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2020-07-31

わるいやつら

★★★(3.0)
wわるいやつら
鑑賞No:00352
英題:Bad Sorts
製作:1980年/日本/129分
監督:野村芳太郎
出演:松坂慶子/片岡孝夫/神崎愛/藤真利子

戸谷信一はある病院の院長、病院の経営は苦しく、赤字は毎月増えるばかりであったが、妻・慶子との別居中に作った愛人から、金を巻き上げては赤字の穴埋めに充てていた。最近新たにデザイナーの槙村隆子を知った戸谷は、彼女に強い興味を持ち、結婚に持ち込みたいと思うようになった。そのためさらに多額の金が必要になったが、その金も愛人から絞り取ることで乗り切れると戸谷は考えていた。しかし、愛人の一人である横武たつ子の病夫の急死に、思わぬ関わりを持った[2] ことから、戸谷とその周囲の人間の運命は狂い出し・・・・。

松本清張原作の長編小説の映画化。松本清張原作、野村芳太郎監督といえば名作「砂の器」「鬼畜」が思い出されるが、本作は出演者こそ豪華で、個性豊かだが、ちょっとダークな世界になりすぎたか、「砂の器」「鬼畜」感覚で観ると期待外れに終わる恐れがある。女癖の悪い二代目病院長が女に溺れ、破滅していく話だが、タイトルが示すように、悪いのは病院長だけではなく、みんなそれなりに悪いという感じ。

劇場公開日 1980年6月28日



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2020-07-27

私をスキーに連れてって

★★★★(4.0)
w私をスキーに連れてって
鑑賞No:00351
製作:1987年/日本/98分
監督:馬場康夫
出演:原田知世/三上博史/原田貴和子/沖田浩之

矢野文男はある商社に勤める26歳のサラリーマン。仕事ぶりも恋もいまひとつパッとしない都会人だが、スキーはプロ級の腕前だった。クリスマス、奥志賀のスキーツアーで矢野はOLの池上優と知り合い、一目ぼれ。矢野の高校時代からのスキー仲間、正明、真理子、和彦、ヒロコの四人もなんとか二人をくっつけようとするが・・・・。

ホイチョイプロダクションの馬場康夫が監督したラブ・ストーリー。スキー場を舞台にした若者たちの恋物語だが、ホイチョイプロならではのモノやテクニックへの懲りようが見もの。ストーリー自体は単純だが、小気味よいテンポで展開する物語が受けて大ヒットした。少し顔を赤らめるようなラブ・ストーリーだが、スキーヤーにとっては結構楽しめるシーンやファッションが満載。ユーミンの曲もドラマにとてもマッチしていて、盛り上げ効果抜群だった。

劇場公開日 1987年11月21日

(予告編なし)

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2020-07-25

連合艦隊

★★★(3.0)
w連合艦隊
鑑賞No:00350
英題:Imperial Navy
製作:1981年/日本/145分
監督:松林宗恵
出演:ジェラール・ドパルデュー

1940年(昭和15年)、連合艦隊司令長官・山本五十六らの反対にもかかわらず、日独伊三国軍事同盟が締結された。その頃、船大工の小田切武市は、息子の正人が海軍兵学校に合格したので有頂天になっていた。18年間の海軍勤務でも准士官止まりであった武市は、正人の将来の出世は約束されたと信じて疑わなかったからだ。一方、翌1941年(昭和16年)の春、海軍中尉に昇進した本郷英一は、学問の道を志す弟の眞二が三高に合格したことを、奈良博物館の館長である父親の直樹や婚約者である早瀬陽子とともに喜んでいたが・・・・。

本作は日独伊三国軍事同盟の締結から戦艦大和が壮絶な最期を遂げるまでを描いた、太平洋戦争における一大絵巻となっている。真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、山本五十六の戦死、レイテ沖海戦などを「本郷家」と「小田切家」という架空の2家族を中心に描いているが、太平洋戦争を俯瞰して描いたようで、全体において特定の主人公というものはいない。1981年製作ということで、最近の作品のVFXを使用した映像に比べると当然見劣りはするが、当時としてはよく出来ており、豪華キャストも含めて費用をかけた作品であることには間違いない。

