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2020-06-30

マルサの女2

★★★+(3.5)
wマルサの女2
鑑賞No:00341
製作:1988年/日本/127分
監督:伊丹十三
出演:宮本信子/津川雅彦/丹波哲郎/大地康雄

国税局査察部査察官の板倉亮子はある地上げ屋の脱税を追及していた。彼らは宗教法人を隠れ蓑として金儲けを企んでおり、亮子らはその地上げ屋を操る天の道教団の代表・鬼沢に目をつけ調査を進めていたが、核心に近づくと関係者が殺されて・・・・。

「マルサの女」シリーズ第2弾。前作はラブホテルの経営者の脱税に、暴力団や政治家、地上げ屋が絡むという構図だったが、今回はさらに世間的には不透明感の強い宗教法人と、その宗教法人を隠れ蓑にした地上げ屋を対象にした脱税を扱っている意欲作。バブル期のリアルな現実を映像化しているようで、興味深い作品である。ラストもスッキリしないところがあるが、それが却って現実感を高めている。なかなか正義というものは世の中通用しないものであると実感させられる映画。

劇場公開日 1988年1月15日

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2020-06-29

マルサの女

★★★★★(5.0)
wマルサの女
鑑賞No:00340
製作:1987年/日本/127分
監督:伊丹十三
出演:宮本信子/山崎努/津川雅彦/大地康雄

やり手の捜査官・板倉亮子はラブホテルのオーナー権藤が脱税していると睨み調査していた。そんな時、国税局査察部捜査官に任命される。亮子はそこで摘発のプロと仕事をすることで経験を積み、再び権藤を調べることになる・・・。

マルサ(国税局査察部)の女性捜査官が、ラブホテルの経営者の脱税を摘発するまでを描く。伊丹監督映画の第3作めで、1987年度の国内の映画賞を総ナメにした。伊丹作品にすべて出演している宮本信子だが、やはりこの映画の板倉亮子役がベストマッチ。それまであまり知られていなかったマルサや脱税の手口を分かりやすく、かつテンポよく描いており、税金のことがよく分からない人でも十分楽しめる。脱税する側も個性ある俳優を多く配しており、マルサとの丁々発止のやり取りが面白い。本作まであまり知られていなかった大地康雄が存在感ある脇役を演じている。

劇場公開日 1987年2月27日



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2020-06-28

麻雀放浪記

★★★(3.0)
w麻雀放浪記
鑑賞No:00339
英題:Mah-Jong
製作:1984年/日本/109分
監督:和田誠
出演:真田広之/大竹しのぶ/加賀まりこ/鹿賀丈史

敗戦直後の上野。青年・哲は、ある日、以前バクチを教えてくれた上州虎と偶然会う。虎に連れられチンチロ部落に足を踏み入れた哲は、なけなしの金でプロのバクチ打ちであるドサ健の張りにノッた。おかげで相当勝ったが、その大半をコーチ料としてドサ健にとられてしまう・・・・。

阿佐田哲也の同名小説の映画化で、イラストレーターの和田誠の初監督作品。主演の真田広之は当時、アクションスターのイメージが強かったが、本作で演技派俳優としての頭角を現した作品ではないだろうか。派手さのない役どころのせいもあるのか受賞こそしなかったが、第8回日本アカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。本作のキャストは秀逸で、演技は見応えがあったが、やはり存在感が際立ったのは高品格だろう。麻雀を知らなくてもそこそこ楽しめる作品。

劇場公開日 1984年10月10日

(予告編なし)

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2020-01-19

間違えられた男

★★★+(3.5)
w間違えられた男
鑑賞No:00229
原題:The Wrong Man
製作:1956年/アメリカ/105分
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ヘンリー・フォンダ/ベラ・マイルズ

貧乏バス演奏者のマニイは妻の歯の治療費を工面するため、保険会社に借金に行く。しかしそこの窓口係に強盗犯人と間違われ、マニイは警察に連行されてしまう。強盗犯人の顔とマニイの顔はそっくりで、筆跡まで酷似していたため犯人と断定され独房行きとなる。なんとか姉の奔走で保釈金によりマニイは釈放されるが、無実の罪を証明するため、弁護士を雇うことに・・・・。

これはいつものヒッチコック作品と思ってみるとガッカリする。いつものスリラーやホラーとは若干違い、誤認逮捕された男の不安や恐怖は描かれているが、あまり謎解きの要素はない。無実の罪なのに逮捕され、その容疑を覆す術のないとき、善良な市民の見方であるべき警察が、いいようのない国家権力の巣窟で無力な個人ではとても太刀打ちできないという空しさを感じてしまう、そんな映画。最近の邦画であった「それでもボクはやってない」が印象として近い。

