の住民から執拗な嫌がらせを受けていた。しかし、兄の無実を信じる末妹の里美は霊能力者の間宮に兄の捜索と真犯人探しを依頼する。間宮は早速、倉橋家で降霊の儀式を行うが、その儀式のために母や姉が間宮の助手・当麻の生贄となり、里美にも不思議な力が備わってしまう・・・・。

真面目に観たらバカバカしいというか腹の立つ映画。
最初はストーリーらしきものがあるが、途中から訳の分からない展開になっていきます。映画の感じも殺人事件から始まるサスペンス風だったのが、オカルト風になりスプラッター系になったかと思うとカンフーが出てきたり・・・。エロ・グロ描写も満載でもう目を背けたくなります。阿部寛や大杉漣といった有名俳優も出演しているが、ともに怪しげな役どころで何で出演したのか理解に苦しむ。オチもないので消化不良感は頂点です。

劇場公開日 2000年2月26日



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2018-02-02

星守る犬

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02204
製作:2011年/日本/128分
監督:瀧本智行
出演:西田敏行/玉山鉄二/川島海荷/余貴美子

北海道の、とあるキャンプ場で死後半年経つ男の白骨死体が、愛犬らしい遺体と共に発見される。しかし、犬の遺体は死後1か月しか経っておらず、なぜ犬が男のそばに寄り添って死んだのか謎だった。市役所に勤める奥津京介はその謎とともに死んだ男の人生に興味を感じ、自腹で東京まで調べに行く。そこで偶然知り合った少女・有希と共に死んだ男の足取りを追うことに・・・・。

西田敏行演じる主人を慕い、健気に尽くす犬のハッピーには涙を誘うシーンもあるが、主人の行為・行動には疑問が残る。最初は不幸にして路上生活者となった男とその愛犬の心温まる話かと思ったが、その不幸も男の無気力・無関心から招いたものだし、レストランのマスターに一旦はハッピーを託しながら、別れを惜しんで再び連れて行ったのも、本当の愛情とは言えない、男の身勝手さではないだろうか? 犬の演技は最高だったが、内容は思ったほどではなかった。ただ不況にあえぐ日本の世相の一端を垣間見る、熟年離婚、路上生活、孤独死を扱った身につまされる映画ではあった。

劇場公開日 2011年6月11日



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2018-01-28

福耳

★★★(3.0)
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鑑賞No:02139
製作:2003年/日本/109分
監督:瀧川治水
出演:宮藤官九郎/田中邦衛/高野志穂/司葉子

フリーターの里中高志は以前入院していた病院で一目ぼれした看護婦・桂を追い、浅草の高齢者マンションでアルバイトを始める。その初日、高志はマンションの入口で奇妙な老人・藤原と出会う。ところが藤原はすでに昨日死んでいたのだった。そしてその老人・藤原は高志に憑りついてしまう。そして、藤原が生前好きだった千鳥への想いを、高志の体を使って伝えようとしていたのだった・・・・。

宮藤官九郎の初主演映画。初主演ということでまだ初々しさというか素人っぽさが残る映画。田中邦衛が死んで他人に憑りつく人を控えめな演技で好演している。主人公に憑りついた理由はラストで分かるけど、タイトルになっている「福耳」はあまり重要なキーワードではないようで、ちょっと物足らなかった。ストーリーの素材はなかなか面白い気がしたが、少しコメディ調が強すぎたせいか、心に沁みる映画とまでは行かなかった。最近おネエ系タレントが増加しているせいか、ベテラン俳優のオカマ役をよく目にするが、本作では宝田明がその役を好演していた。

劇場公開日 2003年9月13日



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2018-01-21

花のあと

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02203
製作:2009年/日本/107分
監督:中西健二
出演:北川景子/甲本雅裕/宮尾俊太郎/國村隼

女でありながら男顔負けの剣術の腕を持つ以登は、一度だけ竹刀を交えた海坂藩随一の剣士・江口孫四郎に、一瞬にして熱い恋心を抱く。しかし、以登にも孫四郎にも、ともに家の定めた許嫁がいた。以登はひそかな思いを断ち切って、江戸に留学中の許嫁の帰りを待ち続ける。数か月後、以登のもとに藩命で江戸に向かった孫四郎が自ら命を絶ったという知らせが入る・・・。

