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2020-04-05

お葬式

★★★★+(4.5)
wお葬式
鑑賞No:00283
製作:1984年/日本/124分
監督:伊丹十三
出演:山崎努/宮本信子/菅井きん/大滝秀治

俳優の夫婦である井上侘助と雨宮千鶴子もとに千鶴子の父・真吉の訃報が届く。親族代表として葬式を出すことになった侘助だが、初めてもことで途方に暮れる。マネージャーや葬儀屋の助けを借りて葬儀の準備を進めるが、真吉の兄からの横槍があったり、侘助の愛人がお通夜にやって来たりと・・・。

伊丹十三の監督デビュー作。初めてお葬式を出すことになった一家と、お葬式に集まった人々の様子をユーモラスに描いた傑作コメディ。“お葬式”をテーマとして捉えただけでも斬新であるが、暗く厳粛であるべきこの儀式を多少皮肉りながらユーモラスに描いた点が秀逸。また“お葬式”の要領も丁寧に描かれており、葬式マニュアルとしても十分役に立つ内容となっている。本作は1984年の日本アカデミー賞で、作品賞ほか計5部門を受賞している。

劇場公開日 1984年11月17日



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2020-04-04

犬神家の一族(1976年版)

★★★(3.0)
w犬神家の一族
鑑賞No:00282
製作:1976年/日本/146分
監督:市川崑
出演:石坂浩二/島田陽子/高峰三枝子/あおい輝彦

旧家の名士犬神佐兵衛の遺言状が公開されるが、莫大な遺産の相続者は佐兵衛の恩師の孫娘である野々宮珠世と結婚した者と記されていた。佐兵衛の孫にあたる3人の男はそれぞれ珠世を我が物にしようと企むのだが、やがてそれは呪われた殺人事件へとなっていく。事件解決の依頼を受けた探偵・金田一耕助は捜査を開始するが・・・・。

2006年末になってまた再び「犬神家の一族」ブームとなったが、今を去ること約40年前に今よりもさらにすごい「横溝正史」ブームがあり、「犬神家の一族」ブームがあった。おりしも角川書店が映画に進出し、角川映画第一弾として製作されたのがこの「犬神家の一族」だった。金田一耕助はいわずと知れた石坂浩二。はまり役となった役である。(個人的にはTV版横溝ものの古谷一行のほうが好きだったが・・・) 推理を楽しむというよりは、おどろおどろしい犬神家の人間模様を見るといった方がふさわしい。横溝正史ブームの頃はよく横溝正史の小説を読んだものだった。「八つ墓村」「悪魔の手毬唄」「獄門島」「悪魔が来りて笛を吹く」・・・などきりがない。いつも犯人には納得しない点があったが、それを払拭させる物語の面白さはあった。

劇場公開日 1976年11月13日



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2020-04-03

いこか・もどろか

★★★(3.0)
いこかもどろか
鑑賞No:00281
製作:1988年/日本/105分
監督:生野慈朗
出演:明石家さんま/大竹しのぶ/清水紘治/阿藤快

暴力団の金を使い込んで窮地に立たされていた田口翔平は、ひったくりを行う。しかしその金を向井小夜子というOLに横取りされてしまう。小夜子はギャンブルで会社の金を使い込んでいたためだ。そこで2人はさらに金を得るため、強盗を計画する。これが暴力団や警察に追われるドタバタ劇の始まりだった・・・。

すでに「男女7人」シリーズで共演を果たし息もピッタリの2人だったが、この映画撮影終了後に結婚発表がされるほど、この映画での息の合い具合は最高潮だったのかもしれない。内容的にはドタバタ劇で決して品質的には高くないが、2人の持つキャラがよく活かされていて十分楽しめる。ジェットコースタームービーと評されたが、テンポいいストーリー展開もよかった。

劇場公開日 1988年8月27日

(予告編なし)

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2020-04-01

アンダー・ユア・ベッド

★★★+(3.5)
wアンダー・ユア・ベッド
鑑賞No:02963
製作:2019年/日本/98分
監督:安里麻里
出演:高良健吾/西川可奈子/安部賢一/三河悠冴

家でも学校でも誰からも必要とされることなく、存在自体を無視されていた男。誰からも名前すら覚えられることのないその男に「三井くん」と名前を呼んでくれた、たった1人女性がいた。学生時代の甘美な思い出から11年の時間が過ぎ、男は女性との再会を夢見るが、男の目の前に現れた彼女は別人のように変わってしまっていた。彼女に何が起こったのか。男の純粋な思いは暴走し、彼女の自宅に潜入。ベッドの下に潜み、息を殺して彼女の監視を始める・・・・。

「娼年」の松坂桃李の体当たり演技にも驚かされたが、本作の高良健吾の変態ストーカー役の体当たり演技も立派。本作に関する予備知識は全くなく、ポスターを見る限り、現代版江戸川乱歩風の作品を想像していたが、一言でいえば、妄想と不法侵入とDVの映画。何故バレないの?と不思議に思うほどの不法侵入シーンには終始ドキドキさせられ、DVシーンでは別の意味で肝を冷やした。ただ、妄想シーンも含め、分からないシーンも多々あった。たとえ11年たっているとはいえ、見た目さほど変わっていない三井くんを千尋は再会後に気づかなかったのか? 何故、千尋はDV夫の暴力に耐えているのか? そもそも夫のDV化の原因は? などなど。しかし、それなりに楽しめた。

劇場公開日 2019年7月19日



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2020-03-31

あしたのジョー2

★★★★(4.0)
wあしたのジョー2
鑑賞No:00280
製作:1981年/日本/110分
監督:出崎統
声の出演:あおい輝彦/藤岡重慶/檀ふみ/岡田眞澄

ライバル・力石徹の死から1年。丹下ジムに戻ってきた矢吹丈はボクサーとしてカムバックするが、力石との死闘が後遺症となって頭部へのパンチができなくなっていた。そんな丈の前に、彼の野生の闘争心を駆り立てるような新たなライバル、カーロス・リベラが現れる。カーロスとの死闘の末、後遺症から解放された丈はついにバンタム級世界チャンピオン、ホセ・メンドーサと戦うことに・・・。

名作アニメの映画版の続編。力石徹との死闘とともに、名勝負ともいえる「カーロス・リベラ戦」「ホセ・メンドーサ戦」を中心に描かれている。力石の死を乗り越え、新たなライバルのカーロスと対戦するも、そのカーロスも丈のパンチによってパンチドランカーとなり、ホセとの試合で廃人にされてしまう。また丈もパンチドランカーになっており、ホセとの試合で・・・、とボクシングというスポーツの厳しさ・過酷さをアニメの世界でも再現している。ラストシーンは伝説ともなった有名なシーンで何度見てもジーンとくる。ちなみに、あしたのジョーの主人公・矢吹丈のモデルは一時期お笑いタレントとしてTVなどに出ていた、たこ八郎という話がある。実際、たこ八郎は元ボクサーで、1962年に日本フライ級チャンピオンとなっている。左目の視力がほとんどなく、それを悟られないために、相手に打たせるだけ打たし、疲れたところで反撃するという戦法をとっており、それが矢吹丈のノーガード戦法のモデルになったといわれている。また、引退理由はパンチドランカーになったためであるが、それも矢吹丈に通じている。

劇場公開日 1981年7月18日



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2020-03-30

あしたのジョー

★★★★+(4.5)
wあしたのジョー
鑑賞No:00279
製作:1980年/日本/153分
監督:福田陽一郎
声の出演:あおい輝彦/細川俊之/藤岡重慶/檀ふみ

東京下町のドヤ街で丹下段平はふとしたことで知り合った矢吹丈のボクサーとしての資質を見抜く。しかし非行を重ねる丈は少年院に、さらには特等少年院送りにまでなる。そこで出会った男こそ、のちに宿命のライバルとなる力石徹だった・・・。

人気TVアニメを再編集して製作された映画。不良少年・矢吹丈とボクシングトレーナー・丹下段平との出会いから、宿命のライバル・力石徹との死闘までを描く。「巨人の星」と並んでスポ根アニメの名作中の名作といえる作品。アウトローな主役はまさにハングリーなスポーツの代表であるボクシングのイメージにピッタリ。喧嘩はするわ、少年院送りになるわ、言葉遣いも荒っぽく、礼儀なんてない一少年が、ボクシングという格好の目的を得、さらに宿命ともいえる最高のライバルをも得て、そのあふれんばかりの若き欲望をぶつけていく姿に思わず見ているほうものめりこんでいく。終盤はどちらかというと力石徹が主役のようにも見えるが、主役の丈を食わんばかりの存在感と男らしさは最高。両者の死闘もすざましいが、試合に至るまでの力石の命を賭けた減量も鬼気迫る。死闘を終えた後のシーンはまさに衝撃的。

劇場公開日 1980年3月8日

(予告編なし)

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2020-03-29

あげまん

★★★★(4.0)
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鑑賞No:00278
製作:1990年/日本/118分
監督:伊丹十三
出演:宮本信子/津川雅彦/大滝秀治/金田龍之介

捨て子だったナヨコは芸者の置き屋に預けられ、やがて僧侶の旦那を持つようになるが、その僧侶の位はどんどん高くなっていった。僧侶の死後、OLとなったナヨコはふとしたことからうだつのあがらない銀行員と知り合うが、その男もどんどん出世していった。ナヨコは、周囲の男の運を開いていく“あげまん”だったのだ・・・。