劇場公開日 1957年6月19日



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2019-08-11

マスカレード・ホテル

★★★★(4.0)
wマスカレード・ホテル
鑑賞No:02931
製作:2019年/日本/133分
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉/長澤まさみ/小日向文世/渡部篤郎

都内で3件の殺人事件が発生した。現場にはいずれも不可解な数字の羅列が残されていたことから、連続殺人事件として捜査が開始される。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介は、その数字が次の犯行場所を予告していること、そしてホテル・コルテシア東京が4件目の犯行場所になることを突き止める。犯人を見つけるためホテルのフロントクラークに成りすまして潜入捜査に乗り出した新田は、教育係である優秀なフロントクラーク・山岸尚美と衝突を繰り返しながら、事件の真相に近づいていく・・・・。

三谷幸喜が監督・脚本を務めた「THE 有頂天ホテル」を彷彿させる、ホテルを舞台にした豪華キャストによる群像劇に連続殺人事件捜査を絡めたミステリードラマ。原作は東野圭吾の「マスカレード」シリーズ第1作の「マスカレード・ホテル」。犯行予告された超一流ホテルでホテルマンに扮した刑事が潜入捜査をするというのがストーリーの軸だが、犯人の手掛かりが全くないという、雲をつかむような状態。そんなホテルにやってくる人々はどいつもこいつも一癖も二癖もある客ばかり。「全員が容疑者」という触れ込みで観客にも犯人探しと殺人トリックを見破れるかという挑戦状をたたきつけている。主演は木村拓哉演じる刑事と、長澤まさみ演じるホテルマンのコンビで、二人は事あるごとに対立しながらも次第に打ち解けていき、信頼し認め合う仲になっていく。ホテルを舞台にして次々と繰り広げられるさまざまなエピソードが飽きない。

劇場公開日 2019年1月18日



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2019-02-18

万引き家族

★★★★+(4.5)
w万引き家族
鑑賞No:02915
製作:2018年/日本/120分
監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー/安藤サクラ/松岡茉優

東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく・・・・。

2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した作品。ワーキングプアともいえる両親のもと、家族5人で暮らす一家が主役だが、この一家、貧しく悪態をつきながらも固く結ばれた家族のように見えた。児童虐待に苦しむ少女を誘拐するかのように助けて同居するあたりも、法的には許されないことであっても、現実では救えない事態に犯罪覚悟で手を差し伸べるところなどは心情的に同情する点もある。しかし、最初に感じた違和感は万引き家族であるということではなかった。この家族に秘められた謎が後半解明された時、その闇の深さに驚愕する。現実ではありえないと思える設定だが、実は実際の事件を元に製作されたと聞いて、再度驚いた。この家族は何でつながっていたのだろうか? 最後は妻がすべての罪を背負ったような形になって終わっているが、少女の生活は元に戻ってしまっている。何かやるせなさが残る現代を象徴するかのような作品だった。

劇場公開日 2018年6月8日



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2018-05-14

真夏の方程式

★★★+(3.5)
w真夏の方程式
鑑賞No:02458
製作:2013年/日本/129分
監督:西谷弘
出演:福山雅治/吉高由里子/北村一輝/杏

手つかずの美しい海が残る玻璃ヶ浦で海底資源の開発計画が持ち上がり、その説明会に招かれた湯川は、宿泊先の旅館「緑岩荘」でひとりの少年・恭平と出会う。やがて旅館の近くで男性の変死体が発見され、遺体の身元が「緑岩荘」に宿泊していた元捜査一課の刑事・塚原だということがわかる。地元警察は塚原の死を転落死として処理しようとするが、現地入りした捜査一課の岸谷美砂は、塚原の死に不可解な点があることに気づき、湯川に事件解決への協力を依頼する・・・・。

劇場版第1作目の「容疑者Xの献身」が傑作だっただけに、本作は期待大で観たが、思ったほどの内容ではなく、ちょっとガッカリ。TV版で魅力あるシーンは全くと言っていいほど影をひそめ、煩わしい感さえあった吉高由里子演じる岸谷との絡みすら少なく、ガリレオシリーズの最大の魅力である物理学の観点からのトリック見破りもほとんどない始末。川畑家の抱える秘密が最大のミステリーではあるが、ありきたりで使い古された謎で、意表を突かれるほどの謎ではないし、観ていて大体読める内容。ミステリー性が低い分、人間ドラマとしての要素が強く、終盤はホロリとさせられるシーンもある。原作は読んでいないので分からないが、脚本にも問題があるのでは?と感じられる作品。監督は「容疑者Xの献身」と同じ西谷監督だっただけに残念。