主演の北川景子のための映画のようで、その美しさと可憐さを惹き立てながら、女ながら剣の達人でもある以登役を好演していた。一度竹刀を交えただけで一目ぼれする相手の男優は知らない役者だったので、ちょっとインパクトがなかったのが残念だが、普段はそんなに目立たない脇役の多い甲本雅裕が、見た目はパッとしない許嫁だがだんだん頼もしい存在として以登を陰ながら助けていく様は格好良かった。ストーリー的には単純で、特にドンデン返し等意外性はないが、その分判りやすい。

劇場公開日 2010年3月13日



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2018-01-03

ばかもの

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02181
製作:2010年/日本/120分
監督:金子修介
出演:成宮寛貴/内田有紀/白石美帆/中村ゆり

群馬県高崎市で地元の三流大学に通うヒデは、ある日、近所のおでん屋で店の女将の娘、額子と出会う。数日後、その額子と同じバイト先で再会したことから、二人は成り行きで肉体関係を持ち、ヒデは額子にのめりこんでいく。しかし、ある夜、額子はヒデを公園の木に縛り付け、彼の下着を降ろしたまま、彼に別れを告げて去って行った・・・・。

予備知識が全くないまま、少々軽薄な大学生と年上の女性とのよくあるラブストーリーかと思いながら観ていたが、意外な展開と、10年にわたるドラマで見ごたえ十分の、いい意味で期待を裏切った作品。ヒデが額子との愛を貫き通したため、彼に惹かれてていく他の女性たちの運命がせつなかった作品だが、良き家庭だった大須家が、ヒデと額子の出会いによって崩壊寸前にまでなっていく様もせつなく、明らかに悪い人間が登場人物の中にいるわけではないので、やりきれない気持ちになる映画。一見、強気で奔放な年上女性を内田有紀が見事に好演していた。

劇場公開日 2010年12月18日



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2017-12-30

PARTY7

★★★(3.0)
wPARTY7.jpg
鑑賞No:02154
製作:2000年/日本/104分
監督:石井克人
出演:永瀬正敏/浅野忠信/原田芳雄/小林明美

組の金2億円を横領し、隠れ場所にはもってこいの辺鄙なホテルに身を隠したシュンイチロウ。しかしホテルを紹介してくれた旅行代理店のオバちゃんの口が軽く、借金返済を迫る元彼女のカナや、カナの婚約者トドヒラ、シュンイチロウから金を取り戻すために派遣された兄貴のソノダたちが次々とホテルにやってくる。追い詰められたシュンイチロウは2億の金を持ってみんなで逃げる相談を持ちかけるが・・・・。

これは評価、好き嫌いの分かれる作品ですね。舞台はホテルの一室がほとんどなので、この映画が面白いかどうかは、その中で繰り広げられる会話ややりとりが大きなウエイトを占めるのだが、この会話が割と個性的というか、監督の性格なのか、ツボにはまる人とはまらない人の二極に分かれる感じがした。基本的にはくだらなく、劇場で観るほどの作品ではないが、観始めるとどうなるのか?とついつい最後まで観てしまう不思議な作品である。今年お亡くなりになった、原田芳雄さんがイメージとは異なる、コミカルな役どころで出演しているところが見もの。その他にも個性派俳優が多く、異様な作品となっている。

劇場公開日 2000年12月16日



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2017-12-25

白夜行

★★★(3.0)
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鑑賞No:02135
製作:2011年/日本/149分
監督:深川栄洋
出演:堀北真希/高良健吾/船越英一郎/戸田恵子

昭和55年。とある廃ビル内で質屋の店主が殺される事件が起こる。すぐに妻とその愛人に嫌疑がかかるが、10歳の息子の証言で母親のアリバイが認められる。一方、被害者が事件の直前に、西本文代という女の家を訪ねていたことが判明する。そして質屋殺しの決定的な証拠品も見つかるが、文代はガス中毒死してしまう・・・。

19年におよぶ男女の人生を描いているが、主人公の男女はほとんど絡むことはなく、また心のうちを吐露するシーンもなく、内面性が描かれていないのでどうしても観る側の想像や感じ方に左右される作品になっているよう。事件は次々と起こっていくが、解決しないまま時間が過ぎていき、最後に謎解きが行われるスタンダードな展開だが、どうも前半部は視聴者の想像に委ねる部分が多いゆえ、後半の真相との乖離に戸惑う部分はある。それにしても19年にもわたってあのような男女の関係があるものなのか?幼少期の異常な経験をした2人とは言え、なんか現実感がない設定には少し疑問を感じた。今回、いわゆる悪女を演じた堀北真希だが、女優として一皮剥けたのではないだろうか。