“あげまん”と呼ばれる上昇運をもたらすヒロインを中心に、彼女を取り巻く男たちの葛藤を描く。“あげまん”はもともとは色街で使われていた隠語らしいが、この映画で広く流行した。そういう意味でも伊丹映画はあまり知られていないが興味深い世界を我々に紹介し分かりやすく映画という形で紹介してくれている。本作も他の作品と違わず、いい構成・展開で楽しめた。宮本信子の18歳役には少々無理があったが、あげまん芸者を見事に演じていた。この映画のヒットからも、宮本信子自身があげまん女優ともいえるのではないか。

劇場公開日 1990年6月2日



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2020-03-28

悪魔の手毬唄

★★★★(4.0)
w悪魔の手毬唄
鑑賞No:00277
製作:1977年/日本/144分
監督:市川崑
出演:石坂浩二/岸恵子/北公次/永島暎子

鬼首村で起こった20年前の迷宮入り事件の解明に執念を燃やす磯川警部の依頼で金田一耕助がやってくる。同じ時、この村出身の人気歌手大空ゆかりが凱旋し村は盛り上がるが、その夜、村の二大勢力の一つ由良家の泰子が惨殺される。これを機に鬼首村では連続殺人が続くことになる・・・。

「犬神家の一族」に続く市川崑の金田一耕助シリーズ第2弾。横溝正史作品映画としては「犬神家の一族」と並ぶ傑作といえる。原作をわりと忠実に再現しており、また原作を読んでいなくてもわかりやすい構成になっている。また他の映画化された横溝作品に比べ残虐性が少ない分、ミステリー性やストーリー性が高くなっている。手毬唄通りに殺人が起こるというのは横溝正史らしい設定だが、時代背景とうまくマッチさせ、あまり違和感のないようにうまく仕立て上げられている。また数奇な運命を巡る話も、殺人事件の謎解きよりミステリー性があり、楽しめる。

劇場公開日 1977年4月2日



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2020-03-27

赤い帽子の女

★★(2.0)
w赤い帽子の女
鑑賞No:00276
製作:1982年/日本/104分
監督:神代辰巳
出演:永島敏行/クリスチーナ・ファン・アイク

インフレによる経済悪化が進行する1923年のドイツ。男は先輩・東野の誘いでミュンヘンにやってくる。この街は、外国の金があれば好き勝手なことができるということだった。男はそこで赤い帽子をかぶった女と出会い、その魅力の虜となってしまう。そしていつしか男は赤い帽子の女と関係を結び、奇妙な生活が始まることに・・・・。

本作は芥川龍之介の作品とも噂されている同名小説の映画化。文豪が書いた(らしい)作品という触れ込みだが、イマイチ良さはよく分からなかった。ただ、元はポルノ小説なので当然映像的にはポルノ映画のごとくだが、どこか奔放な赤い帽子の女に振り回され、愛欲に溺れ、そして捨てられる男の悲哀というか、惨めさを永島敏行がよく演じていた。

劇場公開日 1982年10月16日

(予告編なし)

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2020-03-26

あゝ野麦峠

★★★★(4.0)
wあゝ野麦峠
鑑賞No:00275
製作:1979年/日本/154分
監督:山本薩夫
出演:大竹しのぶ/原田美枝子/友里千賀子/古手川祐子

明治36年、飛騨から野麦峠を越えて信州諏訪に向う少女たちの集団があった。少女たちはわずかな契約金で女工として製糸工場で働くために連れてこられていたのだ。河合村のみね、はな、きく、ときもこの一行の中におり、新工として山安足立組で働くことになっていた・・・。

明治から昭和初期にかけて、長野県の製糸工場で低賃金と長時間労働を強いられた女工たちの悲惨な現実を描いた作品。「クワイエットルームにようこそ」や「黒い家」などで見せた大竹しのぶの、一種狂気じみた役柄とは180度違う、初々しい演技がまぶしくすら感じる作品でもある。また、原作の山本茂実が10数年かけて取材しただけあって、女工たちの悲惨な実情が見事に浮き彫りにされている。そんな悲惨な実情の中で、時には励ましあい、時には対立しながらも、それぞれ力強く、たくましく生きる女性のすごさには驚かされる。(近代日本の飛躍的進歩の裏には女性の力が大であったことを改めて感じさせられた)
それにしても、やはり悲しく哀れな彼女たちの青春には涙せずに入られない。

劇場公開日 1979年6月30日



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2020-01-28

アルキメデスの大戦

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02955
製作:2019年/日本/130分
監督:山崎貴
出演:菅田将暉/柄本佑/浜辺美波/舘ひろし

日本と欧米の対立が激化する昭和8年、日本帝国海軍上層部は巨大戦艦・大和の建造計画に大きな期待を寄せていたが、海軍少将・山本五十六はその計画に待ったをかけた。山本は代替案を提案するも、上層部は世界に誇示する大きさを誇る大和の建造を支持していた。山本は大和の建造にかかる莫大な費用を算出し、大和建造計画の裏に隠された不正を暴くべく、天才数学者・櫂直を海軍に招き入れる。数学的能力、そして持ち前の度胸を活かし、大和の試算を行っていく櫂の前に帝国海軍の大きな壁が立ちはだかる・・・。

実話に基づく作品かと思わせるような内容だったが、実際はフィクション作品。しかし、実在の人物も一部登場し、史実を参考にした箇所も随所に見られ、虚実交えた内容になっている。戦争をテーマにした作品だが、戦争シーンは冒頭の戦艦大和の撃沈シーンだけで、ストーリーは戦艦建造費の不正を暴くというもの。戦争を論ずる視点としては目新しく面白い。ただ、再見積のための資料は一切提供されず、期限もたった2週間(途中で期限はさらに繰り上がる)という絶望的な状況の中で、前向きに取り組む主人公の姿勢は見上げたもので、自身の生き方に対する参考にもなった。見積のための計算式を構築し、不正を暴いて万々歳と思ったが、実は敵も味方も曲者といった軍人特有の思考には唯々恐ろしい。むしろ、直接の敵キャラだった田中泯演じる平山忠通の方がはるかに共感を得た。

劇場公開日 2019年7月26日



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2019-12-02

居眠り磐音

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02943
製作:2019年/日本/121分
監督:本木克英
出演:松坂桃李/木村文乃/芳根京子/柄本佑

3年間の江戸勤番を終えた坂崎磐音は幼なじみの小林琴平、河井慎之輔とともに九州・豊後関前藩に戻った。琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、磐音もまた、琴平と舞の妹である奈緒との祝言を控えていた。しかし、妻の舞が不貞を犯したという噂を耳にした慎之輔が舞を斬ってしまい、それに激高した琴平が慎之輔に噂を吹き込んだ人物と慎之助本人をも斬るという事態に発展。磐音は罰せられた琴平を討ち取るよう命じられてしまう。2人の友を1日にして失う悲劇に見舞われた磐音は、許婚の小林奈緒を残したまま関前を後にし、たどり着いた江戸の長屋で浪人に身をやつすこととなる。昼は鰻割きとして働き、夜は両替商・今津屋で用心棒稼業を始めた磐音だったが・・・・。

佐伯泰英の人気時代劇小説「居眠り磐音 決定版」シリーズの映画化。最近、「不能犯」や「孤狼の血」「娼年」などでこれまでのイメージを大胆に変えてしまった演技を見せた松坂桃李。演技の幅の大きさを見せつけ、次はどんな役にチャレンジにするのかと期待していたところ、これまた意外にも本来の(個人的に思い込んでいる)イメージに近いというか、イメージそのものの役柄を好演していた。脇を固める俳優陣は豪華で勿体ない使い方をされている人もいた中、坂崎磐音役は松坂桃李の代表的なキャラクターになりそう。

劇場公開日 2019年5月17日



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2019-12-01

うそつきパラドクス

★★★(3.0)
wうそつきパラドクス
鑑賞No:02942
製作:2013年/日本/83分
監督:吉田浩太
出演:本山なみ/真山明大/戸田れい/青野未来

草食系男子の会社員・八日堂俊介は、少しぼんやりした癒し系の同期・栖佑日菜子に入社当時から思いを寄せていた。栖佑には遠距離恋愛中の恋人がいたが、それを承知の上で八日堂は「彼氏の代用品の恋人にしてほしい」と申し入れる。2人はそれぞれが抱える寂しさを埋めるためだけに、嘘の恋人関係をスタートさせるが、次第にその関係がエスカレートしていき・・・・。

きづきあきら、サトウナンキ原作の同名コミックの実写映画化。恋愛マンガが原作ということであまり期待せずに観たが、意外と見入ってしまった。嘘でも代用品でもよいので寂しさを埋めるために始まった見せかけの恋人関係。だが、二人の関係はどんどんエスカレートし、本気になっていく。私は男(俊介)の味方である。嘘の恋人関係とはいえ、元々俊介は本気で日菜子が好きだったのだ。当然と言えば当然のエスカレートである。俊介は何も悪くないと思う。悪いのは日菜子の方だ。嘘の恋人関係という口実で日菜子は二股をかけているのだ。俊介の望んだこととはいえ、やはり俊介に対しても失礼だし、何よりも存在はしているが画面に一度も姿を見せなかった日菜子の彼氏に対しては裏切り行為である(結婚していないので不倫とは言えない)。そんな悪女ともいえる日菜子だが、画面上ではなぜか憎めない存在である。そんな癒やし系の日菜子を、演技は下手だが、下手とは思わせない不思議な雰囲気を醸し出して演じていた本山まみ。彼女に私も見入っていたのかもしれない。