劇場公開日 2013年6月29日



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2018-01-06

まほろ駅前多田便利軒

★★★★(4.0)
wまほろ駅前多田便利軒
鑑賞No:02198
製作:2011年/日本/123分
監督:大森立嗣
出演:瑛太/松田龍平/片岡礼子/鈴木杏

東京郊外のまほろ市の駅前で便利屋を営む多田啓介。バツイチの彼は、拭えない過去を持ちながらも地道に仕事をこなしている。ある年の正月、仕事からの帰り道で、別の依頼人から預かったチワワを見失ってしまう。必死に探す多田は、バス停でチワワを抱いている男を見つけるが、その男は中学時代の同級生、行天春彦だった。行天は突然、多田に今晩泊めてくれと頼むが・・・・。

ゆったりとしたテンポで淡々と話が進むので、ありがちな「まったり系」映画かと思いきや、結構重い内容もあり、過激なシーンもありと、単なる日常ドラマでもない面白さがあった。また、瑛太と松田龍平という、個性の異なる2人の俳優の、着かず離れずのコンビぶりも新たな魅力を醸し出していた。特に肩肘張らない、飄々とした松田龍平演じる行天には妙に惹かれた。2人が暴漢に襲われた後、瑛太が発する「なんじゃこりゃ~」に対して、松田龍平がつぶやく「全然似てない」には思わず大爆笑。往年のTVドラマ「太陽にほえろ!」での有名なセリフだが、本家本元・松田優作の実の息子・龍平が言うだけについ笑ってしまう。

劇場公開日 2011年4月23日



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2017-12-15

漫才ギャング

★★★+(3.5)
w漫才ギャング
鑑賞No:02141
製作:2011年/日本/137分
監督:品川祐
出演:佐藤隆太/上地雄輔/石原さとみ/綾部祐二

結成10年になるが未だに売れない漫才コンビ“ブラックストーン”の黒沢飛夫は、ある日、相方の保から突然解散を告げられる。ヤケになった飛夫は酔ってトラブルに巻き込まれ、留置場に放り込まれてしまう。そこで鬼塚龍平と出会い、彼のツッコミの才能に気付いた飛夫は龍平とコンビを組むことにする。“ドラゴンフライ”と名付けた新しい漫才コンビは公園でネタの猛特訓を開始するが・・・・。

くだらないコメディ映画かと思いながらも観始めたが、やはりくだらないストーリーや下ネタ満載のギャグ連発。でもなぜか笑えてしまう。特に前半の佐藤隆太演じる飛夫の独り言のシーンはあるある探検隊のようで面白い。上地雄輔演じる龍平のツッコミも自然体で、バラエティでのおバカキャラとはまた違った魅力を出していた。相変わらずお笑いタレントが跋扈しており多少鼻につくが、宮川大輔は存在感が光っていた。漫才一本かと思いきや、下ネタ・風俗はもちろん、暴力・借金・友情・恋愛などなどが散りばめられていて多彩。ただベタでも漫才コンテストへのチャレンジの方も描いて欲しかった。あと女性の出演が少ない中、石原さとみの存在は大きく、また抱きしめたくなるほど可愛い役どころに大満足。

劇場公開日 2011年3月19日



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2017-09-24

松ヶ根乱射事件

★★★(3.0)
w松ヶ根乱射事件
鑑賞No:01424
製作:2006年/日本/112分
監督:山下敦弘
出演:新井浩文/山中崇/木村祐一/川越美和/三浦友和

1990年代初頭、雪の積もった松ヶ根の国道で女の死体が見つかる。警察官の光太郎はその女の検視に立ち会うが、女は実は死んでおらず仮死状態だった。女は全く何も覚えていなかったが、その後光太郎の双子の兄・光にバッタリ会い、光の車に轢かれたことを思い出す。やがて、女の彼氏が現れ、光を恐喝し始める・・・。

とある田舎町で起こった轢き逃げ事件をきっかけに巻き起こる騒動を描いたブラックコメディ。登場人物皆一風変わっており、独特の町の雰囲気を作り出している。轢き逃げされた被害者が轢き逃げ犯である町の住人を恐喝する話が中心で、ストーリー的には単純だが、まったりとしたストーリー展開にも拘らず引き込まれていくのは不思議。しかし、結局解決されたのかといえば?だし、解明されない点も多く消化不良になりがち。ラストで光太郎が数発乱射するが、これがタイトルの由来かと思うとガッカリ。タイトルだけでこの映画を選んだ人には期待はずれとなりそう。

劇場公開日 2007年2月24日

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2017-03-19

舞妓Haaaan!!!