劇場公開日 2011年1月29日



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2017-12-19

パーティーは終わった

★+(1.5)
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鑑賞No:02128
製作:2011年/日本/140分
監督:行定勲
出演:成宮寛貴/永山絢斗/高岡蒼甫/林遣都/仲里依紗

売れっ子漫画家だが彼氏のいない十朱は、友人に誘われてとあるパーティーに出かける。パーティー慣れした友人はすぐいなくなり、ひとり取り残された十朱は、そこで彼女の前を次々と通り過ぎていく美しい男達と目が合う。そして彼女は想像に耽っていき・・・・。

一人の女性と5人の男性が織りなす5つのラブストーリーからなるオムニバス映画。設定としては、パーティー会場で仲里依紗演じる十朱が出会った美男子に対し、勝手に想像に耽るというもので、それ以上でもそれ以下でもない作品。5つのエピソードに仲里依紗が五人五色の女性を演じ分けているが、やはりエピソードの違いを鮮明にしているのは男優たちが演じる男の設定。色々なパターンの男たちに愛され、頼られ、怖がらせられ・・・といったともすれば翻弄される十朱が見ものの作品。

劇場未公開



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2017-10-19

半落ち

★★★★(4.0)
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鑑賞No:01228
製作:2003年/日本/121分
監督:佐々部清
出演:寺尾聡/原田美枝子/柴田恭兵/吉岡秀隆

元刑事で現在は警察学校の教官を務める梶が、妻を殺したと自首してくる。梶の自供によれば、アルツハイマー病に苦しむ妻から「自分を殺して欲しい」と懇願され、やむを得ず首を絞めたというのだった。しかし、梶が出頭したのは事件から3日後だった。空白の2日間に何があったのか、疑問に思った聴取を担当した志木刑事は粘り強く追及するが・・・・。

警察官の犯行というのがセンセーショナルなイメージにしているが、難病に苦しむ妻(または夫)を自らの手で殺す夫(または妻)というのは世間でも起こっていて珍しいことではなく、題材の事件としては単純。さらに犯人の夫は自首してきて、あっさり白状する。ただ、あっさり自白はするが、本作で問題となるのはここから。殺人は認めたのに、殺した翌日から自首するまでの2日間の行動に対して完全黙秘を続ける。この奇妙な展開に観ている者は、何故?という興味が駆り立てられる。寡黙で誠実な梶を演じる寺尾聰の演技から、妻に関する秘密だとは想像できるが、何だろう何故だろうと観ていると最後は泣かせるラストになるので要注意。

劇場公開日 2004年1月10日



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2017-08-19

花園の迷宮

★★+(2.5)
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鑑賞No:00471
製作:1988年/日本/118分
監督:伊藤俊也
出演:島田陽子/工藤夕貴/黒木瞳/内田裕也

横浜・本牧にある豪華な洋館のホテル「福寿楼」。ここに若狭から2人の少女が売られてきるが、間もなく奇怪な殺人事件が発生する。ホテルのマダムの亭主が殺されたのだ。第一発見者のマダムは自分が疑われるのを恐れて、強盗事件のように見せかけるが・・・・。

なかなか豪華な俳優陣で、島田陽子の濡れ場シーンも話題になった映画だが、ストーリー自体はイマイチぱっとしない内容。女性が主役で綺麗どころの女優さんの熱演は評価できるが、やはり一際異彩を放っているのは内田裕也の怪演ではないでしょうか?完全にアブナイ役どころになりきっています。

劇場公開日 1988年1月25日

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2017-08-14

破門 ふたりのヤクビョーガミ

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02866
製作:2017年/日本/120分
監督:小林聖太郎
出演:佐々木蔵之介/横山裕/北川景子/橋爪功

映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画企画に、二蝶会の若頭が出資をすることとなったが、小清水は映画製作の金を持ったまま行方をくらましてしまった。二蝶会の強面ヤクザ桑原は経営コンサルタントの二宮を巻き込み、資金回収のために奔走。桑原は邪魔をするゴロツキ2人を病院送りにする。しかし、その相手はなんと本家筋の構成員。これが原因で組同士の揉め事へと発展し、追う立場だった桑原と二宮がいつしか追われる側になってしまう・・・・。

黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」の映画化。ヤクザ世界の緊張感とドタバタコンビのお笑いが絶妙に織り交ざって、飽きさせない楽しさがあった。コメディ映画の割にはストーリーのテンポがよく、見ごたえもあって、十分満足のいく作品。特に佐々木蔵之介演じるヤクザは憎めないキャラで、ともかく二宮とのやり取りは面白い。ラストは続編を期待させる終わり方なので、ぜひ続編を観たい。