劇場公開日 2013年9月7日



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2019-11-23

うちの執事が言うことには

★★★(3.0)
wうちの執事が言うことには
鑑賞No:02941
製作:2019年/日本/103分
監督:久万真路
出演:永瀬廉/清原翔/神宮寺勇太/優希美青

社交界の名門として名高い烏丸家第27代当主・烏丸花穎が留学先の英国から帰国した。しかし、彼を迎えたのは、花穎が絶大な信頼を寄せる老執事・鳳ではなく、まったく見ず知らずの仏頂面の青年・衣更月だった。突如行方をくらました花穎の父・真一郎が残した命令によって、花穎は不本意ながら衣更月と主従関係を結ぶ羽目になってしまう。新たに執事として仕える衣更月との微妙な空気が流れる中、花穎に上流階級の陰謀が降りかかる・・・・。

高里椎奈の人気小説シリーズの映画化。タイトルから勝手に想像して、昔観た「謎解きはディナーのあとで」の続編かと思って観たが、出だしから違っていた。そもそも若くはない私にとって、メインの若手出演者は全く知らない俳優ばかりで、わずかに脇を固める奥田瑛二、吹越満、原日出子といった数名の熟年俳優が何とかわかる程度。主人公の烏丸花穎を演じる永瀬廉や執事役の清原翔、赤目役の神宮寺勇太などみんな初めて見る俳優ばかりだった。鑑賞後、永瀬廉と神宮寺勇太は人気アイドルグループ「King & Prince」だと知ったが、このグループの名前すら知らない始末だった。よって、最初からあまり期待せずに観たのが良かったのかもしれない。まだ経験が少ないのか、皆演技もイマイチだが、この若き当主と執事の着いたり離れたりの関係が結構面白い。ただ、理解もし難い。そもそも執事という制度というか、そんな家柄に生まれていないので、この尽くし方の異常さが理解できないし、そもそも小説も読んでいないせいか、映画ではそもそもの烏丸家の凄さがよく伝わってこない。
内容は一応勘違いした謎解きだが、すぐ犯人が分かる程度のミステリーレベル。

劇場公開日 2019年5月17日



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2019-06-09

億男

★★★+(3.5)
w億男
鑑賞No:02923
製作:2018年/日本/116分
監督:大友啓史
出演:佐藤健/高橋一生/黒木華/池田エライザ

3000万円の借金を残して失踪した兄に代わり、借金返済に追われる一男。借金苦の日常に愛想を尽かした妻は娘とともに家を出てしまった。そんな不幸続きの一男に宝くじ3億円当選という幸運が舞い込む。この大金で借金返済、家族の修復と、一発逆転を夢想するが、ネットで悲惨な人生を送る高額当選者の記事ばかりが飛び込んでくる。不安になった一男は、起業して億万長者となった大学時代の親友・九十九にアドバイスをもらうため、九十九を訪ねるが、酔いつぶれて目が覚めると、九十九は3億円とともに姿を消していた・・・・。

思わぬことから大金を手に入れるが、騙されて奪われたその大金を追ってドタバタの追跡劇が繰り広げられる・・・・。そんなありきたりなストーリー展開だが、数々の意外性で楽しませてくれるエンターテイメント映画と思い込んで観始めたが、予想とは全く違う展開に驚き。
奇しくも大金を手にした主人公が、その使い道に思い悩んだとき、同様にかつて若くして大金を掴んだ親友にその答えを求めて10年ぶりに会いに行く。しかし、その親友に裏切られ、大金は持ち去られてしまう。主人公は親友と一緒に大金を掴んだ仲間たちを訪ね、失踪した親友の行方を追うが、そこで意外な現実を知ることになる。大金を掴んだことによって、良くも悪くも人は人生を狂わされといった現実をいくつかもパターンで知らしめると共に、それを回避する方法に気付かされるといった教訓的な映画でもあった。親友とはいえ、大金には誰しも目がくらむといった後味の悪いラストも最初は予想したが、気持ちいいラストで良かった。主人公が親友の行方を追って尋ねる仲間3人を演じる沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也のいずれも存在感を示す演技に注目。

劇場公開日 2018年10月19日



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2019-01-14

あしたのジョー (2011年版)

★★★(3.0)
wあしたのジョー(2011年)
鑑賞No:02131
製作:2011年/日本/131分
監督:曽利文彦
出演:山下智久/香川照之/伊勢谷友介/香里奈

東京の下町で、矢吹丈は元ボクサーの丹下段平にボクサーとしてのセンスを見出される。しかし、問題を起こしたジョーは少年院に収監される。そこで、プロボクサー・力石徹と運命の出会いを果たしたジョー。やがて少年院を出た二人は、ボクサーとしてそれぞれ登りつめていくが、力石は世界戦を前にジョーとの決着を望む。しかし、ウエイト差が対決の障害となっていたため、力石は過酷な減量をはかり、ついに2人は宿命の対決に挑む・・・・。

言わずと知れた日本漫画史上の傑作であり、ボクシング漫画の金字塔といえる「あしたのジョー」の実写版。アニメ版同様、宿命のライバル・力石徹との対決を軸に描かれている。原作本もTVアニメも全て見切っている者にとってはたった2時間の映画では物足らなさが残るだけだが、映画としいて描くにはこれが限界か!? どうしても最初はアニメとの違和感は感じぜらるは得なかったが、それでも観ていると、山下智久の矢吹丈、伊勢谷友介の力石徹のキャスティングはなかなか良かった。また、彼らのこの映画に賭けた肉体改造も見もの。そして彼らにも増してはまっていたのが香川照之の丹下段平。もはや本人のイメージは完全に消し去って、丹下段平になりきっている俳優魂には脱帽。ストップモーションを多用しているのは一見効果的でもあったが、ややスピード感を失っていてその点は残念。

劇場公開日 2011年2月11日



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2019-01-12

相棒 劇場版II 警視庁占拠!特命係の一番長い夜

★★★(3.0)
w相棒 劇場版II 警視庁占拠!特命係の一番長い夜
鑑賞No:02130
製作:2010年/日本/119分
監督:和泉聖治
出演:水谷豊/及川光博/小西真奈美/小澤征悦

警視庁本部内で、警視総監はじめ各部の部長ら幹部12名を人質にした籠城事件が起こる。犯人は1人だったが動機は不明で要求もないまま、時間だけが過ぎていった。やがて特殊捜査班と機動隊員が強行突入し、犯人は射殺され、人質は全員無事保護される。事件は一件落着するが、なぜ犯人は籠城したか解明されないまま、事件は闇に葬られようとしていた。疑問を持った杉下右京と神戸尊は独自の調査を始めるが・・・・。

籠城事件そのものがストーリーの中心と思って観始めましたが、籠城事件そのものは意外とあっさり解決してしまい、ストーリーは籠城事件を起こした犯人の動機である、7年前のテロ事件の真相追求となってくる。テロ事件を闇に葬ったとされるのは警察上層部ということで一見、スケールが大きそうだが、傍から見ていると警察内部の権力抗争も含めた内輪もめのようで、実際の政界と同様、映画的な面白さやスケールの大きさは感じられなかった。ラストは確かに衝撃的だったが、ある意味、「相棒」の重要なキャストだけにあれでよかったのだろうか・・・?

劇場公開日 2010年12月23日



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2018-05-03

亜人

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02893
製作:2017年/日本/109分
監督:本広克行
出演:佐藤健/玉山鉄二/城田優/千葉雄大

2017年、東京。研修医の永井圭は、交通事故で死亡した直後に生き返ったのをきっかけに、絶対に死なない新人類「亜人」であることが発覚する。亜人研究施設に監禁されて非人道的な実験のモルモットにされた圭は、同じく亜人の男・佐藤によって救われるが、佐藤は国家転覆を狙い大量虐殺を繰り返すテロリストだった。同じ亜人として佐藤の思想に共感できない圭は、亜人と人類の壮絶な戦いに身を投じていく・・・。

ストーリーは単純で分かりやすく、また、特に亜人同士の闘いはスピード感があって見ごたえある。しかし、どちらも不死身なのでエンドレスな戦いとなり、決着がつくの?と心配になるほど。だが、オチはあった。殺さずに眠らせればいいのだ。となると、SATも全滅するような戦い方ではなく、もっと頭を使った色んな作戦があるだろうにと思わずにいられなかった。主演の佐藤健は、「るろうに剣心」を思わせるようなキャラと殺陣を披露していたが、本作の最高のキャラは綾野剛演じる佐藤。冷酷な亜人を、却ってユニークなキャラで演じることで恐怖感を倍増している。無敵・不死身と思わせた佐藤も最後はあっけない。どこか、「ターミネーター2」と被る気がしないではなかったが・・・。