★★★★
舞妓Haaaan
鑑賞No:01459
製作:2007年/日本/120分
監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ/堤真一/柴咲コウ/小出早織

鬼塚は東京の食品会社で働く平凡なサラリーマンだが、修学旅行で京都に行って以来、熱狂的な舞妓ファンとなっていた。そんな鬼塚がある日京都支社転勤となり、念願の舞妓さんとの野球拳遊びの夢が現実のものとなる可能性がでてきた。しかし、お茶屋デビューするためには「一見さんお断り」の壁を乗り越える必要があった。鬼塚は自分の会社の社長がお茶屋の常連さんであることを知り・・・。

ハチャメチャなストーリーだが結構楽しめた。阿部サダヲの少々うるさくてオーバーな演技が鼻に付くシーンもあるが、感情の起伏の激しい主人公を好演している。念願である舞妓さんとの野球拳のためにひたすら仕事の成功に励む姿はいじらしいが、いつも間にかその熱意は、地位も名誉も金もあるプロ野球選手である内藤への対抗心に変わっていく。内藤が転身するたびに俳優、ボクサー、政治家に挑戦していくあたりから、本筋の「舞妓はん」からは離れていくが、逆に展開が読めない脱線ぶりに期待は膨らんでいった。軽い展開ながらテンポが非常によく、最後はホロリとさせるあたり、なかなかいい感じで仕上がっている。欲を言えば、伊丹作品のように今まであまり知られていない世界や分野についての説明や解説が「舞妓」の世界についてももっとあればより深い映画になったと思う。本作は阿部サダヲにとって初の主演作となった作品だが、奇しくも西陣の社長役で出演していた植木等の遺作となった。

劇場公開日 2007年6月16日



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2016-10-31

マリと子犬の物語

★★★★
マリと子犬の物語
鑑賞No:01571
製作:2007年/日本/124分
監督:猪股隆一
出演:船越英一郎/松本明子/広田亮平/佐々木麻緒

新潟県山古志村に住む亮太と彩の兄妹はある日、生まれたばかりの捨て犬を拾って帰ってくる。犬嫌いの父親は家で飼うことに反対するが、幼い頃に母を亡くし寂しい思いをしている兄妹の懇願に折れて飼うことに。マリと名付けられたその犬はやがて成長し3匹の子犬を産んでいた。2004年10月23日、そんな幸せな一家に、大地震が襲うことに・・・。

新潟県中越地震の実話を基に描かれた絵本「山古志村のマリと三匹の子犬」の映画化。結末は分かっていたがやはりラストは感動もの。でもそれ以上につらく、涙したのは、マリと子犬3匹を助けることができず、山古志村に残していくシーン。マリの活躍で祖父と彩は助かるが、自衛隊の救助の際においていかれるマリのなんとも言いようのない寂しそうな目がとても切なかった。マリの演技もアカデミー賞並みの名演技で感動を呼んだが、犬とはいえ飼い主との目に見えない強いつながりは、お互いにどんだけ愛情を持って接するか、ドンだけ相手を信頼できるかにあるのではないかと思わされた。犬と人間ですらこんな関係が構築できるのに、昨今の理不尽な殺人事件などのニュースを聞くと、何で人間同士が・・・と非常に辛い思いにさせられる。それにしても地震の恐ろしさも改めて痛感させられた。おりしも先週末、岩手・宮城内陸地震が起こり、時間がたつにつれて被害の拡大が伝えられているが、犠牲になられた方のご冥福を祈りたい。

劇場公開日 2007年12月8日



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2016-04-15

間宮兄弟

★★★+
間宮兄弟
鑑賞No:01500
製作:2006年/日本/119分
監督:森田芳光
出演:佐々木蔵之介/塚地武雅/常盤貴子/沢尻エリカ

明信と徹信の間宮兄弟はマンションで2人暮らしをしていたが、子供の頃と変わらない仲のよさ。2人とも彼女もいないことから、食事もビデオ鑑賞も一緒。そんなある日、彼らは行きつけのレンタルビデオ屋の店員・直美と、徹信の務める小学校の教師・依子先生を誘ってカレーパーティを開くことにし、声をかけるが・・・。

これも最近流行のまったり・ほのぼの系映画といえるのではないか。特に特別な事件も起こらず、ほのぼの感のある間宮兄弟のイメージとあったゆったり感でも物語は進行する。オタク系兄弟の自宅に、レンタルビデオの客と店員という関係だけであんな可愛い女性がやってくるという相当無理な設定があるものの、それは映画ということで無理矢理納得して観た。その後の展開やラストは予想通りで意外性はまったくなかったが、もてない2人の精一杯の努力は微笑ましかった。意外性のないドラマの中で一番意外だったのが、間宮兄弟の母親役で出演していた中島みゆき。映画に出演していることも驚きだったが、彼らの母親役をするような年になったということも改めて驚いた。(1952年生まれの56歳だから決して不思議ではないが・・・)いわゆる悪い奴が出てこないので、やや短調ではあったが、それでも約2時間飽きさせずに観させたのはさすが。(悪い奴・・・・あえて言うなら、弟が被害に遭ったぼったくりバーがありましたね。)

劇場公開日 2006年5月13日



(キャスト一覧)
佐々木蔵之介(間宮明信)
塚地武雅(間宮徹信)
常盤貴子(葛原依子)
沢尻エリカ(本間直美)
北川景子(本間夕美)
戸田菜穂(大垣さおり)
岩崎ひろみ(安西美代子)
佐藤隆太(浩太)
横田鉄平(玉木)
高嶋政宏(大垣賢太)


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2015-09-28

マエストロ!

