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2014-04-30

そして父になる

★★★★

鑑賞No:02511
製作:2013年/日本/120分
監督:是枝裕和
出演:福山雅治/尾野真千子/真木よう子/リリー・フランキー


大手建設会社に勤務する野々宮良多は、都心の高級マンションで妻と息子と幸せな日々を送っていた。そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻はそれぞれ苦悩するが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することに・・・・。

第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、審査員を受賞した作品。映画やドラマではありがちな設定だが、子供を持つ親としては切実で胸の痛む内容。血のつながりを選ぶか、一緒に過ごした時間を選ぶかと言われても答えの出ないテーマだけに、最後までスッキリした気持ちにはならないが、それでもラストは一番落ち着く結末で終わったのは何よりだった。タイトルが示す通り、福山雅治演じる父の視点が大きな位置を占めるものの、必ずしも共鳴できる言動ではなく、むしろ人生の敗北を知らないエリートのエゴともいえる横顔が垣間見え、それはリリー・フランキー演じる相手方の父親にも指摘される。一方、慰謝料のことをやたら気にするリリー・フランキーの打算的な父親の側面を見せながら、実は本当に父親らしい側面や気遣いをみせるなど、対照的な父親を描いている。また、父親とは違った母親からの視点も興味深く、親子とは何か、家族とは何かを改めて考えさせられる。





  1. 邦画-そ