劇場公開日 2017年9月30日



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2018-04-28

アウトレイジ 最終章

★★★★(4.0)
wアウトレイジ最終章
鑑賞No:02891
製作:2017年/日本/104分
監督:北野武
出演:ビートたけし/西田敏行/大森南朋/ピエール瀧

関東最大の暴力団組織・山王会と関西の雄・花菱会との抗争後、韓国に渡った大友は日本と韓国を牛耳るフィクサー、張会長のもとにいた。花菱会幹部の花田は取引のためやって来た韓国でトラブルを起こして張会長の手下を殺してしまい、張グループと花菱は緊張状態へと突入する。激怒した大友は日本に戻り、過去を清算する好期をうかがっていた。その頃、花菱会ではトップの座をめぐる幹部たちの暴走がはじまっていた・・・。

北野武監督・主演のバイオレンス映画「アウトレイジ」シリーズの最終作。前作から続投されているキャストに加え、大森南朋、ピエール瀧、岸部一徳、大杉漣などが新たに参加しているが、スケールアップ感は感じられない。ただし、予測のつかない殺戮劇に見逃せない緊張感が最後まで持続する104分だ。ストーリーは非常にわかりやすいが、シリーズを最初から見ていないと、イマイチ人間関係や対立関係が分かりにくい。主演のビートたけし演じる大友は、控えめな出演時間ながら、おいしいところは持っていくいい役どころ。特に強調的にスポットが当たる人物はいなくて、ある意味それぞれの出演者が均等に出番があるようで、皆インパクトの残る演技をしているような意気込みが感じられた。だが、特にこの手の映画には欠かせないバイプレイヤーの大杉漣さんが2018年2月に急逝したのは残念。

劇場公開日 2017年10月7日



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2018-03-06

L change the WorLd

★★★+(3.5)
wL change the WorLd
鑑賞No:01575
製作:2008年/日本/128分
監督:中田秀夫
出演:松山ケンイチ/工藤夕貴/福田麻由子/平泉成

キラ事件でパートナーのワタリを失ったLのもとに、未知のウィルスのために消滅したタイの村でただ一人生き残った少年がワタリへのメッセージを持って送られてくる。一方、ウィルス学の権威である二階堂博士が、助手の九條と過激派組織ブルーシップによって殺される。その現場を目の当たりに見ていた娘の真希は、亡き父から生前託されていたものを持ってLのところに飛び込んでくることに・・・・。

「デスノート」でキラと熾烈な対決を繰り広げた名探偵Lを主人公にしたスピンオフ作品。「デスノート」で見せたキラとのクールで無表情ながら見事な頭脳戦・心理戦が注目され、そしてスピンオフの製作となったはず。であれば、「デスノート」でのよさがあまり活かされていなかったように感じた。無表情なLが、子供の扱いに戸惑ったり、屋上のランチで手を合わせたりといった小ネタ的なLの別の一面を見せる程度であれば問題ないが、Lらしからぬアクションシーンが出てくる分、ストーリー的には「デスノート」に比べ緻密さに欠け、大雑把な感じが否めなかった。また、「デスノート」は完全に非現実的な話なので割り切って観れたが、こちらは中途半端にリアリティがあるため、その気で観ると結構ツッコミどころ満載でした。あまり「デスノート」を意識してみない方がよい作品。

劇場公開日 2008年2月9日



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2018-03-02

ALWAYS 三丁目の夕日

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:01294
製作:2005年/日本/133分
監督:山崎貴
主演:吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希

昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子がやってきた。しかし、都会の大会社への就職を夢見ていた六子だったが、小さな町工場にがっかりしてしまう。そんな鈴木オートの向かいで駄菓子屋をする茶川は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々だった。そんなある日、茶川は思いを寄せる飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、身寄りのない少年、淳之介を預かることに・・・。

昭和30年代の東京を舞台にした人情ドラマ。こだわりのセットとVFX技術を駆使して昭和30年代を再現しており、幼少の頃を想い出した。吉岡演じる竜之介のもとに同居することになった淳之介との別れ、そして再び茶川家に戻ってくるシーンは思わず涙を誘う。ラストシーンでの夕日に映える東京タワーはあまりにも美しすぎる。鈴木オートの社長夫婦を演じた堤真一と薬師丸ひろ子もいい演技だった。昭和ノスタルジーに浸れる感動のドラマ。

劇場公開日 2005年11月5日



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2018-02-25

ALWAYS 続・三丁目の夕日

★★★★+(4.5)
wALWAYS 続・三丁目の夕日
鑑賞No:01557
製作:2007年/日本/146分
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希

昭和34年春。鈴木オートで、事業に失敗した親戚の娘・美加を預かることになった。しかしお嬢様育ちの美加は庶民生活に馴染めず、鈴木オートの一人息子・一平とは喧嘩ばかりしていた。一方、再び淳之介を引き取りに、実の父・川渕が茶川の元にやってくる。淳之介を渡したくない茶川は、淳之介に人並みの生活をさせてやることを証明するため、再び芥川賞に挑戦する・・・。

大ヒット作「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編。前作のように思いっきり泣けるシーンはなかったが、やはりラストは感動的。また、前作のような鈴木(堤)と茶川(吉岡)の派手な喧嘩シーンなどはあまりなく、全体的におとなしくなった感があるし、ご近所さんとはいいながらどこかシビアな一面があった3丁目の住人たちも、今回は茶川の芥川賞受賞に向けて一致団結するあたり、ちょっときれい過ぎる展開ではあった。鈴木の同窓会、鈴木の妻トモエの元恋人とのロマンスなどのミニエピソードはあったものの、メインは茶川の芥川賞挑戦に関わるストーリーで、これに淳之介を引き取る話や、堀北真希演じる六子の田舎の同級生や小雪演じるヒロミなどが絡まりながら進んでいく。結末がある程度読めていたので新鮮さには欠けたが、十分昭和30年代を満喫できる映画となっている。それにしても最近の昭和ノスタルジー・ブームと、最新のCG技術によって、今となっては映像化が難しいと思われた“昭和”がまだまだ再現されそうだ。

劇場公開日 2007年11月3日



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2018-02-23

おと・な・り

★★★(3.0)
wおと・な・り
鑑賞No:01862
製作:2009年/日本/119分
監督:熊澤尚人
出演:岡田准一/麻生久美子/谷村美月/岡田義徳

カメラマンとして忙しい日々を送る聡と、フラワーデザイナーを目指しながら花屋でバイトしている七緒は同じアパートの隣同士で暮らす30歳。二人とも恋人はおらず、二人は一度も顔を合わせたことがなかったが、互いの部屋から聞こえてくる生活音を耳にすることで次第に心を通わせていく・・・・。

自分も都会でアパートの一人暮らしをしていた時期があり、隣にはやはり一度も顔を合わせたことがない女性が住んでいたことから、何か他人事ではない一種共感を持って観てしまった。ただ、中盤までは互いの独立したストーリーが目立ち、係わり合いが少なかったのがちょっと肩透かしだった半面、後半の意外な二人の関係に「えっ!」との思いが強かった作品。自分と二重写しで観ていたため、自分には経験できなかった、見ず知らずのお隣同士のラブストーリーへの発展への期待に少し反していたのが残念だった。それにしてもあれだけ隣の部屋の生活音が聞こえるアパートではおちおち生活できませんね。

劇場公開日 2009年5月16日



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2018-02-09

アヒルと鴨のコインロッカー

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:01483
製作:2007年/日本/110分
監督:中村義洋
出演:濱田岳/瑛太/松田龍平/大塚寧々

仙台の大学に入学し、一人暮らしを始めた椎名は、アパートの隣に住む河崎と知り合い、本屋襲撃を誘われる。同じアパートに住むブータン人留学生のために「広辞苑」をプレゼントするという。椎名は戸惑いながらも河崎の手伝いとして本屋を襲撃することに・・・・。

予告編だけを観て鑑賞に入ったが、予告編のイメージからはオチャラケ映画かと思っていた。確かに前半は軽いタッチでコミカルにストーリーが展開していく。コミカルだが、一応強盗事件らしいので笑ってもいられない。どう展開して、オチはどうなるのか・・・? と思いながら観ていると、後半様相が一変する。そして今までの話も謎も一つ一つ丁寧に解かれていく。見事なストーリーと感じ入った。と同時に笑い話ではない、切ないストーリーに思わず涙してしまう。椎名を演じた濱田岳、河崎を演じた瑛太の演技もよかったが、後半、存在感のある演技で、在りし日の松田優作を思い出させる松田龍平もとてもよかった。

劇場公開日 2007年6月23日



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2018-02-04

アンダルシア 女神の報復

★★★+(3.5)
wアンダルシア 女神の報復
鑑賞No:02210
製作:2011年/日本/125分
監督:西谷弘
出演:織田裕二/黒木メイサ/伊藤英明/戸田恵梨香

スペイン北部にある小国・アンドラのホテルで日本人投資家の川島が遺体で発見される。川島は日本の警視総監の息子という事で、国際会議の準備でパリにいた外交官・黒田康作は調査に飛んだ。事件の捜査は、インターポールの捜査官・神足誠が担当していたが、黒田は事件の第一発見者のビクトル銀行行員・新藤結花をスペイン・バルセロナの領事館に保護しようとする。しかし、何者かに襲われ・・・。