★★★
マエストロ!
鑑賞No:02689
製作:2015年/日本/129分
監督:小林聖太郎
出演:松坂桃李/miwa/西田敏行/古館寛治

不況のあおりを受けて解散した名門オーケストラに、再結成の話が持ち上がる。しかし、練習場は廃工場で、集まったのは再就職先も決まらずにいた「負け組」楽団員たちばかり。再結成を企画した張本人である謎の指揮者・天道は、指揮棒の代わりに大工道具を振り回す始末で、団員たちは不安を募らせるが、次第に天道の指揮に引き込まれていく。しかし、バイオリニストの香坂だけは、天道の隠された過去を知ってしまい、反発を強めていく・・・・。

不況のあおりを受けて解散したとはいえ、名門オーケストラ集団という設定にしてはあまりにもプロフェッショナル感が伝わってこない楽団だった。これが、一度も楽器を演奏したことのないド素人集団を、それなりにまともに演奏できる集団にするというストーリーならこのキャストでも良かったが、やはり根源はミスキャストかな。その最たるは西田敏行。決して嫌いな役者ではなく、シリアスからコメディまで、ヤクザだって幽霊だってこなす器用で上手い役者だと思う。ただ、この指揮者役は不釣り合いだった。名門オーケストラを再結成させるほど有名な指揮者というから尚更だ。映画を観る前から、配役の段階でビックリした。演技力も大事だが、その俳優の持つイメージ・印象と役柄の印象も非常に大事だということを再認識させられる作品。

劇場公開日 2015年1月31日



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2015-04-21

まほろ駅前狂騒曲

★★★★
まほろ駅前狂騒曲
鑑賞No:02636
製作:2014年/日本/124分
監督:大森立嗣
出演:瑛太/松田龍平/高良健吾/真木よう子

まほろ市で小さな便利屋を営む多田啓介のもとに、変わり者の同級生・行天春彦が転がり込んできてから3年目。多田は行天の元妻から、行天さえも会ったことがない彼の実娘はるの子守りを依頼されてしまう。一方、まほろ市の裏番長・星からは、新興宗教団体を前身とする謎の野菜販売集団の極秘調査を押しつけられる。かつてない厄介な依頼に悪戦苦闘するなか、バスジャック事件にまで巻きこまれてしまい・・・・。

三浦しをんのベストセラー小説を実写化した『まほろ駅前』シリーズ第2弾。1作目の方は便利屋として依頼される仕事は面白味があって親近感が感じられたが、今回はちょっと現実感が薄く、面白味も欠けた。メインストーリーの新興宗教団体の調査も意外とあっさりしていて拍子抜け。老人たちのバスジャックも脈絡のない展開で意味不明。松田龍平が醸し出すシュールな感じが漂うシーンはいいが、全体的には少々不満が残る作品。

劇場公開日 2014年10月18日


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2015-04-14

マザー

★★
マザー
鑑賞No:02631
製作:2014年/日本/83分
監督:楳図かずお
出演:片岡愛之助/舞羽美海/真行寺君枝/中川翔子

人気漫画家・楳図かずおの自叙伝の出版準備を進める担当編集者・若草さくらは、楳図独特の創作の原点には、彼の亡き母イチエの影響があることを知る。イチエについて調べるため、楳図の生まれ故郷の山村を訪ねたさくらは、そこで次々と怪奇現象に襲われる・・・。

漫画家の楳図かずおが、初めて長編映画監督を務めたホラー映画。素人監督らしく、出来はイマイチ。実写化されたことで、漫画ではおどろおどろしい画像で恐怖感をあおっていたシーンが全然伝わってこないところが多かった。映像的に綺麗すぎたのかもしれない。あとストーリーというか、母親の怨念の元が理解できないし、ホラーだが怖くはないし、何かチグハグさが目立った。

劇場公開日 2014年9月27日


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2015-03-09

舞妓はレディ

★★+
舞妓はレディ
鑑賞No:02617
製作:2014年/日本/135分
監督:周防正行
出演:上白石萌音/長谷川博己/富司純子/田畑智子

舞妓がひとりしかいなくなってしまった京都の小さな花街・下八軒の老舗お茶屋・万寿楽に、どうしても舞妓になりたいという少女・春子が現れる。最初は断られた春子だが、そこに居合わせた語学学者の京野が、鹿児島弁と津軽弁の混ざった春子に興味を示し、彼女が万寿楽にいられるよう取り計らうが・・・・。