劇場公開日 1981年8月8日

(予告編なし)

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2020-07-23

蘇える金狼

★★★★+(4.5)
w蘇える金狼
鑑賞No:00349
製作:1979年/日本/131分
監督:村川透
出演:松田優作/風吹ジュン/佐藤慶/成田三樹夫

朝倉哲也は、昼間は平凡なサラリーマンを装っているが、夜はボクシングジムに通いながら体を鍛え、自らが勤める東和油脂の乗っ取りを企んでいる。彼は3億円事件を真似て銀行から1億円の強奪に成功するが、その紙幣の番号は控えられていて・・・。

大藪春彦原作の同名小説を村川透・松田優作のコンビで映画化したハードボイルド作品。松田優作の本領を発揮させたハードボイルド映画の傑作。昼間と夜の顔が違うというのはまさに適役でその落差がより凄みを感じさせる。同様の作品に「野獣死すべし」があり、こちらも面白い。ラストの意味不明な一言が印象的。

劇場公開日 1979年8月25日



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2020-07-20

カイジ ファイナルゲーム

★★★+(3.5)
wカイジ ファイナルゲーム
鑑賞No:02988
製作:2020年/日本/128分
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也/福士蒼汰/関水渚/新田真剣佑

2020年・東京オリンピックの終了を機に、国の景気は急激に失速。金のない弱者は簡単に踏み潰される世の中になっていった。派遣会社からバカにされ、少ない給料で自堕落な生活を送るカイジは、ある日、帝愛グループ企業の社長に出世した大槻と再会。大槻から、金を持て余した老人が主催する「バベルの塔」という、一獲千金のチャンスを含んだイベントの存在を知らされ・・・・。

藤原竜也主演の「カイジ」シリーズの3作目。今回は原作はなく、原作者・福本伸行が考案したオリジナル・ストーリーの映画化。本作では「バベルの塔」「最後の審判」「ドリームジャンプ」「ゴールドジャンケン」の4つの新しいゲームが描かれているが、さすがに3作目の悪いところがあからさまに出た感じ。ともかく、1作目が非常に良かったのはカードゲームでのよく練られた心理戦と高層ビルでのハラハラドキドキ感。「バベルの塔」は高さ感がなく、「ドリームジャンプ」は逆に底が見えないのでハラハラドキドキ感が半減。「ゴールドジャンケン」も1作目のジャンケンほどではなく、ましてや「Eゲーム」の足下にも及ばない始末。また、旧作出演者の生瀬勝久や天海祐希のストーリーに絡まない出演は意味ある? 最終章ということで期待して観たが、少し残念な結果となった。

劇場公開日 2020年1月10日




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2020-07-19

吉原炎上

★★★+(3.5)
w吉原炎上
鑑賞No:00348
製作:1987年/日本/133分
監督:五社英雄
出演:名取裕子/二宮さよ子/藤真利子/西川峰子

船乗りだった父が海難事故を起こし、19歳の久乃は賠償金の工面のため吉原に売られてくる。そこで花魁として「若汐」の源氏名を名乗るが、最初の客と、いざ事を始める直前に羞恥心から逃げ出しまう。しかし捕えられた久乃は厳しい折檻を受け、九重から男を喜ばせる方法を教わる。やがて、花魁としての自尊心が芽生えてきた久乃は、金持ちの常連が付いた強運もあって御職を目指すようになるが・・・・。

斉藤真一の「吉原 炎上」「明治吉原細見記」を原作に映画化。明治末期の吉原遊郭を舞台に花魁たちの生き様を描いた絢爛豪華な大作。その証拠にセットの凄さには驚かされる。予算のあった時代だろうか、お金をかけていることがありありと分かる。出演者も豪華だが、どうしても目が行ってしまうのが、女優陣たちの脱ぎっぷり。作品内での花魁たちの過酷な競争を反映したかのよう。タイトルとなっているクライマックスでの炎上シーンは圧巻。この火災は1911年(明治44年)に浅草で起こった実際の大火災を描いています。