よく分からなかった「アマルフィ 女神の報酬」よりは内容は分かりやすかったが、前作同様、アンダルシアあるいはそもそも外国である必要があるのか? 主人公が外交官という設定なので仕方ないかもしれないが、大勢外人がうろちょろするものの、物語の中心は織田裕二、黒木メイサ、伊藤英明の3人で成り立っており、場所なんかどこでもいいって感じ。織田裕二が撃たれて死ぬ?シーンもすぐ見せかけとわかる意外性のなさだし、そもそもバックに国際テロ組織の影が見え隠れするが、テロ組織という名ばかりであまり緊張感や恐怖は伝わりにくかった。

劇場公開日 2011年6月25日



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2017-12-18

あゝ、荒野 後篇

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02879
製作:2017年/日本/147分
監督:岸善幸
出演:菅田将暉/ヤン・イクチュン/木下あかり

ボクシングのプロデビュー戦を終え、トレーニングに励む毎日を送る新次とバリカン。宿敵である裕二との対戦に闘志を燃やす新次は、自分の父親の死にまつわるバリカンとの宿命を知ってしまう。一方、バリカンは図書館で出会った京子に初めての恋をするが、彼の孤独が満たされることはない。やがてバリカンは自身の殻を打ち破るべく、兄弟のように過ごしてきた新次との日常を捨てることを決意。戦うことでしか繋がることのできない2人の死闘の日々がはじまる・・・・。

前編の流れから宿敵の裕二との対戦がクライマックスとして描かれているのかと思いきや、後編のクライマックスは何と同じジムで一緒にトレーニングしてきた仲良しのバリカンとの対決だったとは驚かされた。そして、バリカン戦の結末はまさに衝撃的。ボクシング漫画として金字塔ともいえる我々世代の名作「あしたのジョー」を彷彿させる内容で、真剣勝負で拳を交える2人には、宿命とはいえ、何とも言えない悲しさ、侘しさが感じられるとともに、美しい戦いだった。ただ、結末は、「こうでなければならなかったのか・」と思えるほど、暗く寂しい気持ちにさせられたのは辛かった。

劇場公開日 2017年10月21日



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2017-12-17

SP 革命篇

★★★(3.0)
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鑑賞No:02140
製作:2011年/日本・128分
監督:波多野貴文
出演:岡田准一/香川照之/真木よう子/堤真一

官房長官を狙ったテロ事件から2か月。井上ら第4係のSPたちは、麻田内閣不信任案の採決が行われる国会議事堂での警備に就く。井上は上司の尾形に対する不信感を募らせながらも、尾形の指令で警備をしていたが、謎のテロリストグループが国会議事堂内にまんまと侵入し、やがて尾形を先頭に衆議院本会議場に乱入し占拠する・・・・・。

前作「SP 野望篇」の完結編に当たる本作。前作でさんざん「革命篇」への期待を膨らます展開だったために満を持してレンタルし視聴したが、期待が大きかっただけに裏切られた感は大きかった。革命、革命と前作から連呼していたが、国会占拠まではスリリングな展開とどうなるかという期待感で膨らんだ気持ちも、占拠後の議員糾弾に終始する展開は映画的にはいかがなものだろうか?タイトルの「SP」からすると「革命篇」はその本来の姿を大きく逸脱し、もはや「SP」ではない感すらあった(「野望篇」の方がよっぽど「SP」らしい)。終わり方も何か謎めいた感じがあり、続編がありそうな雰囲気も残しつつ終わるところも消化不良感の残るものとなった。

劇場公開日 2011年3月12日



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2017-12-11

あゝ、荒野 前篇

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02878
製作:2017年/日本/157分
監督:岸善幸
出演:菅田将暉/ヤン・イクチュン/木下あかり

2021年の新宿。かつて親に捨てられた新次は、兄貴分の劉輝を半身不随にした元仲間・裕二への復讐を誓っていた。ある日彼は、街でティッシュ配りをしていた吃音で赤面対人恐怖症の「バリカン」こと健二と一緒に、「片目」こと堀口からボクシングジムへ誘われる。新次は復讐を果たすため、バリカンは内気な自分を変えるため、それぞれの思いを胸にトレーニングに励む2人。徐々に名を挙げていく新次に対し、バリカンは特別な感情を抱くようになっていく。そんな中、新次はついに裕二との戦いに臨むことになり・・・・。

寺山修司が遺した唯一の長編小説「あゝ、荒野」を実写映画化した2部作の前編。前編だけで157分、後編の147分を入れると全編で304分(5時間4分)という超長尺の作品。そのため、中だるみしないのかと懸念して観ていたが、飽きさせないストーリー展開で、中だるみはなかった。ただ、複数のストーリーが並行し、途中、ぶつ切りのようにストーリーが切り替わっていくのに多少戸惑い、ストーリー全体の分かりにくさは感じられた。なお、ストーリーが進むにつれ、並行していたストーリーがつながり始めると面白さも倍増していく。主演の菅田将暉は今、TV・映画に引っ張りだこの超売れっ子俳優だが、そのワケが納得できる本作での演技でもある。そこには演技の上手さと言うか、主人公に成り切るため、作品ごとにキャラやイメージが明らかに異なるのは凄い。さらに本作では大胆な濡れ場も演じており、挑戦姿勢が半端ではないように思われた。ボクシング映画としては定番的なストーリではあるが、後編の予告編を見ると、復讐相手との対決だけではなく、最後は唯一の仲間のボクサーであるバリカンと対決するようで、後半も見どころが多く楽しみ。

劇場公開日 2017年10月7日



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2017-12-07

大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇

★★★(3.0)
w大木家のたのしい旅行_新婚地獄篇
鑑賞No:02177
製作:2011年/日本/121分
監督:本田隆一
出演:竹野内豊/水川あさみ/荒川良々/樹木希林

大木信義と咲は、長い同棲生活の末になし崩し的に結婚した新婚カップル。そのため、新婚なのにすでに倦怠期を迎えていた二人は、怪しげな占い師に地獄に行くように告げられる。興味にかられた二人は一泊二日の地獄ツアーに申し込むことに。支度を整えた二人は、集合場所の屋上にやってくると、そこには小さなバスタブがあり、ここが地獄の入口だと言われ・・・・。

地獄旅行と聞いて、まず思い浮かぶのが、閻魔様がいて、針の山や亡者がさまよう、苦しみと絶望の世界、を想像し、映像化しても何かおどろおどろしい暗く不気味なイメージで心して観なくては・・・と思ったが、なんとやもはや、この夫婦の脳天気さはどうであろう。いとも簡単に地獄行きを決め、地獄の入口であるあの汚いバスタブにも多少躊躇するものの、飛び込むなんて・・・。 でもその陽気さと、最初の想像とは違う地獄の様子に少し安堵し、逆に先の読めない展開にワクワクしながら観ることができた。ばかばかしい内容ではあるが、暇つぶしにはいい映画。

劇場公開日 2011年5月14日



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2017-11-19

ウホッホ探険隊

★★(2.0)
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鑑賞No:02086
製作:1986年/日本/105分
監督:根岸吉太郎
出演:十朱幸代/田中邦衛/村上雅俊/本山真二

インタビュアーの仕事をしている榎本登起子は中学生と小学生のふたりの息子と暮らしていた。夫の和也は食品会社の研究所員で、今は単身赴任で地方の研究所に行っていた。ある日、和也が久しぶりに我が家に戻ってきて家族水入らずの時間を過ごすが、登紀子と二人きりになると突然、単身赴任先に女がいることを告白し、一度会って欲しいと言ってきた・・・・。

ちょっと大人びたというか、何かよそよそしさを感じるこの家庭の不自然な会話に最後まで違和感を感じていたが、これも単身赴任という、一緒に住むべき家族にとって不自然で大きな生活環境の変化を敢えて強調するための演出だったのか・・・?個人的には私も単身赴任の身だったので共感するシーンがあるかと思いながら観ていたが、さほど共感するシーンもなく、何を描きたかったのかがイマイチわからなかった。ただ、印象に残るセリフは思いのほか多かったように思う。
たとえば、酔った愛人を夫婦二人で運ぶシーン。
「この人、重いわね」
「え、そんなことないよ」
この何気ない会話の中に、夫の愛人に対する嫌味と、夫の愛人をかばう姿がリアルに伝わってくる。セリフを楽しむ映画かもしれません。

劇場公開日 1986年10月18日

(予告編なし)

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2017-11-15

男はつらいよ 純情篇

★★★(3.0)
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鑑賞No:02094
製作:1971年/日本/88分
監督:山田洋次
出演:渥美清/倍賞千恵子/若尾文子/森繁久彌

「男はつらいよ」シリーズの第6作目。
長崎港で赤ん坊連れの女・絹代と知り合った寅次郎は、宿代がない彼女と旅館の部屋をシェアし、翌日、彼女を家まで送り届ける。そこで絹代と父親千造の愛情あるやりとりに、寅次郎は故郷柴又が恋しくなり帰郷することに。その頃柴又のとら屋では、おばちゃんの遠い親戚で和服の似合う美しい女性夕子が事情あってとら屋に住み込んで店を手伝っていた・・・。