劇場公開日 2017年1月28日



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2017-06-24

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02863
製作:2016年/日本/111分
監督:三木孝浩
出演:福士蒼汰/小松菜奈/東出昌大/宮崎美子

美大生の高寿は、通学電車の中で見かけた女性・愛美に一目ぼれする。勇気を出して声を掛け、会う約束を取りつけようとする高寿だったが、愛美はなぜか泣き出してしまう。意気投合した高寿と愛美は付き合うことになり、幸せな日々を過ごしはじめるが、そんなある日、高寿は愛美から信じられないような秘密を明かされる・・・・。

本作も出演者全員イイ人で、悪い人間は登場しないので気持ちよく観れる。そういう意味ではよかったが、結末はあまりにも切なく、晴れやかな気持ちで観終えることができないので要注意。あと、前半はイマイチ、時間軸が理解しづらく、少々戸惑う。福士蒼汰演じる高寿の目線でストーリーは進行するため、高寿の方は問題ないが、時間が逆行する愛美の方は意識して観ないと分かりくい。ラストで分かりやすく説明があるので、納得はするが、結末の切なさは拭えない。興味深い設定ではあったが、そもそも時間が逆行する世界から来たって、どういうこと?内容はファンタジーラブストーリーだが、設定はSFミステリーである。主演の副士蒼汰の演技はやや硬めで不自然な感があったが、友人役の東出昌大は自然体の演技で好感の持てる役どころだった。

劇場公開日 2016年12月17日



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2017-06-23

パラサイト・イヴ

★★★
パラサイト・イヴ
鑑賞No:00644
製作:1997年/日本/121分
監督:落合正幸
出演:三上博史/葉月里緒奈/中嶋朋子/別所哲也

生化学者・永島利明は事故死した妻・聖美(きよみ)の肝細胞の培養を始める。それは、聖美を生き続けさせるためだった。順調な増殖を示す聖美の肝細胞。中でもミトコンドリアの増殖は異常ですらあった。時を同じくして聖美から腎臓の提供を受けた少女、真理子の身体にも異変が生じていた。全ては10億年前に人類の体細胞に侵入し、寄生という形の共存を続けてきたミトコンドリアの、新たな生命体への進化を目的とした計略だった・・・・。

第2回日本ホラー小説大賞を受賞した薬学研究者・瀬名秀明の同名ベストセラーの映画化。人類を滅ぼし、人類にとって代わる者・・・それは、これまでの映画では、SF映画によく出てくる地球外生物、あるいは人類以外の進化した動物(たとえば、「猿の惑星」の猿など)などが主流だったように思うが、本作はミトコンドリア。これは細胞の中に存在するもので、人間にとってはその存在感は感じられないだけに、逆に恐怖が増幅される。ただ、存在感がない相手だが、何故か起こりうる可能性は一番高い気のする作品。

劇場公開日 1997年2月1日

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2017-06-10

ひみつの花園

★★★★
ひみつの花園
鑑賞No:00709
製作:1997年/日本/83分
監督:矢口史靖
出演:西田尚美/利重剛/角替和枝/田中規子

銀行OLの咲子は銀行強盗の人質になり、5億円の入ったスーツケースもろとも吹き飛ばされるも奇跡的に生還を果たす。しかし半年のリハビリ生活ですっかり怠け癖がついた咲子は、毎日をダラダラ過ごすようになっていた。そんな折テレビニュースで、盗まれた5億円が車と一緒に焼失したという報道に記憶を蘇えらせ・・・。

三度のメシよりお金の好きなOLが5億円の入ったスーツケースを手に入れるため悪戦苦闘するコメディ。大好きな大金を得るためとはいえ、主人公の咲子のバイタリティには脱帽する。5億円の在りかである樹海に入るための準備として、樹海の地質を学ぶため大学に入ったり、5億円にたどり着くために必要な運転免許の取得や水泳、ロッククライミングなどの習得と限りない。もはやお金そのものへの執着を超越し、ひたすら目的に向って突き進むことに執着したかのような主人公の姿が、立派であると同時に滑稽だったところが良かった。