舞妓映画というとまず阿部サダヲの「舞妓Haaaan!!」が思い浮かぶが、「舞妓Haaaan!!」ほどのコメディさはない。また、舞妓がひとりしかいなくなってしまった京都を舞台に舞妓になるために頑張る少女の成長物語を描いているが、たとえば「フラガール」のような状況の深刻さや舞妓になった時の感動があまり伝わってこない。つまり、中途半端な期待外れ作品としか言えない。オーディションで春子役に抜擢された主演の上白石萌音はそれなりに好演していたとは思うが、やはりパワー不足か・・・?


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2014-10-05

魔女の宅急便(2014年版)

★★★
魔女の宅急便(2014)
鑑賞No:02560
製作:2014年/日本/108分
監督:清水崇
出演:小芝風花/広田亮平/尾野真千子/山本浩司

13歳になった魔女の血を引く少女キキは、掟に従い、一人前の魔女になるため修行の旅に出る。黒猫ジジと一緒にほうきに乗って旅立った彼女は、やがてたどり着いた海辺の町コリコで、パン屋のおソノのもとに居候することに。そこで空飛ぶお届けもの屋「魔女の宅急便」を始めたキキだったが・・・・。

聞くところによると、ジブリアニメの「魔女の宅急便」の実写化ではなく、児童書原作の映画化という形らしい。たからであろうか、アニメと実写という違いだけでなく、どことなく、ジブリアニメと違和感を感じる作品ではあった。それも最初からの狙いだったのかもしれないが、アニメとは違う作品として観た方がよいかもしれない。そうであれば、主人公のキキを演じた小芝風花もニューフェイスながらいい味を出している。それにしても一番違和感があるのは監督があの「呪怨」の清水崇だろうか。


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2014-09-26

まぼろしの邪馬台国

★★★+
まぼろしの邪馬台国
鑑賞No:01762
製作:2008年/日本/118分
監督:堤幸彦
出演:吉永小百合/竹中直人/窪塚洋介/由紀さおり

昭和31年。長浜和子はNHK福岡で島原鉄道社長の宮崎康平と出会う。そこで和子は康平から島原に来るように誘われる。1ヵ月後、和子は康平のもとにやってきて、新事業として始める観光バスのバスガール教育部長として迎えいれられる。しかし、バス事業も順調に推移していた中、島原に集中豪雨が襲い、島原鉄道も大きな被害を被るが、その復旧作業の際に次々と土器が発掘される・・・・。

実際のことはわかりませんが、宮崎康平という人はこんな人だったんだというイメージのわきやすい竹中直人の熱演だったと思います。一方、献身的に康平を支えた和子さんも映画のような人だったかもしれませんが、キャスティングが吉永小百合ということできれいに演じさせているような穿った見方もしてしまうほど、いわゆるよくできた奥さんという感じがしました。映画的にはこの2人の夫婦の邪馬台国探しの半生のドラマといった感じで、それなりに見ごたえはありましたが、邪馬台国に関する薀蓄や情報をもっと盛り込んで欲しかったなというのが個人的な正直な感想です。
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2014-05-07

MONDAY

★★★+
MONDAY.jpg
鑑賞No:02512
製作:2000年/日本/100分
監督:SABU
出演:堤真一/松雪泰子/大河内奈々子/西田尚美

月曜の朝。見知らぬホテルの一室で目覚めたごく普通のサラリーマン・高木。週末、酔っ払って何をしていたか憶えていない彼だったが、ポケットからお浄めの塩が出てきたことから次第に記憶が蘇ってくるのだった。それは前日の日曜日。友人の通夜に参列していた高木は、ひょんなことから、遺体に残されたペースメイカーを外す役を任され・・・・。

真面目なサラリーマンが酔っぱらって何をしたか覚えていなかったが、次第に思い出していく記憶は全く先が読めない奇想天外なストーリーで、ついつい惹き込まれてしまう。あまりに現実離れした内容と、緩い展開、そして堤真一のはちゃめちゃぶりという、これまたとりとめのない展開ではあったが、キャストも癖のある配役が多く、夢か現実か戸惑う内容だった。ラストで銃社会を痛烈に批判するシーンがあり、これが監督のメッセージかと思われたが、その後、それも違うような展開となり、本当のラストは中途半端な終わり方になるという、最後まで訳の分からない映画だった。よく似た展開の映画に、マイケル・ダグラスの「フォーリング・ダウン」があるが、まさに日本版「フォーリング・ダウン」のようだった。