マドンナに若尾文子を迎えての作品。もちろん、若尾文子は美しいし、マドンナとしての風格も申し分ないが、ストーリーとしてはいたって平凡で、可も不可もなし。それよりは前半冒頭に登場した絹代演じる宮本信子を中心としたエピソードの方が話としては魅力的でちょっともったいない気がした。父親役で森繁久彌も出演していたのに・・・。寅次郎のいつもの恋話に加え、義弟・博がタコ社長の会社から独立しようとする話もあって、シリーズとしても中味の濃い作品となっている。

劇場公開日 1971年1月15日



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2017-11-14

アフロ田中

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02240
製作:2012年/日本/114分
監督:松居大悟
出演:松田翔太/佐々木希/堤下敦/田中圭

幼い頃、髪型のせいでいじめられた田中は、自らアフロヘアに変身し、以来ずっとアフロヘアで通してきた。高校をノリで退学して家を追い出された田中は、1人暮らしを始めるが、何もしないでふらふら生きて、気が付けば24歳になっていた。ある日、高校時代の友達・井上の結婚が知らされる。「結婚式には彼女同伴で出席しよう」という約束を思い出し、焦る田中。そんな時、隣の部屋に超美人が引っ越して来て・・・・。

「ライアーゲーム」での松田翔太とは一転したコミカルなキャラクターを好演し、演技の幅は広げていたものの、ぎこちなさが目立った。キャラクターの最大の特徴でタイトルにもなっている“アフロ”だが、最後までアフロであることがストーリーを広げていくこともなく、アフロである意味がちょっと疑問の作品だった。ストーリーはバカバカしいほど単純で分かりやすいが、ラストは期待通りの展開ではなく少しもやもや感が残る。下ネタ連発の作品のため、観ていて低俗感は否めなかった。

劇場公開日 2012年2月18日



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2017-11-10

居酒屋ゆうれい

★★★★(4.0)
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鑑賞No:00853
製作:1994年/日本/112分
監督:渡邊孝好
出演:萩原健一/山口智子/室井滋/三宅裕司

居酒屋の主人・荘太郎は妻・しず子が息を引き取る前に、絶対再婚はしないと約束する。しかし、ず子の死後、兄の勧めで見合いした里子と結婚してしまう。そんな荘太郎と里子の前に、しず子が幽霊となって現れ、約束を破ったことを荘太郎に問い詰めるのだった。以後、しず子は毎晩のように2人の前に現れ、奇妙な三角関係が生まれる・・・・。

山本昌代の同名小説を映画化したラブ・コメディ。軽いタッチながら、なかなか楽しめる映画。タイトルに「ゆうれい」とあるが、こわいシーンは出てこない。コメディホラーというジャンルにも該当せず、よってドタバタもほとんどない。冒頭ラブ・コメディと紹介したが、全編通じて感じられるのは下町情緒で、むしろ人情劇と言う方がふさわしいか? それを示すかのごとく、主役3人の奇妙な三角関係だけでなく、橋爪功演じる親娘関係や、三宅裕司が絡む家族の話は人情劇お決まりのエピソードである。山口智子のチラリズム全開のお宝映像も目が離せない作品。

劇場公開日 1994年10月29日

(予告編なし)

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2017-11-01

悪徳の栄え

★+(1.5)
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鑑賞No:0116
製作:1988年/日本/96分
監督:実相寺昭雄
出演:李星蘭/清水紘治/牧野公昭/石橋蓮司

戦争の影がひたひたと忍び寄る昭和10年の東京。不知火侯爵の晩餐には夜な夜な女伯爵、裁判長、金貸しが集まり、おのれが犯した悪徳の自慢話に花を咲かせていた。不知火邸内には劇場がしつらえてあり、そこで侯爵は妻と男にサドの『悪徳の栄え』を演じさせ、賓客たちに彼らの性交を覗かせるのであった。だが、男と妻の絆は次第に真正のものとなってゆき、侯爵はジェラシーを募らせてゆく・・・・。

翻訳出版された書物がわいせつ文書として裁判にまでなったマルキ・ド・サド原作の「悪徳の栄え」を映画化した作品。そのため、作品全体に淫靡な雰囲気が漂う作品となっている。冒頭からわいせつである。主人公・不知火侯爵のお屋敷で開かれているアブノーマルな晩餐会には、大審院の裁判長、財閥会長、女伯爵といったハイソなメンバーばかり。美食を頬張り裸エプロンの女奴隷を弄ぶ。ストーリー展開なんてどうでもいいと言わんばかりの内容。この手の映画が好きな人にはたまらない映画かも!?

劇場公開日 1988年8月27日

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2017-10-20

アナザヘヴン

★★★(3.0)
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鑑賞No:01121
製作:2000年/日本/131分
監督:飯田譲治
出演:江口洋介/市川実和子/原田芳雄/柏原崇

満月から7日後の夜、アパートから男の死体が発見される。被害者は首を叩き折られ、頭からは脳みそがなくなっていた。部屋に充満するシチューの匂いに気付いた刑事・早瀬がとっさに鍋の蓋を開けると、そこには……! 検死の結果 、犯人は握力150キロ以上の大男と報告されたが、現場から見つかったのは女のものと思われる小さな指紋だった。混乱する捜査本部。ほどなく、同じように脳みそを抜き取られ料理された殺人が次々と発生する・・・・。

冒頭からグロテスクな手口の犯罪が映し出され、何とも観る気が失せる感じの作品。ただ、全体を通してみると、ホラーサスペンス映画としては面白い。何かに憑りつかれた人間たちの、予測できない展開だけに、恐怖と不安はどんどんかきたてられ、最後まで息をもつかせない。しかし、思ったほど意外性はなく、大きな広がりもないため、単なるホラーサスペンスの域を出ていないような気がした。テレビドラマとの連動らしいため、今後広がりが出るのかもしれないが、テレビドラマを観ない私にとってはスケールの小さい作品という感想は否めない。

劇場公開日 2000年4月29日



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2017-10-12

お受験

★★★(3.0)
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鑑賞No:00863
製作:1999年/日本/114分
監督:滝田洋二郎
出演:矢沢永吉/田中裕子/大平奈津美/西村雅彦

峠を過ぎた実業団のマラソン選手・富樫真澄。娘の小学校受験で頭がいっぱいの妻・利恵に連れられ、受験塾で模擬面接を受け、その厳しさに唖然とする。折しも、成績を残せなくなった富樫は会社からリストラに遭ってしまう・・・・。

ロック界のスーパースター矢沢永吉の映画初主演作。ロック歌手としてカリスマ的な存在の矢沢が、娘の有名小学校受験に振り回され、あたふたする姿は普段とのギャップが大きく、新鮮で面白い。妻で一人娘の母でもある利恵を演じた田中裕子も好演で、まさにお受験に必死なお母さんがリアルに感じられた。昔の学歴社会において、大学受験に始まり、受験戦争の低年齢化の世相を題材にしながらも、家族の絆や家族の幸せを巧みに描いた作品。

劇場公開日 1999年7月3日



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2017-09-21

相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02872
製作:2017年/日本/120分
監督:橋本一
出演:水谷豊/反町隆史/鈴木杏樹/川原和久

7年前、イギリスの日本領事館関係者が集団で毒殺されるという事件が起こり、唯一生き残った少女が国際犯罪組織「バーズ」に誘拐された。事件から7年後、日本政府に対し行方不明となっていた少女の身代金が要求される。日本政府はバーズをテロ組織と断定し要求を拒否するが、それによってバーズは、50万人の観客が集まる国際スポーツ競技大会の凱旋パレードを狙ったテロ計画を実行に移す。晴れやかなパレードが行われる最中、特命係は真犯人を追いつめるが、その先には70年前のある出来事につながる真実が待ち受けていた・・・・。

人気テレビドラマ「相棒」シリーズの劇場版第4作。杉下右京の4代目相棒となった冠城亘に扮する反町隆史が「相棒」劇場版に初出演している。TV]版との差別化もあって、TV版ではありえないほどのスケールの大きさだが、それもシリーズを重ねるほど大きくなっており、とても特命係の仕事とは思えない役目を担っているようだ。ただ、スケールが大きい割にはストーリーは意外と単純で分かりやすい。新犯人もキャストから早い段階で目をつけることができる。水谷豊演じる杉下右京も今回はかなりアクティブで激し易いシーンが多く、特に上層部に対する言動はいつものイメージとは少し異なる。反町演じる冠城との微妙な関係も見もの。

劇場公開日 2017年2月11日



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2017-08-08

本能寺ホテル

★★★+(3.5)
w本能寺ホテル
鑑賞No:02869
製作:2017年/日本/119分
監督:鈴木雅之
出演:綾瀬はるか/堤真一/濱田岳/平山浩行

勤務先の会社が倒産し、職を失った繭子は、恋人の恭一からプロポーズされ、周囲の後押しを受けて婚約を決意。恭一の両親の金婚式を祝うため京都を訪れるが、手違いによって予約していたホテルに泊まることができず、偶然たどり着いた路地裏の「本能寺ホテル」にチェックインする。すると彼女は、いつの間にか奇妙な寺の中に迷い込んでおり、そこは天下統一を目前にした名将・織田信長が滞在する1582年の本能寺だということが判明する。訳がわからないまま本能寺ホテルと安土桃山時代の本能寺を行き来し、信長や信長に使える小姓・森蘭丸と交流を深めていく繭子だったが・・・・。