劇場公開日 1987年6月13日



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2020-07-15

ゆきゆきて、神軍

★★(2.0)
wゆきゆきて、神軍
鑑賞No:00347
英題:The Emperor's Naked Army Marches on
製作:1987年/日本/122分
監督:原一男
出演:奥崎謙三

1982年、兵庫県神戸市。妻・シズミと二人でバッテリー商を営む奥崎謙三は、ニューギニア戦の生き残りであり、69年に、死んだ戦友の怨念をこめて“ヤマザキ、天皇を撃て!”と叫んで天皇にパチンコ玉4個を発射した男である。奥崎はニューギニアの地に自分の手で埋葬した故・島本一等兵の母を訪ね、彼女をニューギニアの旅に連れていくことを約束した。奥崎の所属部隊・独立工兵第36連隊で、終戦後23日もたってから“敵前逃亡”の罪で二人の兵士が射殺された事件があったことを知った奥崎は行動を開始した・・・・。

個性的な記録映画で、一般にはとても受け入れられないと思われた作品だったが、ロングラン上映される異例のヒット作となった作品。ただ、奥崎の執拗な追及を原監督は忠実にカメラで追っていくドキュメンタリーだが、その様子は傍若無人で苦々しい感情に何度もさせられる。それが一方では受けて、ロングラン上映になったのだろうけど、気分のいい映画ではない。

劇場公開日 1987年8月1日



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2020-07-13

八つ墓村

★★★★(4.0)
w八つ墓村
鑑賞No:00346
製作:1977年/日本/151分
監督:野村芳太郎
出演:萩原健一/小川真由美/山崎努/山本陽子

かつて平家の落武者8人を惨殺したという村で、32人もの男女が殺されるという事件が起こる。そして8年後、再び巻き起こった連続殺人を解くため、金田一耕助が出馬するが・・・・。

横溝正史原作の同名推理小説の映画化。テレビCMでの「祟りじゃ~、八つ墓村の祟りじゃ~」のキャッチコピーで一躍有名になった金田一耕助シリーズ作品。ただし、本作は東宝の金田一シリーズではなく、松竹で作られた金田一モノ。よって、金田一耕助役はお馴染みの石坂浩二ではなく、渥美清が務めている。演者も作風も異なることから、同じ金田一シリーズでもかなり印象が異なる。

劇場公開日 1977年10月29日





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2020-07-08

野性の証明

★★★+(3.5)
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鑑賞No:00345
製作:1978年/日本/143分
監督:佐藤純彌
出演:高倉健/中野良子/薬師丸ひろ子/夏八木勲

自衛隊特殊工作隊の味沢岳史は東北山中の単独踏破訓練中、近くの寒村で起こった大量殺人事件に遭遇する。その中で唯一頼子という少女が生き残るが、彼女はそのときのショックで記憶喪失となっていた。時は流れ、自衛隊を除隊した味沢は羽代市で保険の外交をしていた。そして彼の元には養女として引き取られた頼子がいた・・・・。

森村誠一の同名小説の映画化。公開当時は「人間の証明」で一躍有名になった森村誠一の小説が売れに売れていた時期で、それに当時としては大々的な宣伝を行う角川映画の効果もあって一大旋風を起こした作品のようなイメージが残っている。さらに主演が高倉健に加え、この映画がデビュー作となり、やがて超アイドル映画スターになる薬師丸ひろ子だったということもヒットの要因だったように思う。ストーリーとしては、本来の推理ミステリーの要素を残しつつ、ある地方都市の腐敗した権力構造に立ち向かう男を描いているが、自衛隊も絡ませた社会派映画の雰囲気が強い。もう30年前の映画だが、薬師丸ひろ子演じる頼子のセリフ「お父さん、怖いよ!」は今でも記憶に新しい。

劇場公開日 1978年10月7日



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2020-07-07

野獣死すべし

★★★★(4.0)
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鑑賞No:00344
製作:1980年/日本/118分
監督:村川透
出演:松田優作/小林麻美/室田日出男/鹿賀丈史