出演者
堤真一(高木光)
松雪泰子(霧島優子)
大河内奈々子(近藤理恵)
西田尚美(町田由紀)
安藤政信(近藤光男)
大杉漣(村井良夫)
小島聖(アキコ)
麿赤兒(浮浪者/悪魔)
塩見三省(大島大介)
野田秀樹(神山伸吾)
山本亨(花井喜一郎)
田口トモロヲ(島光彦)
寺島進(中野三郎)
松重豊(久保正樹)
根岸季衣(近藤美代子)
津田寛治(ケンジ)



  1. 邦画-ま

2013-12-26

魔女の宅急便

★★★★

鑑賞No:01814
製作:1989年/日本/112分
監督:宮崎駿
声の出演:高山みなみ/佐久間レイ/山口勝平


魔女の娘は13歳になると修行のために独立するという掟があり、13歳になったキキもいよいよ旅立ちの日を迎えようとしていた。そして黒猫ジジと共に旅に出、港町コリコに着くが、誰にも相手にされず落ち込んでしまう。そんな時、たまたまお客の忘れ物を届けたことから、パン屋の女主人おソノに気に入られ、店の空き部屋に居候させてもらうことになる・・・・。


13歳というと日本では中学生。決して大人ではないが、小学生のような子供子供でもなく、大人への階段を上る最初の入口のような時期で徐々ではあるが自立し始める年頃。キキもそんな13歳で、魔女という自分の立場というか能力を活かして社会に役立とうとしている姿はとても感心させられ、我が子に是非観せたい映画だと思った。それにしても箒にまたがって空を飛ぶ魔女が選んだ仕事が宅急便とは、まさにこれといわんばかりのベストマッチ。作者の発想のよさというかセンスのよさが感じられる。ちなみに「宅急便」はヤマト運輸の登録商標。通常なら一般名称である「宅配便」となるところだが、それを知らずに製作したとか。この件でヤマト運輸はこの映画の筆頭スポンサーになり、映画のヒットとともにヤマト運輸も知名度と業績を上げたようだ。


  1. 邦画-ま

2013-06-04

マルタイの女

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00676
製作:1997年/日本/131分
監督:伊丹十三
出演:宮本信子/西村雅彦/村田雄浩/津川雅彦


有名女優の磯野ビワコは、ふとしたことから殺人現場を目撃したため、犯人に殺されかけてしまう。危うく助けられたビワコは一躍マスコミの的となり、警察は重要証人となったビワコをマルタイと呼ばれる身辺保護対象者とし、刑事2人をガードにつける。しかし、傍若無人な振る舞いのビワコに対し、次第に2人は・・・・。


いわゆる伊丹十三監督の女シリーズ最後の作品。女シリーズとしては圧倒的に「マルサの女」が有名で、本作は「マルサの女」ほどのインパクトは感じられない。ただ、マルサで「国税局査察部」を世間に知らしめたように、この映画でも「マルタイ」=「護衛の対象となる人間」という警察用語を新たに認知させた。インパクト的には「マルサの女」には及ばなかったものの、実際に監督自身が暴力団に襲われマルタイになった実体験が基だけにリアル感はある。面白さ的にはやや低迷しだした感のあるこの頃だったが、まさか本作が遺作になろうとは思わなかっただけに残念。

  1. 邦画-ま

2013-04-23

真夏のオリオン

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01898
製作:2009年/日本/119分
監督:篠原哲雄
出演:玉木宏/北川景子/堂珍嘉邦/平岡祐太


1945年の終戦直前。日本海軍の潜水艦イ-77は倉本艦長に率いられ、次々と米軍の輸送艦を撃沈していた。しかし、倉本の親友・有沢が率いるイ-81は米軍の駆逐艦バーシバルに撃沈されてしまう。有沢から最後のメッセージを受け取った倉本はバーシバルとの戦いに挑むことに・・・・。


事実の是非は別にして、上下関係の厳しさばかり目立ったり強調された戦争映画はあまり好きにはなれないのですが、この映画は人間関係や言葉のやり取りに非常に好感が持て、良かったと思います。ただ、その分リアル感には欠けるきらいがあり、何よりも時代感が全く感じられないというところが非常に気になりました。とても1945年という時代の映像とは思えなかったし、いつの時代?という感じで最後まで観る羽目になったのは残念でした。


  1. 邦画-ま

2013-02-06

曲がれ!スプーン

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01933
製作:2009年/日本/106分
監督:本広克行
出演:長澤まさみ/三宅弘城/諏訪雅/志賀廣太郎


超常現象番組のAD・桜井米は、視聴者からの情報をもとにエスパーを探すため全国を飛び回っていた。そんな中、たどり着いたのが喫茶店“カフェ・ド・念力”。そこで待ち合わせていた神田はエスパーではなかったが、たまたまそこでパーティを開こうとしていた客たちは皆本物のエスパーだった。しかし自分たちの秘密を守りたいエスパーたちは・・・・。