綾瀬はるか、堤真一、鈴木雅之監督という「プリンセス トヨトミ」のメインキャスト&スタッフが再結集して描かれたオリジナルの歴史ミステリー。ホテルと本能寺(それも本能寺の変の前日)が時空を超えてつながっているという設定は、たとえば「テルマエ・ロマエ」での設定に似た感じだったが、この手の設定が最近多くなってきたなぁ、その割にどの作品も納得のいく説明というか必然性がないのが残念。本作も「本能寺の変」という、日本の歴史の中でもネームバリューの大きい出来事に依存している部分が大きいような気がしたが、歴史は変えられない(変える場合は、その影響の説明が必要になるため)ので、ストーリーの展開に限界があり、設定が奇想天外でも、ストーリーには意外性が無かった。主人公の繭子が信長に明智の謀反を告げた時点では、本人もつぶやいたように「歴史を変えた」ので、その後の展開に俄然興味を持ったが、結局は信長は謀反が起こることを知りながら逃げないという不自然さを残してつじつまを合わせようとしたところがちょっと残念だった。唯一、面白かったのは、信長が自分亡きあとの後継者として秀吉を指名し、秀吉宛ての手紙を送ることで、秀吉の中国大返しの謎を解いた点。ただし、もし、実際に映画のようなことが起こっていた場合、信長が後継者に秀吉を指名したとはまず思えないという気はするが・・・。たとえ本能寺の変で信長が死ななかったとしても、歴史上から消えていれば歴史は変わることが無いので、たとえば本能寺の変で死なずに繭子とともに現代にタイムスリップして、信長が望んでいた世の中になっていたかどうかコメントさせてみても面白かったのではないかとふと思った。

劇場公開日 2017年1月14日



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2017-06-26

溺れるナイフ

★★+
溺れるナイフ
鑑賞No:02861
製作:2016年/日本/111分
監督:山戸結希
出演:小松菜奈/菅田将暉/重岡大毅/上白石萌音

東京で雑誌モデルをしていた少女・夏芽は、父親の故郷である田舎町・浮雲町に引っ越すことに。自分が求めていたものと大きくかけ離れた田舎での生活にがっかりする夏芽だったが、地元一帯を取り仕切る神主一族の跡取り息子コウと出会い、彼の持つ不思議な魅力に心を奪われる。そしてコウもまた、この町では異質な夏芽の美しさに次第に惹かれていく・・・・。

ジョージ朝倉の人気コミックを映画化したラブストーリー。原作は読んでいないので、全く分からないままの鑑賞となったが、好感のもてる小松菜奈と菅田将暉の2人の主役だったので、期待して観た。結果は俳優はOK、作品はNG。2人は与えられた役どころを見事に演じていたという感じは強く感じたが、ストーリーの面白なさには辟易。なんかストーリー展開も不自然で、リアリティがなく、薄っぺらい。俳優陣が良かっただけに残念な結果の作品。

劇場公開日 2016年11月5日



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2017-04-17

怒り

★★★★+
怒り
鑑賞No:02851
製作:2016年/日本/142分
監督:李相日
出演:渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず

東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが・・・・。

渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡といった錚々たるキャストだったが、第40回日本アカデミー賞で受賞したのは妻夫木聡の優秀助演男優賞だけというのはチョット寂しい結果だった。しかし、キャストの中でも今回一番チャレンジ感のある演技だった妻夫木聡の受賞は納得。1年前の殺人事件の犯人は謎のままで、3つのストーリーが並行して進んでいくという興味深い構成。それぞれのストーリーには1年前の殺人犯らしき人物が登場し、怪しさを増長させている。ただ、この3つのストーリー、終盤でどう絡むのかという期待で一杯だったが、結局ストーリー的に絡むことなく、その点は期待感いっぱいで観ていただけに残念だった。ともかく最後まで飽きさせない構成とストーリー展開は見事な作品。

劇場公開日 2016年9月17日



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2017-02-16

エボリューション

★★★
エボリューション
鑑賞No:01106
原題:Evolution
製作:2001年/アメリカ/103分
監督:アイバン・ライトマン
出演:デビッド・ドゥカヴニー/ジュリアン・ムーア

アリゾナ州の地方都市に落下した隕石には謎のDNAが含まれた液体が付着していた。地元の生物学者アイラと地質学者ハリーは研究を始めるが、すぐに軍の調査隊に現場は占拠されてしまう。やがてこの液体は、恐るべき速さで進化し、翼を持つ恐竜のような生物に成長し、街を襲い始める・・・。

最初は「エイリアン」系の映画かと思いきや、中身はSFコメディといったところ。しかし、「ゴーストバスターズ」のような洗練されたセンスもあまりなく、やや中途半端な仕上がりとなっているのが残念。この手の映画はパターンが出尽くしたということか?全編に渡って目新しさは感じられない反面、成長の早い生物も手強いかとおもいきや、あっけなくやっつけられる当たりも物足らなさを感じる一因となっている。

劇場公開日 2001年11月3日



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2017-01-10

男はつらいよ

★★★+
男はつらいよ01
鑑賞No:02836
製作:1969年/日本/91分
監督:山田洋次
出演:渥美清/倍賞千恵子/森川信/三崎千恵子

車寅次郎は、“フーテンの寅”と呼ばれる香具師。父親と喧嘩してとびだした中学の時以来、ヒョッコリ故郷の葛飾柴又に帰って来た。というのも唯一人の妹・さくらを残して両親が死んだと風の便りに聞いたため。叔父の家へと向った寅次郎はそこで、美しく成長したさくらに会い、大感激。妹のためなら何でもしようと発奮、妹可愛さの一心で、さくらの見合の席へと出かけたものの、慣れぬ作法に大失敗。縁談をこわしてしまい・・・・。

シリーズ全48作(特別編を入れると49作)になる「男はつらいよ」シリーズの記念すべき第1作。このシリーズはアトランダムに何作か非公式に観ているが、本作を観てもシリーズ通して渥美清演じる車寅次郎のキャラは一貫してブレがないことには驚いた。基本は全シリーズ通して同じで、1作目のマドンナは光本幸子で、御前様の娘役を演じている。第1作ということもあり、本作はマドンナとのロマンスよりも、妹・さくらの結婚がストーリーの中心。

劇場公開日 1969年8月27日



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2017-01-08

海猿 UMIZARU

★★★
海猿
鑑賞No:01374
製作:2004年/日本/120分
監督:羽住英一郎
出演:伊藤英明/加藤あい/海東健/香里奈

潜水士を目指す14名の若き保安官たちが50日の厳しい研修を受けることになり、仙崎は劣等生の工藤とペアを組まされる。工藤に足を引っ張られながらも、仙崎は工藤を励ましながら訓練をパスしていくが・・・。

佐藤秀峰のコミックを原作とした海洋エンターテインメント映画。海上保安庁のエリートである「潜水士」。この潜水士を目指して厳しい訓練を受けながら成長していく青年たちを描いている。本作を観ているとどうしても1982年製作のリチャード・ギア主演映画「愛と青春の旅だち」がダブってしまった。米国海軍と海上保安庁、厳しい教官、地元の女性との恋愛、相棒の死・・・、パクリといわれてもしかたないほど酷似していた。そのため、原作も読んだことがないしTVドラマも見たことなかったが、ストーリーは容易に想像できた。しかし陳腐な内容ではあったがそれなりに楽しめた。海軍ではなく空軍を扱った「トップガン」もよく考えると同じようなストーリーですね。この手のモノはどうしても同じようなストーリー構成になるのかな・・・?

劇場公開日 2004年6月12日



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2016-11-29

海よりもまだ深く

★★★+
海よりもまだ深く
鑑賞No:02825
製作:2016年/日本/117分
監督:是枝裕和
出演:阿部寛/真木よう子/小林聡美/樹木希林

15年前に文学賞を一度受賞したものの、その後は売れず、作家として成功する夢を追い続けている中年男性・良多。現在は生活費のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳していた。別れた妻・響子への未練を引きずっている良多は、彼女を「張り込み」して新しい恋人がいることを知りショックを受ける。ある日、団地で一人暮らしをしている母・淑子の家に集まった良多と響子と11歳の息子・真悟は、台風で帰れなくなり、ひと晩を共に過ごすことになるが・・・・。

阿部寛演じる良多が主人公のため、主人公寄りで主人公に同情的に描かれているが、厳しい言い方をすれば、完全に悪いのは良多で、同情の余地がないくらいダメ男である。過去の栄光にだけすがり、未練タラタラ、まっとうに働こうとせず、すぐギャンブルに走り、挙句の果て借金まみれ。妻に愛想を尽かされても誰にも文句が言えない有様。世間でよくありがちな、未練がましい男、別れた男には全く未練がない女、そしてこんなダメな息子が可愛くてしょうがない母親。そんな3人を中心に話は進み、ひょっとしてよりが戻るかもしれないという予感を感じさせる台風による足止めが起きるが、奇跡は起こらない。何とも現実的で納得のいく結末だったのが逆によかった。

劇場公開日 2016年5月21日



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2016-11-06

アキレスと亀

★★+(2.5)
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鑑賞No:01707
製作:2008年/日本/119分
監督:北野武
出演:ビートたけし/樋口可南子/柳優怜/麻生久美子