劇場公開日 1997年2月15日



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2017-05-29

ぼくのおじさん

★★★★
ぼくのおじさん
鑑賞No:02859
製作:2016年/日本/110分
監督:山下敦弘
出演:松田龍平/真木よう子/大西利空/寺島しのぶ

「自分のまわりにいる大人について」というテーマで学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男は、居候の「おじさん」を題材に作文を書くことにした。おじさんは大学の臨時講師で哲学を教えているせいか、屁理屈をこね、時には雪男をダシに母からお小遣いをもらい、万年床でマンガばかり読んでいる。そんなおじさんに見合いの話が持ち上がる。相手はハワイの日系4世で、絶世の美女・稲葉エリー。見合いに消極的だったおじさんはエリーに一目ぼれ。しかし、祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためエリーはハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、おじさんはハワイへ行く作戦をあれこれと練り出すが・・・・。

北杜夫が自身をモデルに書いたロングセラー小説の映画化。松田龍平のキャラクターが良く活かされている作品。哲学者という設定で、何でもかんでも屁理屈をこねて、自分の思い通りにしようとする松田龍平演じるおじさんの言動は見ていて面白い。屁理屈の元も悪意があるものではなく、基本はぐうたらで、
せこいがための苦肉の策であるため、憎めないところがいい。また、おじさんの屁理屈は家族(特に兄嫁)には通じず、もっぱら対象となるのは甥の雪男で、このコンビのやり取りも面白い。前半は家の周辺が舞台で、狭い話だったが、後半は一転、舞台をハワイに移し、ちょっぴりスケールが大きくなるが、その分、おじさんの屁理屈が通用しなくなるのも見どころ。最後まで飽きずに楽しめる。

劇場公開日 2016年11月3日



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2017-05-22

ボクの妻と結婚してください。

★★★★
ボクの妻と結婚してください。
鑑賞No:02860
製作:2016年/日本/114分
監督:三宅喜重
出演:織田裕二/吉田羊/原田泰造/高島礼子

数多くのレギュラーを抱え、忙しい毎日を送るバラエティ番組の放送作家・三村修治は、体に異変を感じて検査を受けるが、その結果は余命わずか6カ月の末期のすい臓がんという信じがたいものだった。放送作家として、世の中のさまざまなこと「楽しい」に変えて来た修治は、自分がいなくなったあとも、妻が前を向いて生きていけるようにと、ある企画を思いつく。それは、自分が死んだ後の妻の新たな結婚相手を探すことだった・・・・。

放送作家の樋口卓治による同名小説の映画化。基本的に悪い人間は出てこないので、気持ちよく観れる作品。ただ、題材はシリアスな設定なので、ときどき涙を誘うが、織田裕二演じる主人公の修治が憎めない軽めのキャラクターなため、設定ほど深刻な状況という雰囲気は感じさせなかったのも気持ちよく観れた原因かも。修治が考えた奇想天外な企画も、自分がもし同じ立場だったら理解はできる。しかし、残された者の気持ちはどうか?そこを映画ではどう終わらせるのか?修治が選んだ新たな結婚相手と結局、結ばれなかったら消化不良に陥るし、かといって、夫の死後の新たな結婚相手を夫の生前に受け入れる妻だとしたら、それもどうかと思う。いったい、どういう落としどころで結末を迎えるのか?と思いながら観ていたが、納得のいくラストで安心した。その点でもいい映画。

劇場公開日 2016年11月5日



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2017-05-15

ヒートアイランド

★★★★
ヒートアイランド
鑑賞No:01527
製作:2007年/日本/106分
監督:片山修
出演:城田優/木村了/北川景子/小柳友/浦田直也

渋谷のチーム“ギルティ”のリーダーのアキは、仲間とファイト・クラブを主宰していた。ある日、仲間のひとりが3000万円の入ったバッグを持って帰ってくる。その金は強盗団が、ヤクザの経営するカジノから強奪した金の一部だった。やがて彼らは、その金を狙う強盗団やヤクザ、さらには南米マフィアまで加わった争奪戦に巻き込まれていく・・・。

渋谷を舞台にした、若者と強盗団とヤクザの大金争奪戦を描く。それほど期待して観たわけではなかったが、意外と面白かった。テンポが非常によく、渋谷の若者グループ6名を中心に2組のヤクザ、強盗団、南米マフィアが絡んでくるものの、ストーリー自体は分かりやすく、またうまくつながっていくので観ていても飽きさせない。若者グループの俳優は無名?の人たちばかりで演技的にはうまいとはいえないが、まわりを固めるベテラン俳優陣の熱演が映画を盛り立てている。ちなみに、本映画のオフィシャルサイトで“ギルティ”誕生の秘密を描くショートムービーが期間限定配信されているので、先にこちらを観てから映画を観るとより楽しめる。

劇場公開日 2007年10月20日

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