主演の長澤まさみ以外の主な配役(特にエスパーたち)はほとんど知らない俳優を配した、実に地味な作品。配役だけでなく、ストーリーも地味だが、小気味よいテンポと、次々とくる小粒の笑いに、なんとなく心地よい感じで最後まで見せられる。彼らエスパーの持つ特殊能力がラストでどう活かされるかが最大のポイントと思ったが、さほどのラストではなかったのは残念。“カフェ・ド・念力”でのエスパーたちのやりとりは映画というよりも舞台劇のようだったが、ストーリーの中では一番面白いところ。

  1. 邦画-ま

2012-08-20

真木栗ノ穴

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02254
製作:2007年/日本/110分
監督:深川栄洋
出演:西島秀俊/粟田麗/木下あゆ美/キムラ緑子


売れない小説家の真木栗勉は、古いアパートで小説を書く日々を送っていた。ある夜、彼は部屋の壁に二つの「穴」がある事に気付く。その一つの穴を覗くと、隣の男が女を引っ張り込んで、情事に耽っていた。そして官能小説の執筆を依頼された真木栗はその様子を小説のネタにしていた。ある日、反対側の「穴」がある空き部屋に美しい女が引っ越してきて・・・・。


部屋の両隣に開いている穴。一方の部屋ではアベックが夜ごと情事に耽り、もう一方の部屋には美しい女が住み始める。もうこれだけで興味津々な設定である。一見、いやらしさを微塵も見せない風貌の西島秀俊が覗き見る男を演じているだけに、いやらしさはあまり感じられず、官能的な世界が強調されてよかった。ただ、後半はややホラー的要素が出てくる、不思議な世界観の作品。


  1. 邦画-ま

2012-05-27

マザーウォーター

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02100
製作:2010年/日本/105分
監督:松本佳奈
出演:小林聡美/小泉今日子/加瀬亮/もたいまさこ


京都、鴨川。そこに3人の女たちが暮らし始める。ウィスキーしか置いていないバーを営むセツコ、コーヒー屋の女主人タカコ、そして豆腐屋のハツミ。彼女らは澄んだ水に惹かれてこの地に住み着いた人々だった。家具工房で働くヤマノハ、銭湯の主人オトメ、オトメの銭湯を手伝うジン、そして散歩するマコトなど不思議なご近所さんに囲まれながら、何も無い平和な一日が今日も過ぎていくのだった・・・。


「かもめ食堂」や「めがね」同様、典型的な癒し系まったり映画。相変わらず事件らしい事件も起こらず、京都に住む出演者たちの何気ない日常を描いている。「かもめ食堂」のときはそれなりに新鮮さがあったが、最近はマンネリ化というか、新鮮さが薄れてきて、まったり系が好きな人にはいいが、そうでない人にはただただ退屈な映画かもしれない。常連の小林聡美やもたいまさこに加え、今回は小泉今日子が加わっている点が新鮮といえば新鮮だが、ちょっとまったり系としては違和感を感じなくもない。人々の生活よりも、昔ながらの街並み風景に懐かしさを感じたのは私だけでしょうか?

  1. 邦画-ま

2012-03-27

毎日かあさん

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02167
製作:2011年/日本/114分
監督:小林聖太郎
出演:小泉今日子/永瀬正敏/矢部光祐/小西舞優


漫画家のリエコは、子育てに家事、仕事と毎日大忙し。そこに、アルコール依存症で入院していた元戦場カメラマンの夫・カモシダが勝手に退院して帰ってくる。彼は断酒宣言をしてリエコたちと暮らし始め、作家になると宣言するが、原稿も書かず、再び酒に手をだし、暴れるようになる。子供たちのことを考えたエリコはカモシダに離婚届を渡すが・・・・。


まさにキョンキョンのための映画。若い頃は大好きだったが、歌も演技もイマイチの小泉今日子。しかし、年を重ねるごとに演技がなじんで自然になってきた。演技がうまいというのではなく、キョンキョン独特の雰囲気を醸し出した、生意気な口調の中にもどこか愛嬌のある、何とも言えない自然体の演技。それがこの映画ではよく出ている。共演の永瀬とのやり取りも、まるで小気味よい漫才でも見ているように面白い。息がピタリと合っているのは、やはり元夫婦の成せるワザか? どうしょうもない永瀬演じる夫に対し、完全に突き放せないエリコを見ているとじれったく、また懲りないカモシダにはいい加減腹を立てながら見ていたが、アルコール依存症の実態を知らないので、実は本当に苦しんでいたのはカモシダだということが最後に分かってくる。漫画を交えながらの、軽いタッチのホームドラマかと思ったが、いやいや、なかなか重いですよ。


  1. 邦画-ま