裕福な家に生まれ、幼いころから絵を描くことだけに集中してきた真知寿は将来、画家になることを夢みていた。しかし父親の会社が倒産し、両親の自殺、貧乏生活、画家仲間の事故死などを経験しながらも絵を描き続けていた。そんな彼の前に唯一の理解者ともいえる幸子が現れる。二人は結婚し、幸子は働きながら彼を支えるが、いくら創作に励んでも絵は一向に認められず売れなかった・・・・。

北野作品は個人的には当たり外れの多い気がする。そして前作の「監督・ばんざい!」でとうとう北野作品の限界を感じたというか、世間の評価に疑問を感じぜらるをえなくなってきた。この作品は「監督・ばんざい!」ほどではないにしろ、自分がやりたいことのみ追求する我儘で自己満足的な映画のような気がして、共鳴するものはなかった。出てくる絵(北野武の絵?)もよく分からない絵だし、画商が言う評価も納得。絵に象徴されるような映画だと思った。あと、多少憤りを感じるのは、死に対するあまりにも安直な描き方。笑いを取ろうとしているのか分からないが、そうであれば徹底したコメディにして欲しい。そういう意味でも中途半端で高評価しがたい。

劇場公開日 2008年9月20日



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2016-11-05

アイアムアヒーロー

★★★(3.0)
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鑑賞No:02818
製作:2016年/日本/127分
監督:佐藤信介
出演:大泉洋/有村架純/長澤まさみ/吉沢悠

漫画家アシスタントとしてパッとしない日々を送る、35歳の鈴木英雄。そんな彼の恋人が、人間を凶暴に変貌させるウイルスに感染して襲い掛かってくる。慌てて趣味の射撃で所持する散弾銃を手に外に飛び出す英雄だが、街はZQNと呼ばれる感染者であふれていた。そこで出会った女子高生・早狩比呂美と逃げるが、彼女は歯のない赤ん坊のZQNにかまれて半分ZQN半分人間という状態になっていた・・・・。

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」などの花沢健吾の人気コミックを実写化したパニックホラー。ZQN(ゾキュン)が何の略か分からないが、原因不明の感染によって狂暴化した人間を指すみたいで、平たく言えばゾンビ映画のよう。原因不明というのが実は曲者で、最近特に感じるが、できるだけ興味を惹くような奇想天外な設定にのみ注力され、その根拠や説明は一切ないという作品が多いような気がするが、本作もまさにそれ(原作は読んでいないので、原作ではきちんと書かれているのかもしれないが・・・)。ともかく、突然、ZQNの襲撃が始まり、ZQNからの逃亡と対決を描いているだけ。原因や理由は一切説明はない。また、後半はアウトレットモールでの、人間とZQNとの闘いが描かれてはいるが、ただ、ZQNからの攻撃に対するだけで、未来への希望は見出せない。結局、主人公たちはアウトレットモールでZQNを撃退し、脱出に成功するが、行き先に希望はないという、映画とは思えない暗~い気持ちで終るエンディング。唯一の希望は何故か富士山らしいが、それもラストでは言及されていない。そんな中、唯一光ったのが大泉洋の演技。持ち前の軽妙さと、逆にシリアスな演技をうまくミックスさせ、普段は演じることの少ない印象の腰の低い人間を演じながら、やがてヒーローに変身していく姿を見事演じていた。

劇場公開日 2016年4月23日



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2016-11-04

R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私

★★(2.0)
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鑑賞No:02817
製作:2012年/日本/106分
監督:竹中直人
出演:平田薫/安藤政信/綾部祐二/津田寛治

サービス残業や社会のいじめでストレスを抱えるOLの百合亜は、自らを縛り上げることを密かな趣味にして、ストレスを解放していた。やがてブログを通じて知り合った「運命の人」と出会った百合亜は、次第に大胆になっていき・・・・。

全体的にストーリーは緩やかに進むため、ちょっと退屈気味になる作品。ストレスを抱えているのは分かるが、それが自縄自縛をするきっかけや、のめり込んでいく理由がイマイチ描けていないというか、よく分からなかった。登場人物も、だれもかれも普通の人はおらず、皆、異常者に見えたのは私だけだろうか?主人公と同類(同趣味)のメル友が実は意外な人物というか、ちょっとしたオチのようで、これは良かった。題名からもうちょっとエロチックな作品かと思っていたが、意外と普通で、一言でいえば異常な世界の作品といえる。

劇場公開日 2013年2月2日



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2016-10-25

あやしい彼女

★★★+
あやしい彼女
鑑賞No:02816
製作:2016年/日本/125分
監督:水田伸生
出演:多部未華子/倍賞美津子/要潤/北村匠海

女手ひとつで娘を育てあげ、自分の望む人生を送ることができなかった73歳の瀬山カツは、ある日、娘とケンカして家を飛び出すい。吸い寄せられるように1軒の写真館にたどり着いたカツは、そこで写真を撮り、店を出ると20歳の姿に戻っていた。かつての美しい姿を取り戻したカツは、髪型や洋服、さらに名前も節子と変え、新しい人生を楽しみはじめる。やがて商店街ののど自慢大会に出場し、昭和歌謡を熱唱して会場中を魅了した彼女に、夢見ていた歌手になるチャンスが舞い込むが・・・・。

20歳の姿に若返ってしまった毒舌おばあちゃんが巻き起こす騒動を描いた韓国のヒット映画「怪しい彼女」のリメイク。多部未華子が容姿だけ20歳のおばあさんを生き生きと好演(怪演とすらいえる)し、歌声も披露している。ただ、多部未華子が過剰ともいえるはっちゃけぶりの演技をせざるを得なかったのも、元のおばあさんを演じた倍賞美津子の冒頭のキャラインパクトだろう。この貫禄を再現するためには、かなり無理したオーバーアクションが必要だったと思う。あと忘れてはならないのが、志賀廣太郎演じる次郎だろう。カツに対する一途な気持ちはあまりにもピュアで、人の好さが伝わってくる。

劇場公開日 2016年4月1日



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2016-10-13

映画 暗殺教室 -卒業編-

★★+
映画 暗殺教室 -卒業編-
鑑賞No:02814
製作:2016年/日本/118分
監督:羽住英一郎
出演:山田涼介/二宮和也/菅田将暉/山本舞香

新学期を迎え、殺せんせー暗殺を託された椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たちに残された時間も残り少なくなっていた。慌ただしい学園祭が終わり、つかの間の安息が訪れたある日、それまでE組の中で息を潜めていた茅野カエデが、殺せんせー暗殺に動き出す。しかし、カエデが雪村あぐりの妹だと知った殺せんせーは自らの秘められた過去を明かし、その内容に衝撃を受けたE組の生徒たちは2つに分裂してしまう・・・・。

「映画 暗殺教室」の続編。奇想天外な作品であり、ストーリーは謎だらけではあったが、殺せんせーをあの手この手で暗殺しようとする3年E組の生徒たちと殺せんせーとの死闘は単純で面白かった。ただ、この続編は、半分は前作の謎解きを占めていたが、別に期待したほどの謎ではなく、また地球滅亡という究極の危機にも関わらず、作品全体的に危機感、切迫感、絶望感、といったものが全くと言って感じられない不思議な内容。そもそも世界的危機にもかかわらず、出てくるのは皆、日本人、舞台は田舎の中学校というリアル感を通り越したギャップ。それに謎の解明によって、殺せんせーに対し同情的になり、前作のような小憎たらしさが感じられなくなり、面白さも半減した感があった。

劇場公開日 2016年3月25日



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2016-10-10

エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)

★★★+
エヴェレスト 神々の山嶺
鑑賞No:02808
製作:2016年/日本/122分
監督:平山秀幸
出演:岡田准一/阿部寛/尾野真千子/ピエール瀧

ヒマラヤ山脈を望むネパールの首都カトマンズで、山岳カメラマンの深町誠が発見した1台の古いカメラ。そのカメラは、イギリスの登山家ジョージ・マロリーが、1942年6月8日にエベレスト初登頂に成功したのか否かという、登山史上最大の謎を解く可能性を秘めたものだった。カメラの過去を追う深町は、その過程で、かつて天才クライマーと呼ばれながらも、無謀で他人を顧みないやり方のために孤立した伝説のアルピニスト・羽生丈二と出会う。深町は羽生の過去を調べるうちに、羽生という男の生きざまにいつしか飲み込まれていく・・・・。

第11回柴田錬三郎賞を受賞した夢枕獏による小説「神々の山嶺」の映画化。エベレストに賭ける伝説のアルピニスト・羽生丈二の生き様には見ごたえがあった。ただ、小説に比べ、映画はかなり酷評されているが、確かに酷評まではしないものの、期待したほどの感動的なドラマには仕上がっていなかった点だろうか。過酷さがウリな内容のはずだが、どうもリアル性がないため、過酷さも伝わってこない。そもそも伝説のアルピニストが目標とするエベレストに単なるカメラマンが同行登山なんて考えられいいのだけど・・・。ましてや最後は女性を同行して、カメラマン風情が単独で上るなんて。ちょっと現実感なさすぎるのが難かな。

劇場公開日 2016年3月12日



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