ある夜、警視庁の警部補・岡田が殺され、拳銃を奪われるという事件が起こる。さらに、賭博場が襲われ、暴力団3人が射殺され、現金三千万円が奪われる。岡田の部下だった柏木は、執念深く事件を追い、通信社の戦場カメラマンだった男・伊達邦彦を容疑者として追うことに・・・・。

「蘇える金狼」と並ぶ、松田優作のハードボイルド映画の傑作。主人公は戦場カメラマンとして幾多の地獄絵図を見てきた経験が、まさに野獣の如く狂気を帯びた男を作り上げているが、そんな男を松田優作が見事に演じていた。周りを固める役者、特に鹿賀丈史のキレた演技も秀逸で松田優作に劣らない狂気を醸し出しているし、刑事役の室田日出男も松田優作との対峙シーンで印象強い演技をしています。狂気に満ちた内容だけに部分部分で分かりにくいところはありますが、好奇心と緊張感の持続する映画です。それにしてもハードボイルドとはいえ、あまりにも無抵抗の人を殺しすぎ!?また前半の緻密な銀行強盗計画に比べ、実践は意外と乱雑だったのが残念。

劇場公開日 1980年10月4日



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2020-07-06

極道(やくざ)渡世の素敵な面々

★★(2.0)
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鑑賞No:00343
製作:1988年/日本/109分
監督:和泉聖治
出演:陣内孝則/麻生祐未/室田日出男/伊東四朗

梓会幹部の中川に拾われた若きヤクザ志願・坂井亮は、前身が銀行マン、脱サラ後はレコード屋経営大失敗という経歴をもっている。チンピラ修業も板についてきた頃、亮は梶山組のチンピラとやりあって腹を刺されたが、梓会幹部・神崎のおかげで命拾いし、その足で近くの医院に駆けこんだ。そこで手当ての際中に見染めた医院の娘、女子大生の圭子に熱い恋心を覚えるが・・・・。

安部譲二原作の同名小説の映画化。ヤクザ映画ではあるが、190年代にピークだった任侠ものと言われた東映のヤクザ映画とは一線を画し、お洒落で格好いいヤクザ映画である。また、ストーリーの核が抗争ではなく、ラブストーリーであるという点もこれまでのコテコテのヤクザ映画とは違ってる。主人公のヤクザを演じる若い頃の陣内孝則も持ち前のキャラを活かしながらスタイリッシュなヤクザを好演している。

劇場公開日 1988年6月11日

(予告編なし)

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2020-07-01

ミンボーの女

★★★★(4.0)
wミンボーの女
鑑賞No:00342
製作:1992年/日本/123分
監督:伊丹十三
出演:宮本信子/大地康雄/村田雄浩/宝田明

東京の名門ホテル、ロイヤルコートはやくざが居座っていることでサミット会場をライバルホテルに奪われてしまう。そのため、ホテルの支配人はヤクザ一掃を決意するが、ホテルマンの対応にかえって事態を悪化させてしまう。困った支配人はミンボー専門の弁護士を雇い、やくざと全面対決することに・・・。

ミンボー(民事介入暴力)専門の女弁護士の活躍を描く伊丹十三映画。今まであまり取り上げられなかったテーマを取り上げ、深い調査・掘り下げと分かりやすい説明で定評のある伊丹映画だが、その中でも今回は対立相手が暴力団ゆえ、ストーリー展開の緊張感と、ラストの爽快感は最高である。実際はどうかは別にして、毅然たる態度、相手同様団結した集団による対応、そして法律などの理論武装による対抗が、所詮一人では何もできないやくざと渡り合うところは参考となった。(参考といっても、実生活でこんなシーンはないが・・・)元々ミンボーは警察用語みたいだが、他の映画同様、「ミンボー」という言葉を一般に知らしめることになったのは相変わらず、さすがである。ちなみに、この映画の公開1週間後、伊丹監督が襲撃され重傷を負った事件は有名。この事件は「ミンボー女」に対する暴力団の報復行為と見られている。この事件で伊丹監督は警察からマルタイ(護衛対象)として警護を受けるが、この経験が後に「マルタイの女」を生むことになる。

劇場公開日 1992年5月16日



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